行商人

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徒然なるままに自身の知識と知恵と思い込みを書き連ねるアカウントです。 よろしくお願いします。 コメントについてもして頂けると嬉しいです。

最近の記事

ホウレンソウ

先ほど読み終わった本は、畑村洋太郎氏の「危険学のすすめ」である。 これは、以前紹介した「失敗学のすすめ」の続編的な立ち位置である。 ただ、この本は事例研究がメインの本になっているので、モノづくり(特に危険を包含するもの)に関わる人以外は「失敗学のすすめ」を読めば事足りるのではないかと思った。 さて、今回も読んでいた本とは関係ない記事である。 ホウレンソウというのは聞いたことがあるだろうか? そうそう、あのえぐみのある野菜ね! まぁ、それ自体は別に間違ってないのだが、今回はそ

    • 神と科学

      先ほど読み終わった本は、菅原出氏の「民間軍事会社の内幕」である。 これも趣味の本なので、そこまで積極的にお勧めすることはないのだが、中々読み応えはある本であった。 正直、著者が紛争地域に行く訓練をするパートだけでもお値段分はペイするとは思うので、興味がある方は手に取っても価値はあると思う。 さて、今回のテーマも読んだ本とは全く関係がない。 よく聞く言葉にこんなものがある。 「私は科学的なものしか信じない」 とあるTikTokの動画でたまたま見たので、少し書いてみようと思った

      • トランスジェンダーをどこまで認めるか?

        先程読み終わった本は、佐藤優氏と高永喆氏の共著の「国家情報戦略」である。 これは元外交官と元韓国軍の情報将校の対談本である。 まぁ、これは私の趣味の本なので、あえて読む必要はないかと思いますが、スパイとかインテリジェンスに興味がある人は読んでもいいかもしれません。 さて、またもや読んだ本とは関係ない話題であるが本題に入ろうと思う。 何度か書いてはいるが、私は性自認という概念を認めない、という立場である。 しかしながら、残念なことに世間一般では、性同一性障害であったり、トラン

        • プロパガンダの本質

          昨日は散髪のついでにブックオフで本をいくつか売ってきました。 一冊は完全に値段がつかないと突っ返しされましたが、計18冊が無事に売れました。 最近は本の状態確認はあんまりされず、バーコードで査定されるんですね。 査定が一瞬で終わってビックリしました。 どうでもいいかもしれませんが、売却レシートを晒します。 もう読むこともないだろう本を厳選して持って行ったので二束三文(とはいいつつ、200〜300円程度)を覚悟していましたが、思ったよりも値段がついてホッとしました。 やっぱり

        ホウレンソウ

          ダイバーシティの欺瞞

          さっき読み終わった本はエドワード・ルトワック氏(奥山真司訳)の「日本4.0」である。 この本には、噂で聞くところによると、訳者が戦略家としての権威である著者の名前を使って都合良く書いたのではないか?という説もあるらしい。 当然、真偽の程は確かではない。 まぁ、内容的にも結構稚拙な部分が散見される(特殊部隊の問題点解決の現状とか情報職員との混同とか…)ので、さもありなん、と思ってしまうのである。 あとは、日本の戦略のあるべき姿を述べるのに、ナポレオンやクラウゼヴィッツを引用して

          ダイバーシティの欺瞞

          右と左と現実と夢想

          本日は娘の1ヶ月検診でした。 無事、大きな異常は無かったのと、周りの子供と比べてもスクスク育っている様で安心しました。 さて、本日読み終わった本は、齋藤孝氏の「質問力」である。 読み物としては面白いし、紹介されている技術についても爾後使ってみたいと思うものも幾つかあったので収穫はあったのかと思う。 残念なのは、具体例のエピソードを紹介してくれるのは良いのだが、最終的に手法を体系的に整理はしてくれていないので、エピソードの記憶に寄ってしまい、手法そのものの理解がボヤける様なイメ

          右と左と現実と夢想

          表現の自由はどこまで許されるべきか

          さっき読み終わった本は福島章氏の「犯罪心理学入門」である。 これは、以前紹介した「犯罪学入門」と比べると、読み応えがあって、完全上位互換と言える。 そもそも、著者は社会学者ではなく犯罪精神科医なので、そちら方面の専門的知見が垣間見える書籍になっている。(勿論、入門書なので結構平易に書かれているが…どうも上智大学での文系学生に対する講義資料抜粋らしい。) やや古い本なので、事例が古いのと(本人の職業柄、当事者を相手にしてたので、執筆時から見てもかなり古い事例が採用されている。)

          表現の自由はどこまで許されるべきか

          七つの大罪との向き合い方

          さっき読み終わった本は武田知弘氏の「ナチスの発明」である。 遂に大日本帝国讃美だけではなく、ナチス讃美まで始めやがったか、この野郎、と思った諸氏もいるかもしれない。 ただ、上述の本にも書いてある通り、ナチスだと言って全否定する姿勢こそ、歴史修正主義と言えるだろう。 実際問題、ナチスの遺産の中には現代の我々が利益を享受しているものも多いし、アーリア人たるドイツ国民にとっては、労働者を含めて極めて高福祉国家だった、ということはこの書籍を読めば良く分かるのである。(読む前に思ってた

          七つの大罪との向き合い方

          三方ヨシ!

          今読み終わったのは、駒崎弘樹氏の「「社会を変える」を仕事にする」である。 その本を読み始めて一番最初の印象は、フローレンス?公金チューチューの話題で聞いた気がする…というものだった。 公金チューチューとは、暇空茜氏という人物が、某社会活動家界隈の補助金の不透明な使用に対して、公金を吸い上げて甘い汁を吸おうとしているスキームであると批判する時に使っている用語である。 何度も言及しているが、私は生粋の左翼嫌いである。 ちなみに、上記の本にも所々左翼感が滲み出ているので、やっぱりな

          三方ヨシ!

          頭がいいってどういうこと?

          さて、今日の話題はズバリ、「頭の良さ」についてです。 過去の記事においても少し言及したかと思います。 実は、この記事はとある媒体に私が昔書いたもののリノベーションバージョンだったりします。 一口に頭の良さと言っても色々あると思います。 そこで、今回は頭の良さの要素を分析してみたいと思います。 1 論理力 これは、物事を論理的に考える力ですね。 こういう原因があるから、こういう結果になるってことを、順序立てて考えていける力の事です。 2 記憶力 言わずと知れた、物事を覚える

          頭がいいってどういうこと?

          秘密結社を作りたい

          さっき読み終わった本は間中健介氏の「キャリア弱者の成長戦略」でした。 内容は良いところもあり薄いところもありと言った感じでしたが読みやすくはありました。 あと、我が国の現状とキャリアに関する考え方の所で結構ゲンナリしました、私事ですが… 私は、書いた記事を見て頂ければ分かると思いますが、完全にゼネラリスト側です。 ぶっちゃけ、スペシャリストは色々見てきているので、自分がスペシャリストになれるとも思えないし、中途半端に自分が実務をやるくらいなら、きちんとスペシャリストに投げてマ

          秘密結社を作りたい

          バランスの取れた人生を

          子育てにおいて大切なことはなんでしょうか? 私は現在新米パパ状態なので、経験談とはいかないのが残念な所です。 しかし、人の子である自分の経験と人の教育に携わった経験、多くの人と接した経験、そしてちょっとばかりの知識を総動員して、子育てに大切なことを考えてみたいと思います。 まず、最初に思いつくのは、子供は賢い子に育って欲しい!という所でしょうか? そうすると子供にはお勉強をさせることになるでしょう。 幼児から知育玩具を買い揃えて、英会話教材を子守歌にして、幼稚園からお受験を

          バランスの取れた人生を

          何故トランス女性は女性競技に出たがるのか?

          さて、とあるリベラルっぽい人と論争になったので一筆書いてみようと思います。 まず、私はそもそもヒューマニストと言うべき、男女分け隔てなく平等対等公平公正にするべきという論者です。 その視点から見ると、スポーツで男女を分けた競技をするのは、実はナンセンスだということになります。 フェミニストがよく主張する、女性が女性枠に押し込められているから男がデカイ顔できているんだ!という主張は、男女別にしない無差別級の枠組みでやればその真偽が簡単に判明します。 事実として、プロとかのトップ

          何故トランス女性は女性競技に出たがるのか?

          ストレス社会と戦う貴方へ

          さっき読み終わった本は、ジム・レーヤー氏(重川元志訳)の「メンタル・タフネス」です。 感想としては、こういう研究成果なのね、という感じです。 当然、役に立つ記述もあるのですが… ちなみにこの著者は松岡修造のメンタルトレーナーもやってたとのことで、何となくアメリカンなガッツ的な部分が見え隠れします。 読みやすいので読んでみても良いかと思います。 さて、上記の本に当然関係ある内容で今回の本題に入っていこうと思います。 余談ですが、テーマのストックが溜まってきたのと、創作意欲が少

          ストレス社会と戦う貴方へ

          知識と経験のミルフィーユ

          さて、まずは最近読んだ本のご紹介を。 一冊目が藤原和博氏の「味方を増やす技術」です。 こちらは当たり障りのない感じで内容は薄く感じました… 読みやすくはあるんですけどね… もう一冊が、畑村洋太郎氏の「失敗学のすすめ」です。 こちらは色んな失敗事例を踏まえつつ、必要が無かったり致命的な失敗を避けつつ、有意義な失敗からは適切に向き合い、教訓を得ていきましょう、という趣旨の本です。 読みやすいですし、示唆に富む内容なので、一読をお勧めします。 さて、本題です。 後者の本の内容に触

          知識と経験のミルフィーユ

          もしも徴兵制を導入するなら?

          こんにちは。 さっき読み終わった本は松原直美氏の「英国名門校の流儀 一流の人材をどう育てるか」でした。 ケーススタディ的な部分があるにせよ、教育を考える上ではかなり示唆に富む内容だったと思います。 さて、本題です。 最初に断っておきますが、私は別に積極的徴兵制推奨派ではありません。 現実的な問題として、自衛隊に徴兵した人間を訓練できるほどの基盤があるとは思えません。 教育人員にせよ、教育設備にせよ、備品その他の充足の面でも、勤務・訓練基盤的にもです。 という理由で、左翼のパ

          もしも徴兵制を導入するなら?