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睡眠データの把握

最近、腕時計を機械式からスマートウォッチに変えました。毎日つけたまま寝て睡眠中のデータを見るのが日課となりつつあります。

スマートウォッチで睡眠データを取り始めて2週間程度になるのですが、その精緻さに驚いています。起床時刻は若干怪しいのですが(私は目が覚めてもすぐには立ち上がらず、しばらく布団に入っているだけの時間があるため、スマートウォッチがそれを睡眠中とカウントすることがあるようです)、入眠時刻はほぼ正確に読み取っているようです。布団に入って記憶がなくなったあたりの時刻を、きちんと入眠時刻として記録してくれています。

どういうメカニズムなのか把握していませんが、腕からバイオリズムを読み取っているのでしょうか。面白いことに、昼寝した時間もきちんと読み取って記録してくれています。

そして、睡眠中の時間を、目覚めた状態、レム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠の4種類で何時間何分ずつか色分けで表示してくれ、総合スコアを出してくれています。私のスマートウォッチでは、90点以上は非常に良い、80点以上が良い、79点以下はやや低い、60点以下は低いの点数となって出てきます。「目覚めた状態」は、睡眠中に目覚めてしまっている状態を指すようで、当然この状態が多いとスコアは低くなります。

私の結果としては、2週間の間で80点以上の「良い」は1日だけ、それ以外の日はすべてやや低いか低いとなっていました。個人的な話になりますが、私は数年前から睡眠障害がありますので、今のところ予想していた結果の通りとなっています。数年前に、呼吸器科で器具を手配してもらい、睡眠状態を計測したことがあります。その時の結果では、夜中に何度も目覚めていて、軽度の睡眠時無呼吸で時間帯によっては最長で2分弱息が止まっていることもわかりました。それ以来、睡眠時間の確保は、仕事・食事・運動以上にこだわっています。

今回スマートウォッチを試してみて、医療器具ほどの精密さはもちろんありませんが、だいたいの概要は把握できることに感心しています。

スマートウォッチによる睡眠計測で感じたことが、大きく2つあります。
ひとつは、事実を確認することの大切さです。

例えば、以下の2種類の結果がありました。
A:睡眠時間4時間14分・スコア73点
B:睡眠時間5時間50分・スコア69点

つまり、Bのほうが睡眠時間が長いのに質が悪いためスコアが低く、Aのほうがまだよいということです。確かに、Bの翌日よりAの翌日のほうが、身体も軽く眠くなりにくく体の調子がまだよかった感じがしました(スコアを見たからそういう気がしたのかもしれませんが。また、ABいずれもスコア低いのでどんぐりの背比べですが)。

物事は、質と量の掛け合わせで決まります。「昨日何時間寝た」では、量だけの情報しかありません。質の情報を把握せずして物事全体の評価はできないわけです。スマートウォッチという簡易的なツールではありますが、質の情報を把握したことで、事実の確認が一歩進みました。このことによって改めて、改善すべき課題が見つかります。

もうひとつが、徹底の難しさです。
私は上記呼吸器科での診断結果の経験以降、1日6時間の睡眠確保を自分のポリシーとしてきました。そうはいっても難しい日もあるので、サブルールとして、6時間の確保がどうしてもできない日があったとしても、2日連続で6時間割れは絶対に避けるのをポリシーにしてきました。

最近何となくそれが崩れていると思っていたのですが、6時間に達していたのは2週間で2回だけでした。決めたことを実行するのがいかに難しいか、実行できていないかというのも、実際に行動した結果を可視化することではじめて認識できるというのを思い知りました。

要は、現実と思い込みは異なるということです。
仕事や私生活のいろいろな場面で、これと同じことが起こっているのだと思います。
PDCAは、C=チェックがないと回っていかない。
改めて学んだ次第です。

<まとめ>
事実情報を客観的な方法で把握する。


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