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怖い話

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#呪い

公園にゴミを捨てたなら、、(短編小説)

公園にゴミを捨てたなら、、(短編小説)

久しぶりに近所の児童公園に来た。

懐かしの遊具、懐かしのベンチ、、しかし遊具やベンチの周りにはお菓子の空袋や空のペットボトルが散乱し荒れた雰囲気が漂っていた。

僕はポケットからコンビニの空袋を取り出して、丁寧にひとつひとつゴミを片付けていった。

翌日、公園に行くと又ゴミが散乱している。

僕は一計を案じる事にした。

恐怖でゴミ捨てを無くす、、名案だ。

ゴミの横に

【呪うよ?いい?】

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呪いの行列(怖・短編小説)

呪いの行列(怖・短編小説)

僕は目の前の9つのモニターを眺めていた。

ある動画を見る為に、、

モニターにはそれぞれプレイヤーをセットして、同じ動画再生の準備をする。

再生はそれぞれ2秒ずつずらしなから、、

まるで《森のくまさん》のエコーソングの様に、

コマ送りの画像の様に、、

再生ボタンを押して動画を見ていると、古井戸から髪の長い女性が這い上がってくる。

2秒遅れで次々と、、

画面から指先が出てきているモニタ

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双子塚(短編小説)

双子塚(短編小説)

その昔その地方は貧しくて、産まれた赤子を全て育てる事は難しかったそうです。

『おとうさん、おとうさん、お、おとうさん、おとうさん〜』

寒い冬の夜にじいちゃんが亡くなった。

夜中寝ている時の心臓発作で、、母さんが起こしに行った時にはもう冷たくなっていた。

本来喪主はばあちゃんだったが、ボケていたので父さんが喪主を務めた。

じいちゃんの遺産は現金こそなかったものの広大な土地があり、相続税の為

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