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モバイルネットワークを支える富士通の最新テクノロジー 「MWC Barcelona 2024」出展リポート

こんにちは、富士通 広報note編集部です。
2月26日(月)から2月29日(木)まで、スペイン・バルセロナで世界最大のモバイル通信関連のイベント「MWC Barcelona 2024」が開催されました。
およそ2400の世界中の通信事業者、端末メーカー、IT企業が出展し、200を超える国と地域から10万人以上が来場する1年に1度のビッグイベントに、富士通は去年、一昨年に続いて、ブースを出展しました。
富士通のルーツが1935年に通信機器メーカーとして誕生したことはご存じですか?現在に至るまでおよそ90年、連綿と技術開発にとりくみ、世界の通信インフラを支えています。
世界中の企業が最先端のネットワーク技術をお披露目するこのイベントで、富士通は何をアピールしたのか。富士通・広報のメンバー、Andrew Kaneと松苗竜太郎が現地取材してきました!

※記事の最後に現地の動画も用意していますのでぜひご覧ください


世界中のモバイルネットワーク業界関係者の注目を集めるMWCの会場は例年同様、バルセロナ郊外に位置するコンベンションセンター「Fira Gran Via」。サグラダ・ファミリア、グエル公園、カサ・ミラなどを手掛けたスペインの建築家ガウディの作品にどこか通じる連続する曲線を多用した有機的なデザインの巨大な施設は、日本人建築家の伊東豊雄氏により手掛けられた。東京ビックサイトの2倍以上の20万平方メートルの巨大な展示面積を誇る会場に、世界中の通信キャリアや、ソフトウェアベンダー、機器・端末メーカーに、スタートアップ企業がブースの軒を連ねる。会場のあちらこちらから様々な言語で業界の動向、未来を占うディスカッションが行われている。企業だけではなく、各国政府関係者やメディア、アナリストも情報収集や取材に余念がない。

新型コロナウイルスの影響を受け、ここ数年来場者の規模は縮小傾向だったものの、今年は会期を通しておよそ10万人の来場(主催者のGSMA発表)と、往年の活気がバルセロナに戻ってきた。
通信の世界の未来の方向性が示されるこのイベントに、富士通は昨年に続き再び出展した。

会場となる「Fira Gran Via」
富士通 ブース

富士通のブース全体を通しての大きなテーマの一つが昨今の生成AIを含む「AI技術の利活用」だ。私たちが普段あまり気にすることがない、モバイル通信の分野でもAIを用いた様々な取り組みが業界全体の大きなトレンドとなっている。

富士通が新たに発表した5G対応の無線装置(RU)は、カバーするエリアのユーザーの通信量に応じて、AIを用いて運用を最適化することで、従来の製品と比較して消費電力の大幅な低減を実現した。また、これまでは、通信に用いる周波数ごとにアンテナを用意しなければならなかったが、富士通の新たな無線装置は1つの筐体の中に複数の周波数バンドを収容することが可能となり、設置コストの削減や基地局の展開スピードに大きく貢献することが可能だ。

富士通が新たにリリースする無線装置

AI/ML技術を活用したソリューションも今回新たに発表された。ネットワークの運用において、ソフトウェアのエラーや機器の障害が検知された場合、膨大なエラーのコードやイベントログの中から原因を突き止める必要があり、通信事業者や機器ベンダーにとって大きな負担となっていた。また、エラーの原因が1か所だったとしても、そのエラーが次のエラーを連鎖的に引き起こす事態を招き、根本原因を突き止めることが難しいという課題もあった。そこにAI/ML技術を活用した当社のソリューションを適用することで、イベントログのデータをAIが瞬時に解読し、エラーの原因となりうる要素を提示する。その後生成AIを活用してチャット形式のやり取りを繰り返すことで、障害の解決をサポートするというものだ。まだ実証中の段階ではあるが、従来数時間かかっていた復旧作業を、15分程度にまで短縮することが可能になったという。

AIやML技術を活用した、チャット形式のやりとりでの障害復旧のデモ画面
メディアによるブース取材の様子

ブースではその他、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)の実現と社会課題解決を支援する事業モデル「Fujitsu Uvance(ユーバンス)」のオファリングの展示も行われた。AIを活用して、企業の経営判断に必要な分析やシミュレーション、リコメンドを実現する「ESG Management Platform」では、生成AIによるインタラクティブなやりとりを通して、企業のビジネスとそれによる二酸化炭素の排出量の予測シミュレーションのデモが行われ、来訪者の関心を集めていた。

ESG Management Platformの展示
富士通のAIブランド「Fujitsu Kozuchi」の説明の様子

編集後記

MWCは過去2回メディア向けのPR活動に関わっていましたが、バルセロナ現地での対応は今回が初めてでした。噂には聞いていたものの、その盛況ぶりや熱気は想像以上でした。
見渡す限りの会場に軒を連ねるのは、各国のモバイル業界やIT業界のグローバルリーダーの数々。方々で繰り広げられる業界のキーパーソンたちによるディスカッションやスピーチ、プレゼンテーションによって、未来に向けたテクノロジーの方向性が示されていく様子を肌で感じました。世界のネットワークインフラを支える企業としての富士通の取り組みを世界に届け、強豪ひしめくグローバル市場で確かな存在感を発揮させていきたいと思います。

現地で広報対応にあたったグローバルPRメンバーと筆者(左端)

👇富士通のブースを動画でご紹介しています

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