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「とりあえずやってみろ」ができない我々に必要なもの

「とりあえずやってみる」ことが、やる気を出すのに一番いい方法なのは間違いないのだろう。

でも、

「まずは『とりあえずやってみる』ことで作業興奮が起こり、やる気が高まる」

のような知識が豊富な人っていうのは、そもそも「とりあえずやってみる」ができない。自分のことなのだが。

なので「とりあえずやってみよう」系のツイートが流れてくるたびに、それができたら苦労しないんだよなぁぐぬぬ、となっていたのだけど、この「とりあえずやってみよう」を、「とりあえず書いてみよう」に変換したところ、なんだかうまくいくようになった気がする。

だから、ちょっと同じタイプの人に試してみてほしいと思った。



「とりあえずやってみろ」というのを、「何が起きるかわからなくてもとりあえずやってみろ、手を動かしてみろ」という意味として捉え、そのように実行しようとしていた。

そんなことができるのは才能だ。そしてその才能が自分にはない。

自分はじっくり考えて段取りがイメージできないと動けない。

そしていざ動いている間はといえば、動くことにだけ集中していないとうまくいかない。他のことを考えると気が散る。

考えて、決意して、動いて、立ち止まって、またゆっくり考えて、、、

という手順を丁寧にふまないと、混乱して生活が破綻する。


「動きながら考える」のが苦手なタイプの人間は、素直に行動と思考を分けたほうが、結果として生産性は高まると思う。


なんだかめんどくさい。
こわい。
やりたくない。
体が動かない。

そういうときに「あれこれ考えずにとりあえずやってみよう」と考えるのではなく、

「とりあえずペンを持とう」
「とりあえずスマホでテキストエディタを開こう」
「とりあえずパソコンでテキストエディタを開こう」

とだけを考えるようにする。これくらいなら我々の身体も動いてくれる可能性は高い。


そして幸運にも身体が素直に動いてくれて、ペンを手にとれたなら、

「とりあえず何から手をつけたらいいんだ?」と書く。

?が大事だ。?は我々に思考を強制する。

あれほど何から手をつけていいかわからずにうだうだしていたのが嘘のように、白い紙を前にした途端、実にするするとやるべきことが目の前に書き出されてくる。

やるべきことが言語化されると、これもまた不思議なことなのだが、頭の中だけで悶々としていたときとは比較にならないほど、滑らかに身体が動く。

思考と行動の間に紙を挟むだけでうまくいく人種というのが確かに存在する。自分はそのタイプだ。同じタイプの人がいたら試してみてほしい。


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