ポエ文(ぶみ)その5

好きなだけ果実を食い散らして、満足したら次へと進もう。時候の挨拶にもならないような扱いで秋を捉えてみたら、救えない私が反射しました。街を覆うプラスチックやガラスは各々の形で鏡面になり、それ故信頼の置けない日々が続きます。お元気でしょうか。私は元気です。そう言えるのですから、元気でしょう。からだは代謝していくものですから、昨日考えていたこともやがて剥がれて垢になってしまうと知って、私は足場を移り渡っていくことにしました。流転が美しいと感じるには、その外側にいることが大前提、どこかに越えられない隔たりを築いておくこと、それでいて最大限近寄ること。美しさの残酷性はそういった仕組みだったのです。下り坂だって自分で誂えないとどこにもいけない時代ですから、せいぜいどこかに転がっていきましょう。

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