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ポエ文(ポエぶみ)

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極めて誇張の入った日記的な文章を綴っていきます。
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#ポエム

ポエ文(ぶみ)その16

何て言おうとしたか忘れた。言うまでもなかったことかもしれない、言う前に消えたほうが良かっ…

クイーカ
2年前
4

ポエ文(ぶみ)その15

光や音の振動を浴びると、心の水はふるえ、沸き上がった血液で温められた体は活性化した。そう…

クイーカ
2年前
6

ポエ文(ぶみ)その14

ガラス造りのキャンディの中を、光の溶液が波打っていた。閃く赤や黄の電気に、中の光も伴って…

クイーカ
2年前
6

ポエ文(ぶみ)その13

ピンクとオレンジのかわいい憂鬱。が、白い細胞に溶け込んでいく。お砂糖とすすり涙の公約数め…

クイーカ
2年前
9

ポエ文(ぶみ)その12

ささくれだった冬の気配が、獣に似た足音、息遣い、が、する。気をつけろ!いつだって果実のよ…

クイーカ
3年前
3

ポエ文(ぶみ)その11

本日の鬱積をお風呂に沈めていこう。あぶくが水面に現れなくなるまでいよう。今回もなお欠席の…

クイーカ
3年前
8

ポエ文(ぶみ)その10

昨日の晩御飯も思い出せないから前しか向いて歩けない。昨晩何をインストールしたのやら、ToDoリストは文字化け。頭痛だけは思い出したまま、明日の天気を検索する。この自分は自分の連続体を投射するための映写機に過ぎない。オリジネイターとはそういうことなのだろう。全方位を取り巻く森羅万象のサブスクを消化するのはこの映写機には役不足だと気づくのはいつも事後。今月も支払った残り時間の使い道を考えているうちに破産するから、とにかく回さなければならない。経済を。交流を。映写機を通り過ぎるフィ

ポエ文(ぶみ)その8

9月の風は、外側は冷たく、中で熱気が燻ぶっているような煮え切らない感触だ。それが体にぶつ…

クイーカ
3年前
3

ポエ文(ぶみ)その7

およそ寝返りくらいの距離を走らせ生きてる喜びを見出した。キーを抜いてドアを閉めると、置き…

クイーカ
3年前
3

ポエ文(ぶみ)その6

かなしみの雨が降っている。泥や澱を含んでいる。50日間を染め尽くした末、無色透明になっても…

クイーカ
3年前
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ポエ文(ぶみ)その5

好きなだけ果実を食い散らして、満足したら次へと進もう。時候の挨拶にもならないような扱いで…

クイーカ
3年前
3

ポエ文(ぶみ)その4

微睡みの国の領土に半身突っ込んで、今日も呼吸の仕方を確かめる。境界線上を行き交うトビウオ…

クイーカ
3年前
3

ポエ文(ぶみ)その3

苦しみを肩代わりしてくれる秋が、好きだ。大気は重くうなだれ、地面はささくれ、ため息が肌を…

クイーカ
3年前
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ポエ文(ぶみ)その2

 蝉の音、8時のバラエティ、Youtuber、みな必死に自分の音を鳴らしていて、生きることは必死なんだとしみじみ思った8月の終わり。騒音の坩堝。お望み通り鼓膜が傷つきました。爪痕を残すって随分独善的な物言いだね。  猿芝居も芸として消化する舌を巻いてしまいたい。そんなヒーロー願望を燃やして煙が立つのが面白いんだろう?要は。  クジラが浮いて、空が落ちても一切構わないこの生活は、水族館のガラスの、確かな、危うい1枚越しに覗くだけ。いつかこの手が透過したとしても、掴みたいものはな