#空気感
インターネットで効率的に好きな本と出会えるこの世界で、なぜ本屋に行くのか
TEXT by MOMOKA YAMAGUCHI
読み終わった本を本棚に収めるとき
2、3歩引いて本棚全体を眺めてみる。
分野も色もバラバラの本たち、
その一つ一つに私と本との物語がある。
時には本屋や図書館で、時には雑誌記事の紹介で、
時には友人知人からの勧めで…
最近ではショッピングサイトから本を購入することも多い。
とくに購入履歴を参考にしたお勧めは便利だ。
昔は少々的外れな傾向の本
いくつもの生、愛、痛、死を乗り越え、 私たちは「人生の冬」を迎える「冬の日誌(ポール・オースター著)」
TEXT by MOMOKA YAMAGUCHI
ポール・オースター(著)/ 柴田元幸(訳)
「冬の日誌」あらすじ
繊細な言葉たちによって綴られる「呼吸の現象学」
アメリカ文学を代表する作家の6歳から64歳までの人生を「現在のポール」の視点から振り返る本。本人が「呼吸の現象学」というとおり五感から得られたデータと当時の感情を彼の繊細な言葉たちがリンクさせることで、私たちは彼の人生を「読む」のでは