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ダイバーシティと男性育休

私は、自分のことを「イクメン」というには、抵抗があります。

育児を少しばかりかじった男性を「イクメン」と呼ぶことに不快な思いをする方々もいることでしょう。

「イクメン」だけでなく、最近耳にするようになってきた、育児に関連するワードがいくつかあります。

そんなワードをもとに、育児に関する取り組みについて、調べてみました。

「イクメン」って、いつから使われるようになった?

人事労務用語辞典によると

「育児をするメンズ(男性)」の略語。単に育児中の男性というだけでなく、進んで育児休暇を取得するなど子育てを積極的に行う男性や、育児を楽しみ自らも成長しようとする男性、または将来的にそうありたいと考えている男性のことを、「イケメン」をもじって「イクメン」と称します。

知恵蔵によると

「イクメン」とは「子育てする男性(メンズ)」の略語。単純に育児中の男性というよりはむしろ「育児休暇を申請する」「育児を趣味と言ってはばからない」など、積極的に子育てを楽しみ、自らも成長する男性を指す。
(中略)
2010年6月、長妻昭労働大臣が少子化打開の一助として「イクメンという言葉を流行(はや)らせたい」と国会で発言し、男性の子育て参加や育児休業取得促進などを目的とした「イクメンプロジェクト」を始動させたのをきっかけに、同語は一気に浸透した。

日本大百科全書(ニッポニカ)によると

育児を楽しみ、積極的に行う男性、または、将来そのような人生を送ることを望む男性の略称で、イケメン(イケてるメンmen、またはイケてる面(顔)の両説あり)をもじった造語。育メン、育menとも表す。2007年(平成19)ごろから女性誌や育児雑誌にイクメンをテーマにしたウェブサイトや男性の子育てを扱った記事が頻繁に掲載されるようになった。当初は育児休業基本給付金などの制度を利用して育児休暇(育休)を申請した男性や子育てを趣味にする男性に限って使われることが多い呼称であった。その後、若い父親の育児が社会に浸透するにつれ、子育てする男性すべてを表す意味でも使われるようになった。

2010年には、国会でも使われるほど、浸透していたようです。
2007年頃には、雑誌やネットの記事に、頻繁に使われていたようです。
もともとは、1990年代半ばごろから使われ始めた「イケメン」からの派生のようです。

厚生労働省が「イクメンプロジェクト」を発足させたのは、2011年。
2010年度に1.38%であった男性の育児休業取得率が、2011年度には2.63%へと約2倍ほど伸びました。(「平成30年版厚生労働白書」より)

うちの会社、くるみんマーク認定されてる?

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このマーク、私はたまに見かけます。

くるみんマークやプラチナくるみんマークは、企業が厚生労働省に申請し、厚生労働省から認定を受けることによって使用できる、子育てサポートしてる企業ですよマークです。

2007年にくるみん認定がスタートし、2017年に、より高い基準をクリアすると認定されるプラチナができたそうです。

自分の会社はどうなんだろう
働いている人には、意識する場面があまりないかもしれません。

くるみんマークを意識するのは、社外の人です。
企業がくるみんマークやプラチナくるみんマークをウェブや広告などに掲載することで、優秀な人材の採用や企業イメージのアップにつなげられるとのことです。

子育てサポートしているのが当たり前になれば、マークの必要がなくなります。
そんな日が、いつかくるのでしょうか?

CSR(企業の社会的責任)としての育休

どの企業も、社会的責任を果たせば、くるみんマークの必要ない日がくるのかもしれません。

企業の社会的責任、Corporate Social Responsibility の頭文字でCSR。
かなりの頻度で、耳にする言葉です。

「くるみん認定されていないなんて、社会的責任を果たしていない」と思われるから、マークが必要となるのかな。

男性が育休を取得できる制度があっても、誰でも取得できる状況を作っていない。
このような企業は、社会的責任を果たしていないと思われるようになれば、男性の育休も広まっていくことになるのかも。

希望する誰もが、育休を取得できる状況を作っている。
企業の社会的責任のひとつだと思います。

ダイバーシティを大切にする企業

ダイバーシティを訳せば、多様性。
このワードも、様々なメディアを通じて、耳に入ってきます。

「インクルーシブ」も含めて、ダイバーシティという感じでしょうか。

ライフステージにより、働き方は変化します。
もちろん、それぞれの価値観によっても、働き方は違います。

多様な人材が働きやすい制度を整備する。

男性の育休取得のような育児のことだけでなく、介護などの家族の事情や家庭環境に応じた働き方を選択できるように。

また、家庭のことだけでなく、本人の価値観や特性に応じた働き方に柔軟に対応してくれる。

多様性を認めてもらうことって、わがままを通すことではないと思うんです。
自分の都合を職場に押し付け、思い通りにならなければ、働かないと主張するのとは違うと思うんです。

ダイバーシティを大切にする = 人に優しい
私はこんな受け止め方をしています。

人に優しい職場で働きたい。
従業員に優しくない企業は、取引先の企業や消費者に優しくできないんじゃないかと。

ダイバーシティを大切にする企業で働きたいと思う人は、人に優しく接することができる人なんだろうなぁと思います。


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2021年5月13日「ダイバーシティを大切にする企業で働きたいと思う人」からタイトル変更しました。

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