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辻井伸行さんのピアノ・リサイタルを聴きにみなとみらいホールへ

私、心の中で「ピアノの神様」を決めました。

先日、辻井伸行さんのピアノ・リサイタルを聴きに横浜みなとみらいホールへ行ってきました。

みなとみらいホールは客席数約2千席の大ホール、開演5分前の合図がドラの音ということが独特で「グゥワーン、バシャーン」とヨコハマっぽくていい感じです。

プログラムはバッハ「フランス組曲第5番」から始まり、ショパン「即興曲第1〜3番」ときて、前半のラストが「即興曲第4番(幻想即興曲)」、

休憩をはさんでラフマニノフの「ヴォカリーズ」と「楽興の時(第1〜6番)」の第4番が超絶技巧で途中とわかっていても拍手がわき起こり、

アンコール1曲目はショパン「ノクターン第20番(遺作)」、アンコール2曲目はMC付きのベートーヴェン・リスト編「遥かな恋人に」、アンコール3曲目はリスト「ラ・カンパネラ」の華麗な演奏、スタンディング・オベーション多数の大喝采で終了です。

辻井伸行さんのピアノ演奏は聴いていて心地よく、MCでも「演奏の難しい曲も、皆さんが集中して聴いてくれたので、気持ちよく演奏することができました」と言っていたとおり、音楽を愛する純真な心が伝わってきました。

辻井伸行さんの母、辻井いつ子さんの著書「親ばか力 子どもの才能を引き出す10の法則」によると、1歳半の頃、我が子に音楽の才能を感じ、その能力を引き出したいと何気なく美容室で口にしたところピアノの先生を紹介してもらい、翌週から週一のレッスンを楽しむようになり、その後も教則本とは違う取り組みにより、常に楽しみながらレッスンを続けることができたそうで、そうやってピアノと音楽が純粋に大好きなまま今に至るわけです。

やはり「楽しむ」ことが大事なのですね。


比較のために、正月によく聴く音楽「春の海」作曲者で盲目の箏曲家、宮城道雄(1894-1956)の場合を紹介します。

私の師匠は教えることに、非常に厳しくて、弟子が一度教わったことを忘れることはない、一度教えたことを忘れたら、二度と教えてはやらないという風であった。

〜略〜

或る日、私が教えて貰った曲を忘れたので、師匠が怒って、思い出すまでは、家に帰さんといって、夜になっても帰して貰えなかった。そうして、こういう時には、思い出すまでは、食事をさせられないのである。こういう厳しいお稽古を受けたのであった。

宮城道雄 名作全集
第14章 山の声 より

時代の変化を感じます。

辻井伸行さんは最近ドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、この契約を記念して2024年2月にサントリー・ホールでライブ収録されたリサイタルを「STAGE+(ステージプラス)」で配信しています。

その配信は、アンコール以外、私が聴いてきたみなとみらいホールでのリサイタルと同様の内容なので、興味があって、お時間があり、かつ、有料配信でもよいというならば、ぜひ聴いてみてください、リンクしておきます。


辻井いつ子さんの著書「親ばか力 子どもの才能を引き出す10の法則」から、もうひとつ引用すると「思い立ったらすぐ実行」ということが大事だそうで、

辻井伸行さんが実力を付けてきた頃、母の辻井いつ子さんは「将来アーティストになりたい人のためのコンサート」という記事を見つけてすぐに新聞社へ問い合わせ、言葉もわからず知人もいないロシアで演奏するというチャンスを得て成功させます。

そういう行動力の積み重ねが大事なのですね。

そして、ここからは私についての話しです。

ひらめきました。

私も(60プラス)1歳半から(電子)ピアノを始めてみよう!

思い立ったらすぐ実行・・・

まー、来月からでいいかな。



読んでいただき、ありがとうございます。

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