パーソナルトレーナー藤井自伝173

お腹周りの脂肪をごっそり落とす方法

ダイエットを頑張っているけどお腹は出っ張りっぱなし。
運動を毎日しているけど浮き輪肉がとれない。
体重は落ちたんだけど下っ腹が凹まない。
体型に置いて一番気になるお腹周りだけが痩せない、よくある悩みの一つである。
今回はそのお腹周りに脂肪がつきやすく落ちにくい原因と解決法について順にお伝えしていく。

結論からいうと生活習慣だ。
お腹周りにあって、ベルトに乗ってしまうようなタプンタプンの脂肪は皮下脂肪である。
そして皮下脂肪の特徴として、なかなかつきにくく落ちにくいというものだ。
つまり一朝一夕についた脂肪ではない、ということなのだ。
ということは、特別なことをささっと数週間やったから一気に落ちるものではなく、継続的に時間をかけて落としていくものなのである。
だからこそ、普段の生活習慣の改善が大事であり唯一の解決方法なのだ。

お腹周りに脂肪がつきやすくなる原因だが、まずトランス脂肪酸の摂取がある。
6年間のサルによる動物実験では、エネルギー比として8%のトランス脂肪酸を摂取するグループと同じく8%の一価不飽和脂肪酸を摂取するグループに分け実験を行ったところ、トランス脂肪酸を摂取したグループでは比較してお腹周りの脂肪が33%も多くなったという。
更にトランス脂肪酸は体の他の部位にある脂肪をお腹周りに移動させる性質があるとも言われているのだ。

トランス脂肪酸は多くの方が食べることの多い、揚げ物やファーストフード、パイ(ピザ)やデザート系(ケーキ、クッキー、アイス)に多く含まれ、これらはハイカロリーかつ脂肪を溜め込みやすい特徴の食品ばかりである。

慢性的ストレスも大きな原因だ。
ストレスがかかるとストレスに対抗するためコルチゾールというホルモンが分泌される。
ホルモンによりインスリンの分泌が促され、脂肪が蓄積しやすい状態に。
その他食欲の増進やハイカロリーなものを選びやすい状態になり、エネルギーを得るために筋分解も促進されてしまうのだ。

ダイエットに置いてコルチゾールは無理な運動をしたり過度な制限、我慢のしすぎや栄養不足などから誘発されやすいのである。

腸内環境も大きな原因の一つだ。
腸内細菌の7割を占める日和見菌だが、体が弱ると悪さをしだし腸内環境が悪くなってしまうのだ。
そして腸内環境が悪い人ほどお腹に脂肪がつきやすいことは1300人の便を調査した研究で報告がされている。

腸内環境はストレスやお酒、食物繊維不足にハイカロリーな食事、偏った不規則な食事や栄養不足など様々な要因から引き起こされるのである。

具体的な解決方法だが、まず高タンパクな朝食を摂ることだ。
朝に35gのタンパク質を摂取したところ、一般平均のタンパク質摂取量のグループよりも体重増加が抑えられ、食事量や空腹感も抑えられて、血糖値も安定するという研究報告が為されている。

次に精製された炭水化物を複合炭水化物に置き換えることである。
白米、白パン、白麺を → 玄米、全粒粉、オート麦、さつまいも、豆類などに置き換えるだけだ。
同じように食べるだけで、低カロリーかつ満腹感が増し自然とカロリーも抑えられるのだ。

間食の炭水化物をナッツに置き換えるのも有効だ。
間食で食べていたおにぎりやパンなどの炭水化物から、同じカロリーのナッツに置き換えるだけで、お腹の脂肪を減らしコレステロールも安定したという研究データがある。

まだまだ色んな要素はあるが、このように生活習慣の原因をちょっとの工夫で取り除き、良いことを取り入れていくことで、自然とお腹周りの脂肪を減らして溜め込みにくい体が出来上がっていくのである。

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?