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ラジオ番組制作講座

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ラジオディレクターやDJを目指す人、自身でYouTubeやポッドキャストでラジオ(音声)での発信をする人へ、専門的スキルを伝授する実践的なアドバイスを紹介する記事を発信してゆきま… もっと読む
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#エッセイ

ラジオ制作講座13「情報収集について」

ラジオ制作講座13「情報収集について」

昨日、過去記事などを洗い直して「ラジオ制作講座」シリーズとして整理してて「あー、もうだいたいの事は言っちゃったなあ」と思ってたんですが、大事な事をお伝えしていませんでしたね。それが「情報の確かさ」。

個人での発信だと、好きな人、ファンの人、知り合いが対象だったりするので…その辺が曖昧でも許される事も多いんでしょうが「放送」となると、重要度が変わってきます。全国放送はもちろんですが、県域、圏域のラ

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ラジオ制作講座12「リスナーサービスについて考えてみる」

ラジオ制作講座12「リスナーサービスについて考えてみる」

ラジオっぽい画像ですね。
アメリカのFM局のDJ の写真を見るとよく使われています。エレクトロボイス社のRE20という奴。元々、バスドラ集音用なので重低音、大きな音、吹かれに強いので…声の低い、時々声を大きく張る男性DJに好まれています。特に英語は破裂音(パピプペポ)が多く、それに負けないのでミクシングの際の取り扱いが楽なんですね。日本のスタジオでは殆ど見ませんが…(苦笑)。でもラジオっぽいw ち

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ラジオ制作講座11「レストークの意味」

ラジオ制作講座11「レストークの意味」

■More Music, Less Talk そう言われて久しいですね。
J-WAVEやFM802が開局した頃、第2FM開局ブームの際は…
従来のAMやFMとの差別化の方策として、アメリカのFM局を目標として各局共、洗練された音楽をメインに、それを邪魔しないDJトークが重視されていました。
しかし月日は流れ…今のラジオはAMもFMも違いが無い位、トーク分量が増えました。特に地方局ではFMでもトーク

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ラジオ制作講座10「「伝える」こと」

日本語って難しいですね。

言いたい事、伝えたい事は脳味噌の中でしっかりあるんです。

でも他人に真意が伝わらない…

なかなか解ってもらえない…

そういう事、有りませんか?

今回は、ラジオディレクターも、放送作家も、DJも、ラジオ業界を目指す人はもちろん、個人で発信する人にも知って欲しい事を述べます。

■伝える仕事ラジオの現場ひと筋に生きて四半世紀以上。
今でも「他人に物事を伝える」事に試

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ラジオ制作講座9「「読む」と「語る」~DJ論③」

ラジオ制作講座9「「読む」と「語る」~DJ論③」

以前UPした記事で、ラジオの読み原稿の作り方を解説しました。
噛まずにスムーズに読んでもらう為の原稿を作る事が大事だ…と述べました。一方で、以前書いた記事では、ラジオDJに大事なのは”意識のベクトル”をラジオの前のリスナーへ向ける事が大事だ…と述べました。

■矛盾?「読む」と「語る」さあ、ラジオDJを目指す人には難儀な課題です。
用意された原稿に目を落とすと”意識のベクトル”は原稿に向かうのに、

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ラジオ制作講座7「改訂:インタビュー術~DJ論②」

ラジオ制作講座7「改訂:インタビュー術~DJ論②」

ラジオDJは、①1人で喋る ②相手と2人で喋る ③原稿を読む …というのがスタジオでのお仕事のパターン。ですが…時に、ゲストをお迎えしたり、街に出て一般の方にマイクを向けるというお仕事も有ります。というか、新米さんはそっちの方が先に振られる仕事だったりします。
ところが、スタジオで1人で喋るより高度なテクニックを必要するのが、この「インタビュー」というお仕事なんですね。困ったもんです(笑)。

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ラジオ制作講座6「改訂:ラジオの「音」2」

ラジオ制作講座6「改訂:ラジオの「音」2」

以前、山下達郎さんが自身の番組内でこんな事を話してらっしゃいました。人気番組なので聞いてた方も多いと思います。
…コロナに影響してのライブ中止とそれに伴う払戻しの告知の後、今回の配信ライブが何故生配信じゃなかったのか?という質問に答えた部分です。達郎さん曰く、放送以上に配信は不安要素が多い事と、生だと音質がしっかり整えられないのが理由だ…と。さらに円盤化しないのも、圧縮された音質だと、ライブのクオ

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ラジオ制作講座5「改訂:ラジオの「音」」

ラジオ制作講座5「改訂:ラジオの「音」」

前回は、DJのお喋りについて、その根本になる事を述べました。
今回も、以前執筆した記事を改訂しながら、今度はラジオディレクターやミキサーの人たち、目指す人たちへお伝えしたい想いです。とはいえ…

■ぶっちゃけ、ベテランの”素人”です以前「ラジオ”私の履歴書”2」の記事で…経歴の話は書きました。
高校・大学と放送部出身ではあるものの…
放送技術について”学校”的な所で学んだ経験は皆無です。
全て”現

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ラジオ制作講座4「改訂:ラジオのトーク法~DJ論①」

ラジオ制作講座4「改訂:ラジオのトーク法~DJ論①」

Noteを始めて最初の頃に執筆した記事には、今回の「ラジオ制作講座」シリーズの括りに入る物が結構多いんですね。そこで、それを改訂した上で、整えてゆきます。今回はDJさんの「心構え」についての記事になります。
ここで述べる事は、誰かから教わったりしたものではなく、完全なる自論です。でも、多分、その本質は突いていると思います。もし、ベテランDJさんが見つけて読んで頂いたら、ご意見頂きたいと思います。

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ラジオ制作講座3「改訂:選曲論」

ラジオ制作講座3「改訂:選曲論」

以下は、以前「選曲論」としてUPした記事です。
今回、「ラジオ制作講座」の1つとして少し手を加えて解説します。

ラジオ番組において一番大事なのは…DJの喋り。
それと共に大きな位置付けになるのが…ディレクターによる選曲です。
AMの場合、殆どがトークで曲は「添え物」程度な事が多いですが…ラジオ電波に加えてradiko配信が一般的になった今、音質面でもFMと同等になった為、AM局でも、音楽をメイン

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