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【シムス肢位】妊婦はこの姿勢で寝ると腰が楽になる?

シムス肢位(またはシムズ肢位)って聞いたことある?これは妊婦さんに勧める寝方のことなんよね。シムス肢位で寝ると腰への負担が減ると言われとるっていうか減る。

そもそもシムス肢位は、19世紀アメリカ合衆国サウスカロライナ州の婦人科医 J・マリオン・シムズ (J. Marion Sims) (1813~1884)に由来すると言われとる。「現代産婦人科の父」とも呼ばれと人物。(下記はシムズ医師の銅像)

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(※ただ奴隷女性たちを実験台(医療虐待)にしていたことから2018年に銅像は撤去された)

とまぁシムズ医師は歴史的に色々とあったかもしれんけど、発案されたシムス肢位は現在も妊婦さんのために活用することが多い。じゃあシムス肢位はどんな姿勢なのか見ていこう。

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図で見るとこんな感じね。で具体的に説明していくとこうなる。

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シムス体位は,原本では左側臥位で,左上肢を後方に左胸を床面につけ,左股関節・左膝関節を軽く屈曲し,右股関節・右膝関節を強く屈曲させ,右大腿を胸壁に接近させた体位である(理学療法ジャーナル40巻2号から一部抜粋)

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ちょっと専門用語もあってわかりにくいね。簡単に言うと、抱き枕を抱いて寝とる姿勢って感じかな。下記写真がわかりやすいね(笑)

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じゃけぇ妊婦さんは抱き枕を抱いて寝ると「体がラクだわ」ってなるんよね。知らん内にシムス肢位になっとるけぇ。じゃあなんで左下の向きがいいんか?

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動脈と静脈は重なっているのではなく、動脈が左、静脈が右にあります。左側臥位にすると、胎児の体重が左にある動脈の方に乗っかりますね。その結果、静脈の方にかかる比重が少なくなり、血流が再開するようになります。動脈は血液の流れが強いのでどうにか流れるのです。これが妊婦に左側臥位で寝るように勧める理由なのです。(医教コミュニティつぼみクラブ一部抜粋)

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という理由から左下を勧めとる。さらに言えばこの肢位になるとこんな症例まである。

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肥満女性の落馬による骨盤損傷に伴う子宮後傾の疼痛緩和のために,上側の膝を胸に着くように深く屈曲させ,会陰部に圧を加え触診した結果,膣にたくさんの空気が入り,膣が拡張し子宮が前傾位に戻ったとし,その後,膀胱膣瘻治療にこの体位を用いている(理学療法ジャーナル40巻2号から一部抜粋)

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膣から空気が入り、自然と子宮の位置も修正されるとのこと。そういう理由からも妊婦へシムス肢位が勧められとるんかもしれんね。

長くなってしまったけどこの記事をまとめると、

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妊婦で腰がしんどいなら一度抱き枕を利用して、シムス肢位を試してみよう

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ってこと。人によってシムス肢位が辛いと感じる人もおるかもしれん。その場合は、シムス肢位をやめた方がいい。シムス肢位になる以前にどこかしれの筋肉が異常を起こしとる可能性が高いけぇね。まずはそこをほぐしてから試すことをオススメするよ。

妊婦さんは腰の痛みとか辛いかもしれんけど、頑張ろう!

あっ、この肢位でお尻をほぐすとめっちゃほぐれやすいけぇ旦那さんが近くにおるならついでにお尻もほぐしてもらうといいよ。腰もかなり楽になるよ。

ほいじゃ!

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広島の腰痛専門出張パーソナルトレーナーとして活動中

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