ポエ文(ぶみ)その15

光や音の振動を浴びると、心の水はふるえ、沸き上がった血液で温められた体は活性化した。そうしていないとぜんまいが止まってしまうから。充電ケーブルを介した、スマートフォンと私の不健全なつながり。心の充電は比喩ではない。電源のない場所へは赴けない今の不完全な自由を呪うのにも吐き出すサイトの必要な仕組み。私よりも幾分賢いそいつは、珍しいポケモンを求める足を駆り立てている。時代がオープンワールドに気づいた瞬間から、人は360度の可能性に目を回している。一人分の孤島にすがりついたまま、灰色の海向こうの幽霊船のくぐもった汽笛を聞いてるだけの日々。扇動された熱波の押し寄せる海原、その中をナビゲートする船頭は重いローブで顔が見えない。スマホはコンパスだし、どこかで位置情報が処理されている。ここまでを書き留めるのに必要なnoteのアプリ。


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