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みなさん、おはようございます。
ウェルビーイング・ビジョナリーコーチのフジガッキーです!

きょうのテーマは、「人生の主人公」です。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

あるコーチングの一コマ、どう感じますか?


次のあるコーチングセッションを読んで、みなさんはどう思われますか?

Aさん:コーチ役
Bさん:クライアント役(会社の社長)

Aさん 「Bさんは、仕事ではどういうビジョンをもっていますか?」
Bさん 「拡大路線でいきたいと思っています。できれば駅に出店したいとおもっています」」
Aさん 「じゃあ、会社はこれからどういうふうになっていくんでしょうね?」
Bさん 「拡大の方向でいってくれればいいんですが、古い社員の中には保守的なひとたちがいて、実は今ちょっと不協和音が生まれています」
Aさん 「不協和音とはなんですか?」
Bさん 「いろいろな人間がいろいろな意見をもっていてバラバラなんですね」
Aさん 「意見を統一するためには、状況がどう変わっていく必要がありますか?」
Bさん 「会社の中でコミュニケーションが足りないんですよね」
Aさん 「何がコミュニケーションの障害になっているんでしょう?」
Bさん 「ずっとそれでやってきた社風のせいですね」

「新装版 目からウロコのコーチング」より

特に違和感もなくすっーと読み流してしまったでしょうか?

クライアント役のBさんが話している内容、ご自身の会社のことなのにどこか他人事のように聞こえませんでしたか?

コーチ役の聞き方に問題がある


Bさんがどこか他人事の受け答えになってしまったのは、Bさん自身に問題があるというよりは、コーチ役であるAさんの聞き方に問題があると、この本「新装版 目からウロコのコーチング」では指摘しています。

つまり、コーチの質問は
「会社はどんなふうになっていくのか」ではなく、「これから会社をどういうふうにしていくことにBさんが取り組みたいか」とか、「Bさんが望ましいと感じる会社のあるべき姿は?」
また、「状況がどうなっていったらいいか」ではなく、「Bさんが状況をどう変えていくのか」
と聞くべきなのだと。

人生の主人公にする


ただし、言葉の言い回しだけの問題でもないといいます。

Bさんの人生のオペレーターをBさんにする、つまりこのドラマの主人公をBさんにするという心構えが、コーチのAさんには欠かせないのです。

コーチングの相手は、どんな人生であれ自分で「選択して」生きているのです。偶然や不運、周囲の反対のせいにしていては、相手はいつまでも他人のせいにした生き方しかできず、「自己実現の歩み」にはほど遠いものとなり、コーチングも力強いものになっていきません。

「新装版 目からウロコのコーチング」より

そしてこの章の最後に、こう結んでいます。
「コーチが、『相手が主人公だ』という意識で質問や承認を行えば、相手は自分自身をより深くみつめることができ、有意義で充実した人生を送ることになるでしょう」


言い方に加え、コーチとしての心構え
学びました!


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