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東京マラソン2023レポ

2023年3月5日(日)、4年ぶりに東京マラソンが応援制限なしで開催された。参加人数は2022年が19000名に対してなんと38000名!
ひとりあたり3万円の参加費がかかる事を考えると単純計算で11億が東京都に上納される。もちろん事前に2回の抗原検査キッドの配布や当日の交通規制、備品など膨大な準備費がかかっているが、1回でこんなに稼げるイベントなんて早々ない。東京マラソンを最初に発案した人、天才である。
とまあ前置きが長くなってしまったが、東京マラソン出場に当選した夫の応援でこのイベントにジョイントする事になった。正直、走るのが苦手な私としてはまったく興味のないイベント。下調べする気にもなれずいつのまにか当日を迎えてしまった。

スマホの撮影だけだとランニングシーンが撮りづらいかもと思い、取材用のデジカメをリュックに忍ばせる。次に「応援ナビ」なるアプリをインストール。これで応援している選手の位置がわかるという優れもの。かなり準備に満足感を得てしまったため第一のフォトスポット、新宿三丁目に到着するまでの時間計算が甘かった。何とギリギリに到着、靖国通りは横断出来ない規制がかかっており、進行方向左側の沿道に渡ることが出来なかったのである。仕方なく混雑している右側での観覧へ。こんな状況になるとは東京マラソン恐るべし。

先頭は招待選手

応援ナビを立ち上げて通過状況を見ながらスマホとデジカメをもつ女、端からみたら落ち着きのないヤバいおばさん以外の何者でもない。
こんな姿、会社の人には見られたくないと思っていたら引き寄せの法則発生!何故か会社の人がいたのである。あちらもヤバいものをみた、といわんばかりの視線で軽い会釈をしてそそくさと離れていた。頭の中で「終わった」と鐘が鳴り響く……。 

グリーンが大迫選手、赤が山下選手

マラソンコースでは車椅子のランナーが最初に登場し、次に招待選手を含めたプロ集団がやってきた。アスリート中のアスリート、10人以上もいればスターオーラーが半端ない。後にゴール近くでデットヒートを繰り広げる大迫選手と山下選手も颯爽と走っていった。
全体的に外国人のランナーが多く、欧米系はもとよりタイや中国の方が多かった印象。何故わかったかというとオリンピックさながら国の応援がどこも半端ないからである。おそらく知らないであろうランナーにも母国出身のアイテムを身につけていると複式呼吸で叫んで応援。隣にいると耳がキンキンした。

花魁ランナー。最後まで傘を持って走ったのだろうか??

またコスプレランナーは今回も健在。

ツタンカーメンは実は結構早かった

ツタンカーメンや、

ミニオン、どんな風に見えているのだろうか?

ミニオン、煉獄さん、ラムちゃんなどキャラクターものから、旦那募集のたすきをかけてウエディングドレスをきた女性まで幅の広さを感じるラインナップ。

家人が出発したか確認するために「応援ナビ」なるアプリを開いたがスタート地点からまったく動いてない……。不安に駆られていた所、隣のハイテンションなブラジル人女性が同じく「応援ナビ」のアプリを見ながら首をかしげていた。目があった瞬間、ポルトガル語で捲し立てられて焦る私。なんとなく聞き取れたけど返す言葉がわからない。何せコロナで3年間鎖国同然の島国にいたのである。多言語で会話するスイッチが忘却の彼方に。結局適当な英単語で会話を返したが、お・も・て・な・しの滝川クリステルにお詫びがしたくなった。そんな事をしているうちに「応援ナビ」では家人が通り過ぎた事に。

次の日本橋に移動するため家人にラインを送ってから電車のホームへ。すると先ほどいた地点を今通過の返信が。応援ナビ、どないなっとんねん??

山下選手と大迫選手のデットヒート

ITの信頼が失せたので早めに折り返し地点の日本橋へ。応援ブースなる所にはフラダンスを踊るダンサーが会場の雰囲気を盛り上げていた。手前はこれから大変なゾーンに向かう陽気なランナーたちが、その隣には地獄をみて脱落者もいそうな雰囲気としたランナーたち。そしてモニターには山下選手を追い抜けないで苦戦している大迫選手が映し出され悲喜こもごも。ここでも外国人応援サポーターが多く、異国情緒あふれる空間になっていた。是非沢山のお買い物をしてから帰国していただけますように、と願わずにはいられなかった。

42キロ地点、最後のラストスパート

最後の難関・ゴール地点の東京へ。ここは規制がかかっており観覧席にいくのもひと苦労。やっとたどりついてカメラ準備をしようとした所、隣のおばあさんに話しかけられた。何でも親戚が昨日ラインで東京マラソン出るのでよろしく!とゼッケンのメッセージを送ってきたそうだ。なんて雑な告知。おばあちゃんは東京マラソンとはなんぞやもわからず、すぐ会えると思ってきたそうだ。応援ナビを使っておばあちゃんの親戚を検索、走っている位置と到着までの代替の時間をお伝えした。と、いきなり目の前を通り過ぎる家人。写真が撮れる訳もなく撃沈。

無事にゴールしたからよかったものの、写真取れ高の低さに落ち込んだのでした。
 

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