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みなさん、おはようございます。
ウェルビーイング・ビジョナリーコーチのフジガッキーです!

きょうのテーマは、「色褪せない本」です。

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支援とは、人間関係の基本である。

支援は物事を推し進めるための基本的な人間関係である。
日常生活では支援を当然の行為ととらえているため、この言葉を意識するのは、支援するのが当たり前の状況で「助けにならなかった」と言われる場合だけだ。
また、日々の暮らしにおいて支援は普通の行動だが、意外にも、これが関係する感情的な動態ダイナミクスについてはほとんど知られていない。

われわれは本能的に、また経験から理解しているが、公式な支援をするには、支援者と「クライアント」との間に、ある程度の「理解」と「信頼」がなければならない。
支援者にとって「理解」が必要なのは、いつ支援を申し出ればいいか、助けを求められた場合はどうすれば役に立つかを知るためである。
クライアントにとって「信頼」が必要なのは、真の問題は何かを突きとめるためだ。そして、提供された支援を受け入れ、支援者との会話から生まれた解決策を実行するためである。

経営者へのコンサルティング・レポートの多くがゴミ箱行きとなってしまうのは、なぜか。

支援の状況がほかの状況と違うのは、誰かに何かを成し遂げさせようと、人が意識的に手を貸そうとする点である。
人は支援を行う関係に時間や感情、アイデア、さまざまなものを注ぎ込むため、お返しを期待してしまう。たとえそれが、感謝の言葉だけだとしても。支援がうまくいけば、助けた人も助けられた人も、それなりの地位を獲得できる。だが、残念ながらうまくいかない場合が多く、地位を失う危険も生じるー必要とされているときに支援しなかったり、必要でもなければ望まれてもいないときに支援しようとしたり、あるいは間違った手助けをしたり、長期にわたる支援が必要なのに途中でやめたり、といった事態になるのだ。


「人を助けるとはどういうことかーHELPING 本当の協力関係をつくる7つの原則」(エドガー・H・シャイン著)

こちらの「まえがき」から引用しました。

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昨晩、仕事から帰り一段落して寝る前に読み返していました。

2009年初版の本ですが、今でも色褪せない、いや何度もなんども事あるごとに読み返したい本だなと感じています。


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