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NO58 この貯金額って少ない?【パート②】

この貯蓄で大丈夫かが気になるあなたに向けて書きます。
今日の記事を読んで自分なりに感想を持ってもらえると嬉しいです。
前回の続きです。前回はこちら ↓

ウマいFPの山内です🐴
今回は2020年の金融公報中央委員会のデータを使って、
20歳以上で、二人以上の世帯の資産のあれこれを説明します。
世間の一般的な数字が気になりますね。

データの詳細はこちらです。

https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/futari/2020/pdf/yoronf20.pdf


金融資産の保有情報


まずはこちらのグラフをご覧ください。
金融資産の推移についてです。

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✅ 平均値

1436万円、前年度よりも300万円ほど上がりました。
内訳は「預貯金」678万円、「保険」415万円、
「有価証券」287万円、「その他の金融商品」55万円。

平均値では富裕層がデータを押し上げているので、
次に中央値で結果を見てみます。


✅ 中央値

650万円でした。
前回よりも200万円以上あがっています。
この原因はどこにあるのかを、データに戻って確認します。

✅ 預貯金

678万円。昨年よりも約230万円あがりました。
コロナ禍で、貯蓄が増えたのがうかがえますね。
この項目が前年度の中央値や平均値を押し上げた原因とみていいでしょう。



アンケート調査のその他の特記事項


✅ 一般NISAについて

一般NISAを保有している世帯における平均保有額は161万円(前回226万円)となった。
推測でしかありませんが、前年度の同月の日経平均と比べると若干上がっているのでNISA保有額も増えるはずですが、仮想通貨等の違う商品に乗り換えた結果ではないのでしょうか?



✅ リスク資産について

預貯金などの流動性の高い金融資産から、
「長期運用型やリスク資産に振り向けたとした」とした世帯が
14.5%(前回は11.7%)だった(2.8%増えた)



✅ 金融商品の選択の仕方

収益性22.0%、安全性37.2%、流動性24.5%でした。


✅ 元本割れの可能性のある金融商品の保有について

保有したくないが67.6%、
一部は保有したいと思っているが26.4%(前回17.4%)でした。

前回は6人に1人、「今回は4人に1人が運用している」という事でしょう。

大幅に増えましたが、
まだまだ、安全性を重視する傾向が強いですね。


✅ 家計の運営について

「思ったより、家計運営は苦しかった」が40.7%(前回46.9%)
「思ったより、ゆとりがあった。もしくは思った通りだった」が38%と前回の30.5%を上回った。
コロナで消費が抑制された結果ですね。


✅ マイホーム予定金額
必要資金総額が3303万円、自己資金1147万円、借入金2156万円でした。


✅ 老後の不安
「心配である」が78.0%、それほど心配ではないが20.7%でした。
年金問題があるので、多くの人が心配ですね。


年代別の金融資産情報(2018年)

次に年代別で見ていきます。
こちらのデータをご覧ください。
先ほどより少し古いデータですが、2018年のデータです。

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簡単に補足説明をします。

✅ 貯蓄残高と年収は「平均値」であって、「中央値」ではない。

例えば50代の平均値は1676万円で大きいイメージですが、
富裕層が平均値を引っ張っているので中央値はかなり低いイメージですね。



✅ 貯蓄年収比

貯蓄年収比というのは貯蓄残高を年収で割ったもの。
表から推測すると、
60歳の時点では年収に対する貯蓄が2倍から3倍の間でありそうです。



✅ 黒字率

黒字率は黒字を可処分所得で割ったもの。

黒字とは可処分所得から消費支出を引いたもの。
住宅ローン等の借入金は消費支出に含まれていないのに注意ですね。


✅ 金融資産純増率

金融資産純増率は金融資産純増を可処分所得で割った物。

金融資産純増とは一定期間内に金融資産が純粋に増加した物。
つまり、金融資産の増加のうち株で損得した分を引いた金額です。

2020年の年代別貯蓄金額


金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」のデータを使います。
リンクを張っておきます。
https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/futari/2020/20bunruif001.html

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平均値に比べて、中央値はかなり低い事がわかります。
とりあえず中央値は越えたいところですね。


平均純貯蓄額(平均貯蓄額-平均借入金残高)


平均借入金残高は671万円(借金のない世帯も含む)、
平均貯蓄額は1436万円でした。
この二つから平均純貯蓄額を計算すると、765万円となります。
結構少ないイメージですね。
年代別の表はこちらです。

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20代から40代は住宅ローンのためマイナスです。
また、気になる純貯蓄額の中央値は見当たらなかったです💦
(本当はこれが知りたかったです💦)

みなさんの感想はどうでしょうか?
貯蓄の平均値は1436万円で、中央値は650万円、
純貯蓄額の平均は765万円、
自分の位置を大体把握できたでしょうか?
私の感想では2000万円問題からすると、
60歳で2000万円を持っている人はそんなにいるとは思えませんでしたね。

やはり住宅ローンを退職金を使って完済して、
残りが老後資金というイメージではないでしょうか?
純貯蓄額が平均値より高いといっても全然油断できませんね。



今日もありがとうございました~🎸🙌🐴

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