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ピロリ菌除菌チャレンジ ~ピロリ菌と薬疹の狭間で~

健康診断で胃カメラ検査を受ける

先日、健康診断を受ける際、だんなの三年目のお願いに応えるべく、胃カメラ検査を受けた。

40歳で初めて胃カメラを飲んだはなし

その場の診断によると萎縮性胃炎があり、ピロリ菌感染の疑いがあるという。確定診断のため、血液検査の項目を追加し、結果を待った。そして届いた結果を見ると、抗ピロリ抗体陽性、3ヶ月以内に消化器外来受診をお勧めします、とのことだった。

病院に行くために有休をとる

病院に行かないと……と思いながらも、急を要さない病院への用事は基本、後回しになる。簡単に1ヶ月が経過した。

しかしこのままでは、胃カメラ検査を受けた意味がない。ピロリ菌が胃がんの原因になると聞くと、父親が胃がんで亡くなっているため放置してよい案件ではない。私は思い切って、「病院に行く日」と決めて有休をとった。

行く病院を調べる

行くことは前から決めていたのに、どの病院に行くかはぼんやりしか決めていなかった。近所にある消化器科に行けばいいんでしょう、くらいに考えていた。

しかし、行く前日になり、よくよく調べてみると、消化器科を標榜していても、ピロリ菌検査ができるだけの病院もあり、どこでもいいというわけではなさそうだった。

また調べていくうちに、ピロリ菌感染症認定医という制度があることもわかり、認定医一覧から行きやすい病院を探したり、口コミを調べたり、行き方を調べたり、とかなり時間を要し、結局、自転車で行ける範囲で、ピロリ菌除菌をしてくれる病院を見つけ、そこに行くことにした。

消化器外来にかかる

9時になり、病院に電話をして、念のためピロリ菌除菌ができることを確認し、病院に向かう。受付で保険証と健診の結果を渡し、問診票を書いていると、アレルギーを書く欄があり、お薬手帳を忘れてきたことに気がついた。記憶を辿り記入するが不安になる。昔、何度も薬疹でひどい目にあったことがあるからだ。

受付が済むと、1時間待ち、外出してもよい、と言われ、お薬手帳をとりに一旦帰宅した。

薬疹のはなし

*バファリン
*セデスcure
*アレグラ
*アモキシシリン

過去に、発疹が出たことがある薬たちだ。一番ひどかったのは、セデスcureで、全身発疹、発熱で、外出先で病院にかけこみ、点滴を打った。また、薬疹までは出ていないが、花粉症対策で飲んでいたコンタック600プラスは、ある日を境に急に吐気と異常な喉の渇きで体が受け付けなくなってしまい、花粉症対策で今は、べにふうきを飲んで凌いでいる。

べにふうきのススメ〜花粉症でも薬を飲みたくない人へ〜

再び来院し、待合室で待っているとようやく診察の番がきた。これで除菌薬をもらえると思いきや、薬の説明をされ驚愕。なんと除菌にアモキシシリンが使われるという。お薬手帳を出し、薬疹が出たことがある旨を伝えると、「うちは一次除菌、二次除菌でもこれを使うからそうなると処方できない」と言われてしまった。途方に暮れていると、「ここなら三次除菌にも対応しているから聞いてみて」と別の病院を教えてくれた。

早速その別の病院に電話して聞いてみると、受付の人では話が通じず、長らく保留音を聞かされた後、看護師に変わり、再度説明をすると、その病院でも三次除菌には、アモキシシリン系の薬が使われるらしいと言われ、暗雲が立ち込めた。「とりあえず先生に相談に来ますか?」と言われ、藁にもすがる思いで、その病院へ向かった。

病院をはしご

なんとか午前受付に滑り込むが、1時間半待ちとのこと。本でも持ってくればよかった。

そして、だんなに状況を共有すると、こんな記事が送られてきた。

恐怖。前にアモキシシリンを服用したのは、溶連菌感染の除菌のためだったのだが、10日間服用する薬で、飲んでいたが快復せず、むしろ体調が日に日に悪くなり、1週間くらい服用を続けた朝、全身に発疹が出た。会社を休んで皮膚科に行くと、溶連菌感染の除菌薬による薬疹と診断され、服用をやめた。

正直、いつ、何の薬で薬疹が出るかわからないため、私は薬を飲むのが怖い。そしてだから病院も嫌いなのかもしれない。

ピロリ菌VS薬疹の戦い

ピロリ菌の除菌をしないと、胃潰瘍や胃がん発症のリスクがあがるというが、薬疹の可能性があり飲める除菌薬がなければ、様子をみるより仕方がないのかと考え、胃が痛くなりながら待合室で待機した。

薬をもらって飲むだけ、と簡単に思っていたが、なかなかうまくいかないものだ。結局、朝9時から動き始めたのに、診察が終わったのは昼を回り13時を過ぎていた。けれど、きっと待てばその日に診察を受けられるのは、日本の医療の手厚さならではなのだろう。

診察で先生に経緯を説明すると、「使える薬はあるが保険診療ではないので自費になる、またその薬での除菌率は通常よりは下がる、しかしそれしかない、まだ若いから除菌をお勧めするが、自費になるので除菌するかどうかはご本人次第。」と言われたが、保菌したまま処置しないでいるのはどうにも気持ち悪かったので、自費で除菌薬を処方してもらった。

結果的に、除菌薬をもらうまでに、病院を2つ回り、4時間半、1万円くらいかかった。またこの薬が体に合うのか、またちゃんと除菌されるのかは飲んでみないとわからないので、まだ安心はできない。

まずは7日間、無事飲み切れるかどうかだ。朝晩12時間あけて飲まなければならない。服用後、2ヶ月後に「尿素呼気試験法」という検査で除菌できたか確認するとのことだが、「まずは薬を飲み切ったらまた診察を受けにきて」と言われた。とにかく無事、飲み切れることを祈るしかない。

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