フチガミコンサルティング

福岡を拠点に活動している創業21年目の経営コンサルタントです。 戦略構築がますます難し…

フチガミコンサルティング

福岡を拠点に活動している創業21年目の経営コンサルタントです。 戦略構築がますます難しくなってきたと強く感じます。今一度、自社の戦略を検証し再構築する時期が来ているように思います。本サイトでは、戦略構築と実践に向けた考え方をお伝えして参ります。

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こだわりの検証を迫られる時

こだわりは、ややもすると制約条件になってしまいます。 新たな技術を避けたり、本来は必須であるはずの考えを敵視したり。 そしてそれは、思考を制限し、行動範囲を狭め袋小路へと至らせます。 そのこだわりは、いつ、どこから来て、始まったのかを想起できるでしょうか。 こだわりが単なる思い込みである場合は、その性質は妄信に近く、その起源を思い起こすことも出来ません。 一方で、こだわりが論理的な構造を成しているのなら、その起源さえも鮮明に想起できると思います。 妄信ならば、進むことは

    • 削除すべき考え方を削除し

      新たに良い考え方を得て、実践に反映しても、なかなか思うような結果が導き出せない場合があります。 そのような場合においては、その新たな考えを邪魔する、古い考えの存在があると思います。 未だ定着しきれていない新たな考えは、染みついた古い考えによって、その効果を発揮できない状態に置かれているのかも知れません。 その上、染みついた古い考えは、自身では気づかない位に、当たり前の常識になっており、削除しようとしても出来ない状態にあることが殆どだと考えます。 この状態を繰り返せば、やがて

      • 大事にすべき顧客を大切に扱う

        大事にすべき顧客を大切に扱う。 意外にも、難しいことだと思います。 この難しいことを継続的に維持できていれば、重要な顧客層の離反は防げると考えます。 しかしながら、至極当たり前のことが出来ないのが現実です。 大事にすべき顧客は、何時しか、いつでも来てくれる便利な客となり、気をつかうことさえ無くなったりします。 最終的には、なぜ顔も見せないのか、その心の内を読むことも出来なくなります。大事な顧客はビジネスの基盤です。 顧客基盤を粗末に扱う。ビジネスにおいては、珍しい現象で

        • 成長の軸となる力と衰退の要因

          かっては成長と軸であった力が、やがて衰退の要因となる現象は珍しくありません。 なぜ、その様な現象が起こるのでしょうか。 ・その力そのものが失われた ・取り巻く環境変化によってその力が強みではなくなった ・もともとが自力ではなく、力があるかのように見えていた ・通用しない領域に力を使い、大きな損出を出し、本来の領域も失った そして、衰退は急に始まったのか、気づいていないだけでその傾向は出ていたのか。 これらをもれなく検証し熟慮すれば、その中身が見えて来ると思います。 そし

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        こだわりの検証を迫られる時

          時期を同じくして起こる似たような現象

          時期を同じくして、似たような現象が起こることがあります。 それらは何らかの同様な働きによって、似たような現象を起こしているはずだと考えます。 そして、時期を同じくしていることにも訳があると考えます。 ならば、それら現象を生み出す構造を探り、その重なる部分を読み解く。 もしかすると、大きな潮目や構造転換を発見できれば、自社戦略へ反映させることが可能になり、新たな成長が手に入るかも知れません。

          時期を同じくして起こる似たような現象

          自力による大きな上方修正を試みる

          ビジネスにおいて、計画の下方修正することはあっても、上方修正することは稀です。 そして、その稀な場合においても、上方修正時のほとんどが自力ではなく、取り巻く環境やコネクションの力によることが大半だと考えます。 では、自力による大きな上方修正を試みることで何かを得ることは出来ないでしょうか。 しかも、自力のよる大きな上方修正を試みることで、今まで考えもしなかった何かを見出すことは出来ないでしょうか。 まずは、現時点よりも高いレベルのビジョンを描けるか、その能力が問われます。

          自力による大きな上方修正を試みる

          一つ一つの選択の再考によって

          同じ様に見えて、全く異質なものがあります。 仮にその一つが本物で、他の一つがまがい物であれば、どちらを選択するかで、言わずもがなの結果につながります。 あわせて、その様な選択が重ねてい行くなら、結果は天と地ほどの違いとなってしまいます。 たとえ同じ素材を用いていたとしても、形成されるまでの過程の違いや、如何なる考えをもって作り上げられたかによる違いが生まれます。 そのため、それらの違いを見分けるためには、その過程に踏み込み、その考えを知らなければなりません。 もちろん、

          一つ一つの選択の再考によって

          目の前の利益が欲しい時ほど

          目の前の利益と長期的な成果。 おそらく、多くが目の前の結果を優先すると思います。 そして安堵し、先へつながったと思い込むはずです。 ただ、目の前の利益を得たことで、失われるものが必ずあります。 もちろん、それは長期間の積み重ねでしか出ることが出来ない、信頼や信用、そして知恵と実力などで、更なる成果を生み得る源泉です。 ならば、目の前の利益が欲しい時ほど、ずっと先の目標を見据え、その瞬間に浮かび上がる考えを噛みしめる。 その上で、何度もそのプロセスを重ねる。 目の前の利益

          目の前の利益が欲しい時ほど

          ビジネスの支点を検証する

          ビジネスを支える存在は何かを考えてみます。 それは、経営理念かも知れませんし、戦略かも知れません。 あるいは、組織が有する能力かも知れません。 各々のビジネスにおいて、支える存在は違ったとしても、それらはビジネスの中心にあり、成長の源になっていると考えます。 始点でもあり、ビジネスを客観的に観察するための座標軸の働きも成しているはずです。 もちろん、その支点がブレたり、劣化すれば、たちまちの内にビジネスは廃れることが予想されます。 意外にも、その支点を得ずして成長した

          ビジネスの支点を検証する

          ビジネスから建前を排除する

          建前を重ねればどこかで行き詰まるように、ビジネスにおいても、同様な結果をもたらします。 例えば、会議において建前の議論が展開され、その様な状況の中で出来上がる戦略は建前を積みあがただけの砂上の空論そのものとなります。 仮に会議の上で良しとされたとしても、特に戦略については、筋道の通った論理性が評価の対象になるため、市場においては通用することはないと考えます。 加えて、その建前をごり押ししようものなら、余計な投資や何らかの裏技さえ用いるようになり、ビジネスはたちまち混迷する

          ビジネスから建前を排除する

          考え方の浅さと観察力の無さ

          問題の原因と捉えらえていたことが、その核心部分を覆い隠し、解決に至らないことがあります。 問題解決に当たる考え方が浅い場合や、考え方は持っていたとしても、観察力が弱い場合に起こる現象だと考えます。 しかしながら、多くの場合において、自身の考え方の浅さや観察力の弱さを客観視できている場合は稀有だと思います。 あわせて、客観的なアドバイスを得たとしても、素直に受け入れることは皆無とさえ考えます。 ならばこそ、自身の考え方の浅さを自覚し、観察力の無さを前提に常なる問題解決に挑む

          考え方の浅さと観察力の無さ

          品質の頂点に出会う確率

          各々の分野において品質の頂点があるはずです。 そして、それは絶対的な品質がその分野で突出している存在であっても、頂点として崇め語られている存在とは限らず、知られざる存在かも知れません。 もしかすると、その多くは頂点として崇め語られている存在の陰に潜んでいるのかも知れません。 その存在と出会えたならば、きっと圧倒的な品質の違いに驚くはずです。 しかしながら、自身の感覚が鈍くなっていたり、一瞬の閃きを捉えきれず、その違いを理解できず、受け入れることも出来ない可能性もあります。

          品質の頂点に出会う確率

          意思決定の現実が変わることは無い

          リーダーシップにおいて、意思決定の重要性は頻繁に語られます。 しかしながら、現実においては、ビジネス書に出てくる美しく英雄的な意思決定のシーンは絵空事の様に感じています。 実際の意思決定は、自身の利得との兼ね合いで意思決定される場合が殆どで、スピーディな判断が出来ず、先延ばしを繰返し、交渉の様な段階的な意思決定の場面が大半だと感じています。 加えて、段階的な意思決定は、決定に至る状況の判断力や勇気を必要としないため、必要十分な意思決定のする力が備わることはありません。

          意思決定の現実が変わることは無い

          無益な議論を排除し

          ビジネスにおいては、多くの会議や打ち合わせ、その他コミュニケーションと称して、多くの議論が展開されます。 議論することは有効であり、ビジネスには不可欠とさえ考えられていると想像します。 しかしながら、果たして有益な議論がどれ位存在するでしょうか。 有効な議論は適切な解を導き出し、実践に移され有益な成果をもたらします。 よって、適切な解を導き出せず実践を生まない議論は有益な議論とは言えません。 結論を先送りするだけの議論。 誰かが力を誇示するための議論。 形式だけの議論。

          戦略の現在地を知る

          戦略を立案した際に想定したターゲットと現在の顧客。 その属性が寸分も違わぬことは稀有だと想像します。 果たして、想定した属性と現実との差異はどこにあったのでしょうか。 その差異を的確に捉え、次のアクションに反映できるのならば大きな問題は生じないと考えます。 しかしながら、市場の反応に只々従うだけになっているのであれば、スタート地点と現在地との距離感や空間認識が出来ず、何れは袋小路に入ると恐れがあります。 毎日顔を合わせている顧客であっても、なぜ関係性が成立しているのかを理

          様々な存在の実力を見誤る

          定量的なデータは分かりやすく、保存も容易で統計的にも見ることが出来ます。 一方で、定性的なデータは様々な解釈が可能なため、手前勝手な方向に向かいがちで、的確な分析が困難です。 例えば、宣伝の効果により100売れた商品①と、宣伝無しでも100売れた商品②。 定量のデータでは同水準の実力と判断されますが、定性的には宣伝無しで売れた商品②の実力を評価すべきとなります。 この例は数値が単純なために容易に分析できるのですが、実際の市場においては強調されるデータと隠されるデータがある

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