【野菜ソムリエの畑2022】(#1)玉ねぎとニンニク、そしてパスタ
ヘイヘイ。
みなさんは、野菜を作られていますか?
最近、東京都内の子育て中の方から、「公営貸し農園の抽選があたりました!」というお話を聞くようになりました。都会の限られた場所でも、リアルな大地で、雨さん、風さん、太陽さんを受けながら野菜を育てる喜びは、なにものにも変えがたいと思います。
私も長野県の南部、八ヶ岳の麓で畑をやっています。
とはいえ「業」といえる面積ではなく、自分なりに、野菜を育てる実験場のような感じです。私が食べたいと思う野菜たちが、できるだけ自分の生命力で強く、太く育ち、その恵をいただく実験です。
方法論としては、私自身、いつも畑にいるわけではないので、次々と収穫を追いかける忙しい農家さんの方法を取り入れながら、自分なりに工夫して、野菜のコンディションをより良くしていく方法を探っています。
実は、「業」として農をやりたくて、貸して頂ける広い農地探しをしたり、公的な就農支援にも当たってきました。地縁もなく、年齢制限もあって現実的でありませんでしたが、いまは、自分自身が好きな野菜を、イキイキ育てる方法を探索し、野菜ソムリエとして、野菜を育て食べる楽しみを伝える方向にシフトしています。
さて、うちの畑で作った今年の野菜。年前半の野菜価格高騰もあって、青々と育ったシャキシャキのレタスには、助かりました。
そして料理の美味しさを引き立てたのが、ホワイト六片という寒冷地向けのニンニクと大きな玉ねぎです。
今年二月、マイナス20度の気温と、畑全面が雪で覆われるほどの寒波にも耐え、ホクホクと甘く、大きなニンニクをつけてくれました。
そして、同じく寒さを耐えた濃厚な味の玉ねぎたち。
すぐに食べる分は、吊るしていきます。イキイキした野菜の姿は美しいなあと思います。
おいしいニンニクと玉ねぎが揃えば、熟成させた自家製パンチェッタの出番!
畑のまかない飯。採ってきたばかりの野菜を付け合わせにして・・・・
玉ねぎとトマトソースのパスタ、最高のアマトリチャーナを楽しめました。
夏になれば、シチリアントマトが採れ始め、トマトソースも、ハーブも含めて全て自家製。
でも本当は、いいことばかりではありません。初夏から夏にかけての野菜作りは、エンドレスの雑草処理や病害虫の防除、そして日々の収穫に追われるのも事実です。あまりに暑くて、汗だくで、クラリとすることもありました。
でも他所に出すには、育ち過ぎたズッキーニやトマトなど、野菜を持ち帰り、普通のソーセージと炒めただけでも、甘い野菜は、お腹を満たす賄いになります。
収穫が遅れ、大きくなりすぎ、でも瑞々しく、味が濃いたくさんのキュウリは、ピクルスにして保存。
夜は、そのピクルスや野菜をつけあわせに、自家製パンチェッタやソーセージを薫製にしたり、スキレットでこんがり焼いただけで、ささやかな生きる喜びとなり、大きな元気の素になります。
今日は、2022年に育てたニンニク、玉ねぎ、シチリアントマトなどをご紹介しました。この記事が、「来年は野菜作りを始めてみたい」と思われている方の参考になれば、うれしいです。
ニンニク、玉ねぎは、秋に植え付け、来年の初夏に収穫します。畑をやられている皆さんも、ご準備をされたのではないかと思います。うちの畑でも、ニンニクが葉を出し、いまのうちに光合成をして、厳しい冬に供えようとしています。
次回は、今年うちの畑で作った別の野菜たちをご紹介したいと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。
ヘイドー。
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