なんでも自分のせいにしちゃう自意識過剰

障害を持つ人の就職支援などを手掛ける上田さんが、こんなツイートをなさっていて興味深かった。

ひとりでなんでもすることが自立か…？
その前には必ず『自律』のプロセスを踏まないとダメ。

自律とは『自分で選んで・自分で決めて・自分で責任を取る』こと！

自律が増えれば自分事になる。
失敗してもプロセスから成長を体感！
成功すれば自己効力感がアップする！

自立したければ自律しよう。

— ボビー上田＠福祉と心理の人 (@bobby_tubuyaki) January 5, 2020

で、こんなことが気になったので質問をさせていただいた。

個人的には特に「自分で責任を取る」が肝かなと思っているんですが、上田さんは

・自分で責任を取る
と
・なんでも自分のせいにする

の違いってどうやって見分けたらいいと思われますか？

— F太@ひらめきメモの中の人 (@fta7) January 6, 2020

お応えをいただいた！

たとえば
ムリなのに『できるフリ』をしているときは、結果的に「なんでも自分のせい」にしがちで…

そんなときは決まって「よく分からないので教えてください」と伝える権利が頭から消えているものです

その選択と決断のミスが、過剰な責任に変化して、責任を取れない事態を招いていると思うのです

— ボビー上田＠福祉と心理の人 (@bobby_tubuyaki) January 6, 2020

なるほどなぁ。。自分をよく見せようとしているとき。怒られるのが怖いとき。『できるフリ』しちゃうことってある。

「わかりません」と言えなくて、どんどんわからないが積み上がっていく。ますます「教えて下さい」が言えなくなる。

まとめですが、
まずは等身大の自分を知っておくことがホント大切だと思います。さらに、いつも身の丈に合った服を選んで買うような感覚を持ちながら、自分が着用できる責任もジャストサイズにしていく練習が日々必要になると思っています。

— ボビー上田＠福祉と心理の人 (@bobby_tubuyaki) January 6, 2020

自分のサイズを知っておく。これはめちゃくちゃ大事なことだと思う。。

なるほど……！

自分には大きすぎるサイズの責任をしょいこもうとするから「なんでも自分のせいにする」ようになってしまう。

ちゃんと自分にフィットするサイズの責任を選ぶことが「自分で責任を取る」ことにつながるわけですね……

— F太@ひらめきメモの中の人 (@fta7) January 8, 2020

これはめちゃくちゃ興味深い現象だなと思った。

「どうせ自分が悪いんです。どうして自分はいつもこうなんだろう……。」と悩んでいるときの方が自意識過剰で自分を過信している。

「今の自分にはわかりません。無理です。教えてください」
と言えるときのほうが謙虚で、自分のサイズがわかっている。

ぱっと見、逆に思えるけど。

前者は、自分はもっとできる、もっとできなきゃダメ、と思っているから、それができない自分を責めてしまう。

後者は、今の自分にはできない、と知っているから、必要な行動（質問）を取ることが出来る。

自分自身も、「自分は公認会計士になれなかった。でもせめて、税理士にはならなきゃ」と思って就活していたときは死ぬほどしんどかったけど、就活全滅して

「いやそもそも自分を経理として雇ってくれる会社なんてなかったわ。っていうか、正社員すら無理だわ。でも働かなきゃ生きていけないからバイトしよ」と、自分の限界を痛感してアルバイトから再スタートしたときの方がよっぽど気持ちが楽だった。

自分に自信がなくて不安になっているときは、自分自身が肥大化しているときなので、定期的に自分の身の丈を現実に合わせる作業は大事だなと思った。