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音楽はビジネスです

こういう書き方をすると「お前は音楽を侮辱している」とか「こんなやつにギターなんて頼みたくないし聴きたくもない」という言葉が飛んできそうですが、


音楽はビジネスの世界となんら変わらないと思います。


その代表的な例が、

良い音楽を作れば売れるという幻想を持ってしまう事です。


もちろん良い曲を作る事は当たり前の事ですがそれが売れるかどうかは別のところにあります。


個人的に好きなインディーズバンドがいまして、曲も良いですしバンドのまとまりも凄くカッコいいのですが果たしてこのnoteを見てくれている方々の何人が知っているのかは分からないぐらいの知名度のバンドです。


L'Arc〜en〜CielやB'zとどちらが認知が上か?と言ったら断然世の人に知られていませんが負けないぐらいカッコいい曲を書いていると僕自身は思っています。


そもそも「良い曲」とはなんでしょうか??


作る側はみんなわざわざ駄作を作ろうとはせず、当然「良い曲」を作ろうとします。


しかしそれを「良い曲」かどうかを決めるのはリスナー側です。

しかもその曲を聞く機会があったリスナーです。


簡単に言えば作った曲をまず聴いてもらうという行為ができない限りその曲は認知されないのです。


これはビジネスでも同じ事が言えます。


「これはめちゃくちゃ美味しい!」
「このサービスは凄く人の役に立つものだ!」


と作った側が思っていてもそれを受け取る側がいなければ世の中で「良い物」とは認められない訳です。


すでに大きなコミュニティ(ファンクラブなど)を持っているバンドは新譜を出す度にリスナーが常にいてくれる訳でしてこのコミュニティがさらに自分たちの周りにも広めてくれるという図式ができています。
またコミュニティにとって新しく出た作品に対しても「この人たちのものは良いに決まっている」という信用性も高いので軌道に乗りやすいと言えます。


例えば知らない一個人が作ったお菓子(とても美味しい)よりもカルビーが新しく出したポテトチップスの方が多くの人の手に渡るし信用度も高いというのと同じです。


実際のところアーティスト、バンドマンの多くの悩みはせっかく作った音源が聴いてもらえなかったり、集客ができずライブを聴いてもらえない状況に困っている場合がほとんどなのです。


「良い物」を作れば売れる。確かに自信に満ち溢れた物を作るのは絶対的に必要なのですがアーティストがアーティストである為にはビジネスとして世の中の状況や人の動き、真理を読み解いてマーケティングをしていく能力が必要だと言えるのです。


Forbesのニュースでついに米音楽市場の売り上げの6割をストリーミング配信が上げたという記事が上がっていました。


この状態でもレコードが好きだからレコードで音源を作りたいとしつつ多くの人に聴いてもらいたいと主張するのは矛盾が生じているのではないでしょうか?


アーティストもただ良い音楽を作るだけでなく自分の作品を世の中の多くの人にどうしたら聴いてもらえるか?を考えなければならないと僕は思うのです。


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