ふじ〜ぴっく(fujipik)

コンサート、美術館、イベントへ行ったこと、本を読んだ感想などを書いてます。 名前はf…

ふじ〜ぴっく(fujipik)

コンサート、美術館、イベントへ行ったこと、本を読んだ感想などを書いてます。 名前はfreepikユーザーのフジモトなのでfujipik。北海道富良野出身、東京都在住の60代男性、音楽を聴いたり、演奏したり、水泳することが趣味。

最近の記事

ガントチャートはもっといろいろな事に使えたりして

最近、noteのお題企画へ応募し続けています。 今回は、日本経済新聞社とnoteの共同お題企画「#仕事での気付き」をテーマに書いてみます。 ガントって聞いたことありますか? 建設とか、エンジニアリングとか、コンピュータ関係とか、工期を守るためによく使われている工程表がガントチャートというのですけれど、よくよく考えてみると、予定通りに捗っているかどうか、なんにでも使える便利なツールだということに気づきました。 * 少し前のこと、私は職場のある方から相談を受けました。

    • G-SHOCKと電子ピアノを使ってみて変わってきたこと

      Amazonギフトカードを目指して、 noteのお題企画「#デジタルで変わったこと」へ応募します。 * 私にとって「#デジタルで変わったこと」は、最近、G-SHOCKという腕時計を使い始めたことです。 このような外観です。 若かりし頃、視力が1.5だ、2.0だといって、針に糸を通すことから、はるか遠くの景色まで、何もかも見渡せたはずの自慢の目も、60歳を過ぎて手元の字がにじんで、ぼやけて、老眼鏡のお世話になりながらの生活となり、以前に使っていたアナログの腕時計の針は

      • はじまりと終わり

        はじまりと終わりの中に、また、はじまりと終わりがある。はじまりと終わりは幾層にも重なり、繰り返され、絡み合い、変化して、はじまり、そして、終わってゆく。 私が好きなピアニスト。 その方は、生後間もなくピアノを弾きはじめ、ピアノを弾くことを職業とされている。演奏機会を得て、競争を勝ち抜く、そんな下積みを経て、広く名前が知れ渡り、ますます人気が高まってゆく。 その成功が自分のことのように嬉しい。 「推し」っていうのかな。 その演奏に魅了され、最近、ピアノをはじめた。あっ

        • 映画「Ryuichi Sakamoto | Opus」を観てきました

          この日は、雨が降り出しそうなクモリ空でした。 * 東京の新宿歌舞伎町には、2023年4月開業の高層複合ビル「東急歌舞伎町タワー」がそびえ立ち、その9階〜10階は「109シネマズプレミアム新宿」という映画館になっています。 普通の映画館とはちょっと違います。 「プレミアム」です。 私は日経の記事で知りました。 この映画館で何か見てみようと、上映中の作品を調べたところ坂本龍一(1952-2023)の映画「Ryuichi Sakamoto | Opus」が、2024年4月2

        ガントチャートはもっといろいろな事に使えたりして

          60代ピアノ未経験者が体験レッスンを受けるまで

          昔、ギターを弾いていたのですが、今、魅力を感じるのはピアノです。 でも、ピアノを習うところまではねー、ムリかなーと思っていました。 * 思い起こせば、ピアノを習うと決めたのが2024年6月4日横浜みなとみらいホールで辻井伸行さんのピアノ・リサイタルを聴いたときから。 辻井伸之さんがピアノを始めたのが1歳半と知り、私が61歳半だったので、私も60+1歳半からピアノを始めてみようと、 といっても、私は過去にピアノを習った経験もなく、楽譜が読めるわけでもありません。そんな

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          ピアノを弾けないなんて言いません

          東京都の練馬区に石神井公園という自然が豊かで池も備えた公園と、そこに隣接した夏の期間のみオープンしている屋外の石神井プールがあります。 石神井プールには縦50m✕横20mくらいの大きいプールと、幼児向けのすべり台付きの小さなプールがあり、親子連れ、子どもたち、大人たちが、それぞれ楽しむ姿が見られます。 利用料金は大人1人1時間あたり200円。 大きいプールは混み具合によってコースを変えるので、私が行った平日の閑散時に限ったことかもしれませんが、6コースのうち、第1〜3コ

          ピアノを弾けないなんて言いません

          午前十時の映画祭14「シャイン(1996年の映画)町山智浩氏 解説映像付き上映会」を見てきました

          「安らぎ」って? * 午前十時の映画祭というのは、2024年4月5日(金)~2025年3月27日(木)の全51週間をかけて、過去の傑作27作品を、全国65か所の映画館で、午前中に上映するという催しのことです。 この映画祭で上映されていたのが「シャイン」という映画、この作品は1996年に公開されたオーストラリアの実在の人物デイビッド・ヘルフゴットをモデルとした伝記映画です。今回、私は新宿の映画館で見てきました。 映画祭なので、本編の上映前後に町山智浩氏が解説してくださる

          午前十時の映画祭14「シャイン(1996年の映画)町山智浩氏 解説映像付き上映会」を見てきました

          映画「フェラーリ」と板橋区立美術館「ボローニャ国際絵本原画」展

          映画「フェラーリ」を見てきました。 1957年のイタリアが舞台、主人公はフェラーリの創業者、妻とふたりでフェラーリ社を経営し、ひとり息子を病で失い、他にも愛する女性と隠し子がいることを妻に知られ、妻との関係は冷め、しかも、会社は火の車、さてここから起死回生なるか、といった話しです。 屋外の場面では、再現された往年の真っ赤な名車フェラーリがイタリアの雄大な風景や歴史的な建造物をバックに走り、 室内の場面では、暗いトーンに斜めから光が差し込み影を作る映像がいろいろな場面で

          映画「フェラーリ」と板橋区立美術館「ボローニャ国際絵本原画」展

          映画「九十歳。何がめでたい」と、ピアノ練習アプリについて

          先日、映画「九十歳。何がめでたい」を見てきました。 作家の佐藤愛子先生(草笛光子さん)と、担当編集者(唐沢寿明さん)、両者によって名著『九十歳。何がめでたい』が出版されるまでのいきさつが映画となっています。 断筆した高齢の愛子先生、愛子先生に連載をお願いしたい担当編集者、なのに、仕事一筋の担当編集者は家族が崩壊寸前の状態で、この先いったいどうなることやら、という映画です。 楽しい映画で、上映中、何度も笑ってしまいました。 それにしても、大女優の草笛光子さんといい、文豪

          映画「九十歳。何がめでたい」と、ピアノ練習アプリについて

          ルーテル市ヶ谷ホール「オケマンの室内楽」と映画「言えない秘密」

          先日、ルーテル市ヶ谷ホールにて室内楽を聴いてきました。 このホールは市ヶ谷駅から徒歩一分にある日本福音ルーテル教会の会堂で、普段のお祈りの場が演奏会場となっています。 コンサートのタイトルは「オケマンの室内楽!名曲に憧れて」、 出演はN響メンバー1名と、都響メンバー3名によるカルテットで、プログラムはモーツァルトの弦楽四重奏曲第18番とベートーヴェンの弦楽四重奏曲第8番。 普段オーケストラとして活動しているからなのか4名は気高く、つつましく、連携良く、協調性があり、トー

          ルーテル市ヶ谷ホール「オケマンの室内楽」と映画「言えない秘密」

          東京文化会館のイリーナ・メジューエワ「ショパンの肖像」ピアノリサイタル

          2024年6月22日(土)、私は東京文化会館でピアノの演奏を聴き、上野の森美術館で書を鑑賞してきました。 東京文化会館でピアノを演奏していたのはイリーナ・メジューエワさん、上野の森美術館に展示されていた書の作者は石川九楊さんです。 イリーナ・メジューエワさんと石川九楊さんの共通点はというと、お二人とも専門的なことをわかりやすく一般向けに本として出版したり、ウェブ上で解説やインタビューを公開したりしています。しかも、それが面白い。 そんな読みやすくて面白い本のひとつに、イ

          東京文化会館のイリーナ・メジューエワ「ショパンの肖像」ピアノリサイタル

          国立近代美術館でパリと東京と大阪のモダン・アート・コレクションを見てきました

          生前に売れず、どころか、生前に創作活動していることさえ人に知られず、没後に作品が発掘され高く評価された? そういう人がいたとは、私は今回の展示を見るまで知りませんでした。 詳しくは後半で、 * 先日、東京の北の丸公園にある国立近代美術館で開催中の「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」展に行ってきました。 この企画展は、パリ(市立近代美術館)、東京(国立近代美術館)、大阪(中之島美術館)の3つの美術館が共同して各館のコレクションから主題や内容や背景

          国立近代美術館でパリと東京と大阪のモダン・アート・コレクションを見てきました

          N響定期公演「スクリャービン ピアノ協奏曲」を聴いてきました

          日本初の軍楽隊が発足したのは1871(明治4)年、日本初の日本語讃美歌集が発行されたのが1873(明治6)年、日本初の皇室による西洋音楽への取り組みが1874(明治7)年、日本初の西洋音楽教育を目指して音楽取調掛が設置されたのは1879(明治12)年、明治以降この4つが西洋音楽を日本へ伝えた主なルートだったようです。 (玉川裕子さんの著書「『ピアノを弾く少女』の誕生 ジェンダーと近代日本の音楽文化史」より) * チケットを取るのが下手な私ですが、やっと「最もチケットの取

          N響定期公演「スクリャービン ピアノ協奏曲」を聴いてきました

          辻井伸行さんのピアノ・リサイタルを聴きにみなとみらいホールへ

          私、心の中で「ピアノの神様」を決めました。 * 先日、辻井伸行さんのピアノ・リサイタルを聴きに横浜みなとみらいホールへ行ってきました。 みなとみらいホールは客席数約2千席の大ホール、開演5分前の合図がドラの音ということが独特で「グゥワーン、バシャーン」とヨコハマっぽくていい感じです。 プログラムはバッハ「フランス組曲第5番」から始まり、ショパン「即興曲第1〜3番」ときて、前半のラストが「即興曲第4番(幻想即興曲)」、 休憩をはさんでラフマニノフの「ヴォカリーズ」と「

          辻井伸行さんのピアノ・リサイタルを聴きにみなとみらいホールへ

          N響の現代音楽「MUSIC TOMORROW 2024」を聴いてきました

          ウクライナの画家マレーヴィチ(1879-1935)が1916年に描いたこの絵「シュプレマティスト コンポジション」という作品が2018年にオークションで落札されたそうです。 おいくらだと思います? * 先日、東京オペラシティコンサートホールでN響のコンサート「MUSIC TOMORROW 2024」を聴いてきました。 「MUSIC TOMORROW」は「演奏と創作」の「創作」側に焦点をあて、演奏機会の少ない同時代作品(つまり、近年作曲された現代音楽)を演奏しオーケスト

          N響の現代音楽「MUSIC TOMORROW 2024」を聴いてきました

          ヒラリー・ハーンのヴァイオリンでブラームスを聴いてきました

          先日、ミューザ川崎シンフォニーホールでヒラリー・ハーンのヴァイオリンを聴いてきました。 プログラムはブラームス作曲のヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」から始まり、ヴァイオリン・ソナタ第2番、休憩、ヴァイオリン・ソナタ第3番という内容、 あらかじめ、譜面台にはiPadとフットスイッチが備えられ、ヒラリーハーンは青のドレスでメガネを手に持っての登場、挨拶の後、メガネをかけて演奏開始です。 静かな始まりから、しっとり聴かせて、中盤、後半にかけて力強い演奏へ向かう構成。譜面を

          ヒラリー・ハーンのヴァイオリンでブラームスを聴いてきました