呪いの行列(怖・短編小説)
僕は目の前の9つのモニターを眺めていた。
ある動画を見る為に、、
モニターにはそれぞれプレイヤーをセットして、同じ動画再生の準備をする。
再生はそれぞれ2秒ずつずらしなから、、
まるで《森のくまさん》のエコーソングの様に、
コマ送りの画像の様に、、
再生ボタンを押して動画を見ていると、古井戸から髪の長い女性が這い上がってくる。
2秒遅れで次々と、、
画面から指先が出てきているモニター、這っているモニター、井戸から出てくるモニター。
最初のモニターはもう上半身が飛び出ている。
一歩一歩僕に連なって近づいて来る。
最初の女性に憑り殺された後、続く女性達はどうするのだろう、、
結末まで見れない事が唯一の心残りだった。
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