fork road 第一話 はじめてのこと
バレンシア国際映画祭(CINEMAJOVE)にて「最優秀脚本賞」と「若手審査員賞」、プチョン国際ファンタスティック映画祭にて、「NETPAC賞（最優秀アジア映画賞）」に輝いた映画『飢えたライオン』の脚本を処女作として手がけた池田芙樹(FUKI)が送る、新たなる試みとして、その名も「音物語」に挑む。写真や映像、音楽、そして物語のミックスカルチャー。
音楽家としても活動するFUKIが物語と音楽を掛け合わせ、第一弾として、ラブ・ストーリー「fork road」に挑戦。
ラジオドラマを彷彿させるような懐かしさと、今までにない新しさを味わって貰いたい。
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OTO-MONOGATARI 第一弾の恋愛小説「fork road」の第一話。
1. はじめてのこと
結婚して7年目のレナの夫は少し神経質でデリカシーがない。
いわゆるモラハラというものなのだろうが、もう7年も経つし、当たり前に受け入れている自分と疲れ果てている自分がいた。
何気なく見てしまった、夫のiPhoneの画面。
レナの中で何かが変わっていく…
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