待て、しかして希望せよ
ガラパゴスに行きたい。夢は、しかし思い続けていればいつかかなうものだ。たとえそれは当初、予想していたものとは違う形であっても。まるで帆船が風を待つように、あるいは、潮が月の満ちるのを待つように、希望を持ってそのときをじっと望んでいれば、いつか夢はかなうのだ。アレクサンドル・デュマの波乱万丈の歴史小説『モンテ・クリスト伯』の最後だって、こう結ばれているではないか。「待て、しかして希望せよ(仏語=Attendre et espérer)」
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実は、ガラパゴスに行けるかもしれない、というチャンスは過去にもめぐってきていた。もう時効でもあり、迷惑をかけた関係者も許してくれると思うので、ここにちょっとそのことについて触れておきたい。
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【写真撮影】阿部雄介
*地図はジオカタログ社製世界地図データRaumkarte(ラウムカルテ)を使用して編集・調製しました。
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生命海流|GALAPAGOS
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ガラパゴス諸島を探検したダーウィンの航路を忠実にたどる旅をしたい、という私の生涯の夢がついに実現しました。実際に行ってみると、ガラパゴスは…
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