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故きを温ねて新しきを知る (4/17)堀下

またまた札幌に行ってきました!

大学時代からの親友の結婚式でした。

親友とは大学2年生から取り組み始めた学生カフェ spice up cafe ALDORのスタッフとして日々苦労しながらもたくさんの楽しい思い出をつくった仲間で、その時の創業メンバーで札幌へ伺いました。


そう、学生時代にカフェを創設し運営していました。

少しだけ僕の話をしたいなと思います。
と前置きを書いたところで。
あぁそうか。これは日記だから自然、自分のことを書く場なのだ、と急にこのnoteの目的というかアプローチの仕方を思い出しました。交換日記、慣れてきたと思ったけど、やっぱり難しく、またそこがおもしろい◎


”人と人とをつなぐ”

地元熊本で高校生までの18年間(と浪人の1年間)を過ごしたのち、筑波大学への入学を機に今も活動の拠点としているつくば市へ移り住みました。いわゆる”楽しい大学生活”を満喫し、もうすぐ2年生という2011年3月11日…

 − 東日本大震災が起きました。

その悲惨さは筆舌に尽くしがたいものでした。震度6弱の揺れや重なる余震、インフラ基盤の揺らいだ状態で続く先の見えない日々の中で感じたことは「今、目の前の、生きている人と人との出会いやつながりを大切にしたい」ということ。そこから「人と人とをつなぐ」という、いわゆる“コミュニティデザイン”に興味を持ち、大学生だけで経営するカフェの創設へとつながりました。「25学類もの多様性ある筑波大学の学生同士のつながり、学生と地域の方とのつながり、地域の方同士のつながりを生む」という目的のもと集まった筑波大学生25人で「人と人とをつなぐ、つくばのアイデア発信基地」spice up cafe ALDORを創設し日々の運営に注力していました。


そして想いは続いていく

ALDORを運営していたころによく考えていたのは「すべての人に開かれた場をつくり、運営を続けていきたい」ということ。

そう、今のTsukuba Place Labに通じています。

結局Labで体現したいと思いトライし続けているのは、ALDORなんです。
(確かにALDORでのぼくの役職は”イベント企画班”の責任者でした…苦笑)


結婚式なのに…

話を戻しましょう。親友の結婚式で札幌に行ったにもかかわらず、前日の夜には”いつも通り”イベントを企画運営登壇してしまいました。そうイベント企画班責任者ですから。

この1年半で札幌で7回、関東で6回も一緒にイベントをやってきた仲間である合同会社Staylinkの涼平と一緒に。

イベントは如何にして”失敗する”のか 札幌出張』というイベント。

この日記でも過去にLabで開催した”初回”について言及したことがありましたね。その第2弾、札幌での出張講演でした。


イベント…オワコン?

年間350本以上、Labオープンしてからの1年4か月で450本以上のイベントに企画 / 運営 / 登壇どれかの立場で(だいたいは重複するカタチで)関わってきたことそのものについて、自分自身振り返り反芻し、次の学びに繋げていくためのイベントと位置付けて全国で開催していこうとしています。

背景としては「みんなの“やりたい!”を実現するためにイベント企画運営を
応援し続けるんだ!」という想いをもって『異なる価値観が出会う、アイデアを共有できる場。"人と人とを繋ぎ、やりたいことを実現していくための場"』というバリューを提供する場であるTsukuba Place Labを運営している中で「あれ?このイベントは誰の何になっているんだろう?」「イベントで消耗してない?」「イベント…オワコン?」と感じたことに起因します。

イベント、オワコン。そんなメッセージ性を持ったイベント。

逆説的すぎてもうよくわからない。

このイベントで最も大切にしていることの1つに、事前情報を出しすぎない、というのがあります。もちろん詳細は全国どこかの会場で聞いてほしいなあと思うわけですが、簡単に言うと、このイベントにおいてはタイトルと画像にエモーショナルなメッセージだけを込めていて、何をしゃべるのかを一切明らかにしない。にもかかわらず来てくれた人を大切にしたい、そもそもイベントってそういうものじゃない?どこまで想定できてる?その想定を共有できてる?ってこと。

うん、やっぱり詳細はぜひとも全国どこかの会場、ないし「聞きたいけど行けないからうちでやってくれ!」というご連絡を。お待ちしております。笑


イベントオワコン屋さんによるイベント

そして札幌から帰ってきた足でそのままLabにて札幌から来てくれていた合同会社ToGo共同代表のシノ、そしてえもとさんと一緒にイベント登壇。

誰にも言えない立ちあげ話』として、ToGoが函館に創設したTune Hakodate Hostel Music&Balの立ちあげ話を中心に、場がどうやって生まれていくのかについてのトークセッション。
リアルなハコの話をしていたつもりが、やっぱり結局行きついたのは”人”でした。どういう風にチームをエンパワーメントしていくのか、それをどう仕組化していくのか、それらが経営者としてのぼくらの仕事ではないのか?そんな気付きを僕自身得られた非常に有意義な時間となりました。

イベントや場の立ち上げという一見枠組みから入りそうな事柄であっても”結局人だね”に行きついたのが上記2つのイベントに共通する終着点であり、自分自身学びでした。

そして、それらはすべて1つの言葉に集約できました。


「自立する」ということ

先述の親友の結婚式後のパーティにて、新郎のお父さんがおっしゃった言葉です。

「これからふたりは自立していくと思います。自立というのは困ったときに周囲にヘルプを出す、ということです。これからふたりは今日お越しの皆様に多くのヘルプを出すと思います。どうか自立させてやってください」と。

ああ、なんていいお父さんなんだ、と感動するとともに、適切なタイミングで適切なヘルプを求めることがイベント企画運営においても、組織づくりにおいても、延いては仕事をつくりだしていくときにも、最も大切になって来るんじゃないのかな、と思いました。

つい、新しいモノ / コトにすぐ手を出していまう自分だからこそ、今手にしているモノ / コトを改めて大切にし、その上にしっかりと積み上げていく、そういった感覚を大切にしたいと思わされる言葉でした。


だから自己開示。

そんな自分のことをしっかりと開示したうえで、弱みもなるべく共有したうえで、得意を活かせる働き方を構築したい、そう改めて強く思いました。

コツコツと”ひとりで”がんばり続けることは苦手です。
誰かと競って戦いながら勝つまで続けることは得意です。

自分のことを話すのはそんなに得意じゃないです。
むしろ人の話を引き出し紡ぐことは苦手じゃない。

数字を構築するのは得意じゃない。
けれども数字を与えられれば分析をするのは嫌いじゃない。

朝は起きれるけど、
夜はそんなに強くないです。

イベントのお客さんになるのがめちゃくちゃ苦手です。
それっくらいなら雑務全部やるから主催かスタッフをしたいと思います。

四角よりも丸が好きだけど、
パステルよりもビビッドが好きです。

個人も集団も愛せるけれども、
嫌うととことん嫌います。

女性との方が男性とよりもうまく立ち回れます。


交換日記2.0 を目指して

流行りじゃないですか?お金2.0以降、なんにでも2.0つけちゃうの。

個人的には嫌いです。笑

とりあえず初めて使ったわけですが、これから”初めてのことに挑戦する”機会がどんどんと増えていくなぁと思っています。そこでなにより大切なのが信用信頼だなぁと思うわけです。

僕はたまにチームビルディング研修を請け負うのですが、その際にはよくタックマンモデルについて話します。

※引用:タックマンモデルによるチームビルディング

Forming ⇒ Storming ⇒ Norming ⇒ Performing

と移行するその中にあって、最初のFormingにおいて”しっかりと自己開示をする”ことで”秘めた敵意”を解く努力こそが必要で、その後Stormingにおいてしっかりとぶつかり、物事を進行していくことでより高いアウトプットが出せる、と。それらを端折ると結局のところ、信じきれない。

腹の底から信じられる人と、立ちあげをすべきだ。

そう思う今日この頃です。


そう再認識したのも、親友の結婚式でのパパの一言だったりして。
どこでどんな学びがあって、どう活きるのかわからないものです。

唐澤くん、結婚おめでとう。

つくばにいらしてくださった方にコーヒーでもご馳走するために使います!