60代ピアノ未経験者が体験レッスンを受けるまで
昔、ギターを弾いていたのですが、今、魅力を感じるのはピアノです。
でも、ピアノを習うところまではねー、ムリかなーと思っていました。
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思い起こせば、ピアノを習うと決めたのが2024年6月4日横浜みなとみらいホールで辻井伸行さんのピアノ・リサイタルを聴いたときから。
辻井伸之さんがピアノを始めたのが1歳半と知り、私が61歳半だったので、私も60+1歳半からピアノを始めてみようと、
といっても、私は過去にピアノを習った経験もなく、楽譜が読めるわけでもありません。そんな私を受け入れてくれる教室はあるのだろうかと心配しましたが、なんとか、8月6日の体験レッスンを経て、来月9月からヤマハ系の音楽教室にてピアノのレッスンが始まるところまでたどり着きました。
ここまで、わりといい具合いに話しがまとまり「#自分で選んでよかったこと」になったので、どのように進めてきたか書き留めておきます。
電子ピアノを購入
購入したのは、korg社のlianoという機種です。薄くて(厚さ約7cm)、軽くて(重さ約6kg)、とても気に入ってます。電子ピアノとしては最安値の部類ですが、ヘッドホンを接続して下手な演奏でもサンプリングされたローズ・ピアノのサウンドが耳に心地よく、周囲に気兼ねなく練習に集中できます。
体験レッスンにて講師からも「初心者の場合、88鍵の中央部しか使わないけれど、鍵盤の位置をしっかり把握するために必要」とのことで購入は正解でした。
ピアノ練習アプリで基礎練習
初歩的なところをflowkeyというアプリから教わり、練習しました。画面に指の動画と楽譜が表示されるので、初心者にとってわかりやすい。
指使い、楽譜の基礎知識などを学び、バッハのメヌエット ト長調(BWV anh 114)をアプリのガイドを頼りにだいたい弾けるようになるまで繰り返し練習し、
体験レッスンにて講師からは「アプリを使うことは有効、ただし、最後は右から左へ流れる楽譜ではなく、固定した楽譜で演奏できるように」ということでした。
読譜問題
楽譜を読めなかった私としては、当初、楽譜を使わずにピアノを習う道を模索しました。が、フォロワーさんのアドバイス（スギさんありがとうございます）により、読譜から逃げていてはピアノを弾く面白みが半減してしまうということに気づき、楽譜と向き合うことにしました。
五線って、ト音記号のほうは「（ド）ミソシレファ（ラド）」と上り、ヘ音記号のほうは「（ド）ラファレシソ（ミド）」と下り、次に出てくる音符に対して、的確なタイミングで正しい鍵盤を押さえる「かるた競技」として考えればよいのですね。（自己流）
体験レッスンでの講師の一言は明快でした。
「すぐに慣れます」
体験レッスン
電話で申し込んだところ、２週間くらい先の日時となることが多かったと思います。なので、条件が合わないと約２〜３週間くらいは、電話でのやり取りだけで過ぎてしまいます。
あせらずに、ゆったりと構えて１件ずつ問い合わせてみました。
そして、たどり着いたヤマハ系の音楽教室、体験レッスン当日となり、講師を紹介していただき、レッスンルームに案内され、グランドピアノを前にして座ります。
「どうぞ（お好きに、弾いてみてください）」という講師に、私が「そういえば、バッハのメヌエットならアプリを頼りに弾けるようになってきました」と答えると、どこからともなく楽譜を用意してくださいまして、あらためて「さあ、どうぞ」となり。
弾きましたよ、思い切り。
ズタズタでボロボロ、あらら、こんなときに私の右手と左手が仲間割れ、途切れ途切れでたどたどしく、そして、私の両手は協力し合って働くことを拒否したまま、つまずいてはでんぐり返り、転んでは起き上がる七転び八起きのメヌエット、こんな演奏に誰がした、私だ、そういえば私の人生みたいだ、そうだ、これこそが私が選んだ人生だー、などとよけいな考えがよぎりながらも、ふぅ～と息もたえだえに、なんとか曲の最後に到達しました。
大抵の人ならば耳を塞いで、その場から逃げ出したくなるであろう私の演奏を隣で辛抱強く聴いていただき、講師からは「この曲は和音の進行で捉えると、こういうふうになります」と、メロディを和音に替えて、全体の流れを圧縮したお手本をさらっと披露され、
はい、次回は、流れるように弾いてみたいものです。
というようなやり取りで、あっという間に体験レッスンの30分が終了、人生で、初めてのアコースティックピアノ演奏体験でした。
そして、最後に講師から「自分でピアノを練習すると、ピアノ・リサイタルを聴く楽しみも増してゆきます」というお言葉があり、
ならば、聴きに行きましょうと決心し、11月10日サントリーホールでのブーニン「全国ツアー2024-2025」のチケットを購入しました。
11月10日まで、あと約3ヶ月、その頃までに、私のピアノを弾く力、聴く力をほんの少しでも成長させて、プーニンが弾くショパンの名曲の数々を楽しみたいと思います。
読んでいただき、ありがとうございます。
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