見出し画像

23新卒が、世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」を読んだ瞬間に美術館に行った話

※あくまで自分用の読書備忘録なので文章力等はご了承くださいmm
引用メインでちょこちょこ実体験を交えてます。
今回読んだのは山口周さんのこちらの本。

美意識って何だ?何で重視されてるの?


何も考えず「美意識」という言葉につられて購入し読んだが、私が思っていた美意識と全く違う内容で、良い意味で裏切られました笑
この本でいう「美意識」とは

高品質な意思決定を行うために主観的な内部のモノサシ」

です。
なんのことやら….。より具体的に言うと

論理や理性で考えても白黒がつかない事象については、直感を頼りにした方が良いということ。

特に、ビジネスにおける意思決定において、論理で頭打ちになった際に美意識(直感)の威力が発揮されます。
そしてこのような美意識がなぜ今重要なのかと言うと

前提として、私たち日本人の多くはビジネスにおける知的生産性や意思決定において、「論理的」であり「理性的」であることを、「直感的」であり「感性的」であることよりも高く評価する傾向にある

分析、論理、理性に軸足を置いた経営、サイエンス重視の意思決定ではVUCAの時代舵取りができない

といった理由が挙げられます。
確かに、本屋に行くと「ロジカルシンキング」や「論理思考」といった本が多く目立ちます。コンサル筆頭に「全てを数値で管理する」ということが浸透し過ぎているのです。

確かに論理を重んじることは重要だと思います。しかし論理を重視し過ぎることで下記のような状態に世の中が向かっていると山口さんは言います。

論理的・理性的な情報スキルの限界が露呈されつつある

情報過多の時代において、論理的・理性的な情報スキルだけでは、情報の真偽や価値を十分に判断することが難しくなっているという指摘は間違いないと思いました。情報の質を見極めるためには、批判的思考能力や感性も重要!肝に銘じます。

正解がコモディティ化している

情報が容易に入手できる現代では、正解や解決策が商品化され、容易にアクセスできるようになっているため、独自の思考や創造性を減少させる可能性があると思いました。

方法論の限界


一つの方法論に依存しすぎると、その方法論の限界に直面する可能性がありますし、多様な視点やアプローチを取り入れることで、包括的な理解や解決策につながるなと考えました。

世界中の市場が「自己実現的消費」へと向かいつつある

消費者の価値観が変化し、物質的な消費から自己実現や個人のアイデンティティの表現に重点を置く消費へと移行していることは、マーケティングや商品開発の戦略に影響を与えますし、人の承認欲求や自己実現欲求を刺激する感性や美意識が重要であるという意見は、人々の感情や価値観に訴えることが商品やサービスの魅力を高めるという観点で、デザインやブランディングの分野で特に注目されているなと感じました。

システムの変化にルールの制定が追いついていない状況

技術や社会の急速な変化に対して、法律や規制が適応するのに時間がかかることは、倫理的な問題やセキュリティのリスクを引き起こす可能性があると思いました。クオリティの高い意思決定を継続するためには内在的に「真・善・美」を判断する美意識が必要という意見に関しては、 意思決定において単に論理的な分析だけでなく、倫理的な価値観や美的な感覚も取り入れることでバランスの取れた判断を促せると思いました。

会社を「作品」と考えてみる

ヨーゼフ・ボイスによれば、私たちは世界という作品の制作に集合的に関わるアーティストの1人であり、であるからこそ、この世界をどのようにしたいかというビジョンを持って、毎日の生活を送るべきである

トップにアートを据え、左右の両翼を「サイエンス」「クラフト」で固める
Planをアート型人材が描き、Doをクラフト型人材が実行し、Checkをサイエンス型が確認する

経営という営みの本質は「選択」と「捨象」

毎日ただ仕事をこなすのではなく、会社という「作品」を作る意識で手を動かす。今やっていることがどのようなピースとなって作品になっていくのか….
この本を読んでからは、仕事の意識が変わりました。

またトップにアート型人材、左右にサイエンス・クラフト型人材を置くという意見は私の会社がまさに近しいと思いました。

全てのビジネスはファッションビジネス化する

ブランドに付随するストーリーと世界観が重要。デザインとテクノロジーは、サイエンスによって徹底的にコピーすることが可能だ
アカウンタビリティは言語化できること、つまり言語化できることは全てコピーできる

ハッとさせられましたね…..
言語化できることってパクられる。差別化するためには事象に紐ついた物語と世界観が大事。
人がサービスを選ぶ際の意思決定にも、ストーリーと世界観は深く関係していると思いました。


「ある会社の常識は、他の会社の非常識」

「これは当たり前だから」「これが普通だと思ったので」
日頃何気なく行っていることは、他の人にとっては当たり前じゃない。

だからこそXを通じて他の会社に所属する人の考えや、常識を知ることは、良い意味で比較できるし刺激になります。


どうやって美意識を鍛える?ほな美術館行こか

ここからそもそもの美意識どうやって鍛えるねんというHow toのお話に移ります。

まず
1. 絵画を見る。
なのですがポイントがあります。「観察眼」が重要です。
その観察眼はVTS(=Visual Thinking Strategy)で鍛えることができます。
たとえば
・この絵の中に何が描かれていますか
・絵の中で何が起きていて、これから何が起こるのでしょうか
・どのような感情や感覚が自分の中に生まれていますか?

といったことを頭の中に思い浮かべながら観ます。インスピレーション。
日本史、世界史を暗記ではなく歴史的背景を踏まえながら感情移入して理解していた人はもしかしたら得意かもしれません。

私は高校時代に倫理を習っていた際に、各偉人のカッコ良い言葉を覚えつつ、
・なぜその言葉が有名になったのか
・その言葉を発したのは誰なのか?
・その人はどういうバックグラウンドの持ち主なのか?
・人生のどのシーンでそれを口にしたのか
を考える+調べるで学習していました。

もしかしたらワイもセンスあるかも…と思い立ち
この本読み終えたのがお昼だったこともあって午後に人生初の美術館に突撃しました。

美術館マスターから音声ガイドを勧められたので借りました^^

本を読んで速攻美術館に行き、鑑賞したので、非常に充実した時間となりました(美術館に関しては別途note書きます)。

ビジネスパーソンこそ、ステレオタイプなものの見方に支配される。

これから定期的に美術館へ行き、美意識を鍛えて行こうと思いました。

そのほかに美意識を鍛える方法として下記3つが紹介されています。
2. 哲学に親しむ
3.文学を読む
4.詩を読む

少しずつ実践していくので、これからも温かく見守っていただければと思います。
ここまで拙い文章についてきてくださり、ありがとうございました!!!
山口さん非常に重要な知見を教えていただき、感謝いたします。

それではまた….!

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?