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サラリーマン美容師が副業で結果を出せるようになるなんて夢にも思わなかった話

サラリーマン

美容師と言えど、雇われてるうちはサラリーマンと同じ。

むしろ拘束時間はもっと長く、ボーナスも無い。

(全ての会社、美容師さんがそうとは言わない。)

過酷な労働環境の中、時給に換算すれば泣きたくなる。
フリーランスで働くスタイリストが増える中、アシスタントの労働環境はそう変わらない。

その代わりに身につけられる物が技術。
そして接客スキル。
それらを含めた経験。

時代は今とは違うけど、俺が若い頃は一人暮らしでお金も無く、日々メシを食うのに必死だった。

何を信じて頑張っていたのかわからない。

でも、自分の弱さは自分が1番知っていて、逃げるのは簡単だった。

親父が一人で育ててくれたのもあり、迷惑はかけたくないって思いもあった。

それもあって高卒で家を出た。
一人暮らしをするという選択肢を取り、逃げられない環境を作り自立してみた。

誘惑

スタイリストになればめっちゃ稼げる。
そんな夢のある会社でもなかった。
でも、人がよかった。
目指したいと思える人がいた。
若い頃はそれだけで頑張っていた。
もちろん技術も好きで、早く一人前になりたい思いもあった。

ただ、2〜3年経つと現実が見え、周りの景色もよく見渡せるようになる。
大学に行っていた友達は就職しだし、それなりのお給料をもらい、ボーナスもある。
沢山の誘惑や魅力に気づき出す。

相変わらずのお金の無い日々。
23〜25歳になると、将来を考え始める。
このままでいいのだろうか。
その頃見える将来は、同じ会社の年上の先輩。
色々な景色が見えてきた頃には、もうそこに魅力を感じなくなっていた。

現実の武器

美容師を辞めようという選択肢は俺にはあまり無かったが、このままではお金は増えない。
お金が全てではないが、綺麗事を言うつもりもなく、お金は武器や道具としてハッピーに生きていくには必ず必要な物で。

よほどのカリスマになるか、独立してそれなりに成功するか、社長やオーナーになるか。
独自で投資や、資産運用。
ネットを使った副業。
あるいは昼間は美容師で、夜は居酒屋でバイト。
そんな人も見たことはある。

より上のステージに行き、美容師をやりながら稼ぎたいならば現状を変える必要があった。
でもその前に、自分の現在地を知るのと共に、技術が他でも通用するのかを知りたかった。

チャレンジ

そこで、俺は動いた。

会社を辞め、完全歩合制のサロンに入った。
収入は下がるのも覚悟で。
案の定、最初の3ヶ月はガクッと落ちた。
死ぬかと思った。
所持していた高価で売れそうな物は全て売り、毎日ヤフオクの画面を見て、売れるかどうかをチェック。
生活費を切り詰めて生きていた。

しぼらくもがいてるうちに少しづつお客さんも増え、少しづつ給料も上がり、同時にちょびっとの自信もついた。

その頃、独立を考え出した。
また、あの時と同じ気持ちになり。
ずっとここにいても意味がない。
今度はまたチャレンジしよう。

覚悟

店を出した。

思いついた事は全てやる。
動けるエネルギーがあるうちはとにかく動く。
オープンしてからの日々は毎日そんな感じだった。

そんな時、革に出会った。
本業の合間を縫って、黙々と作り続けた。
少しづつ少しづつお金を払って頂けるようになり。
気付けば副業になっていた。
副業で稼げるという事を身をもって経験したのだ。

毎月コンスタントに10〜20万、いい時はもっと。
自分にもやれば出来るんだと思えた。

若かったあの頃。
こんな日が来るとは思ってなかった。

常にいいイメージを持ち続ける事。
諦めない事。
うまくいくまでやり続ける事。
ゴールや目標を設定する事。
メモを取ること。

一つにフォーカスして、一点集中すると。
見えてくる景色がある。
それが見えるまでは必死で頑張る。

近道はない。
あるとすれば。
運やご縁とタイミング。
このサインを見逃さない事だ。

そして、この今も。
まだやれる事はあるはずだと何かのチャンスを探してる。

それはきっとずっと終わる事はなく。
いつまでも続いていく。

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