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#307【ゲスト/心理】30年以上の研究で見えた「成功者に共通する呼吸」

このnoteは2022年1月13日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

国内外で活躍する呼吸の専門家・倉橋竜哉さん

渡部:フォレスト出版チャンネル、パーソナリティの渡部洋平です。今日は編集部の森上さんとともにお伝えしてまいります。森上さん、よろしくお願いします。
 
森上:よろしくお願いします。
 
渡部:さて、今日もすばらしいゲストの方に来ていただきましたね。
 
森上:そうなんですよね。ひと言で言うと呼吸の専門家でいらっしゃって、本もご一緒させていただいた方なんですけども、かなりお忙しい方なので、今日は貴重なお時間をいただいています。
 
渡部:ありがとうございます。Zoomで収録できる利点ですね。本当にお忙しくすばらしいゲストの方にたくさん来ていただけています。
 
森上:ほんと、ほんと。
 
渡部:では、私の方から本日のゲストをご紹介させていただきます。日本マイブレス協会、代表理事の倉橋竜哉さんです。倉橋さん、よろしくお願いいたします。
 
倉橋:よろしくお願いします。
 
森上:よろしくお願いします。
 
渡部:先ほど、森上さんとも話したんですけど、倉橋さんは本当にすばらしい声なので、このお声をVoicyのリスナーの皆さんにもお届けしてまいりたいと思います。
では、最初に私の方から倉橋さんのプロフィールを簡単にご紹介させていただきたいと思います。日本マイブレス協会、代表理事。5歳のときに生まれたばかりの弟が亡くなり、父親から「死ぬということは息ができなくなることだ。お前は息ができることに感謝しなさい」と教えられたことをきっかけに、呼吸に興味を持つようになる。以来、医療、禅、スピリチュアルなどあらゆる呼吸法を学習、実践。怒りやイライラの軽減、緊張緩和、集中力、継続力などセルフコントロールと呼吸の関係性を研究。これまで学んできた呼吸法を体系化、マイブレス式呼吸法を開発。日本マイブレス協会を設立し、呼吸法を生かした心身を整えて、どんな外的状況においても心がぶれない技術を国内外に伝え、講師の育成もされていらっしゃいます。このようなキャリアの倉橋さんですが、フォレスト出版からも本を出版していただいているんですよね?
 
森上:そうなんです。倉橋さんのオリジナルメソッド、先ほど渡部さんがおっしゃってくれましたマイブレス式呼吸法、こちらをベースにした『呼吸で心を整える』という本をはじめ、2冊の本作りをご一緒させていただきました。この1冊目の2016年発売の『呼吸で心を整える』は、倉橋さんのデビュー作なんですけど、7刷・4万5000部っていうヒット作になっていて、今もロングセラーで売れ続けている書籍になります。

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渡部:はい。では、さっそくですけれども、倉橋さんにいろいろとお伺いしてまいりたいと思います。
 
森上:はい。倉橋さん、ご無沙汰しております。
 
倉橋:本当にお久しぶりです。
 
森上:すみません。コロナ禍でなかなか会えずに。
 
倉橋:そうですよね。
 
森上:やっぱり呼吸っていうのは、コロナ禍でいろいろと気を使ったところはありますか?
 
倉橋:そうですね。やはりどういう使い方をすればいいのかっていうところで、デリケートな問題であって、敏感になっている方も多いと思うので、ちょっとこのコロナ禍では抑え気味でやってまいりまして、落ち着いてまいりましたので、そろそろエンジンをかけて、以前の状態を取り戻していこうかなって今、考えているところですね。
 
森上:そうですか。倉橋さんは日本マイブレス協会を立ち上げられていますが、実際どのぐらいの会員さんがいらっしゃるんでしょうか?
 
倉橋:そうですね。今はだいたい1万5000~6000人ぐらいの会員数なんですけども、その中で指導を行っているのが、だいたい200人弱ぐらいで、呼吸法の指導などを行なっていますね。
 
森上:そうですか。指導を行なっているというのは、つまり倉橋さん以外にいわゆる呼吸法の先生が200人ぐらいいらっしゃるということですか?
 
倉橋:そういうことですね。私は主に指導する方を指導する立場で今はやっております。
 
森上:なるほど、なるほど。先生方にはもちろんちゃんとした資格が必要なんだと思うんですが、やっぱりそのプログラムっていうのをかなりしっかり受けないと先生にはなれないっていう感じなんですか?
 
倉橋:そうですね。半年間でみっちりと私から指導させていただいて、特に未経験者の方、初心者の方でもわかりやすくお伝えできるように、講師には日々いろいろと指導を行なっております。
 
森上:そうなんですね。もう全国各地にいらっしゃるとお聞きしていますが。
 
倉橋:はい。おかげさまで、北海道から沖縄までおられるんですけども、最近は海外でも取り組む方がおられまして、オーストラリアであったり、ベトナムであったり、スペインであったり、アメリカであったり、色んな国で指導してもらえるような環境がだんだんと広がってまいりました。
 
森上:そうですか。やっぱり呼吸法っていうことについて、一番わかりやすいところだとヨガとか禅とかマインドフルネスとかっていう、キーワードが関係してくると思うんですけども、実際日本が一番すごいんですかね?
 
倉橋:そうですね。元々禅の流れがあって、日本の文化であったり、生活様式の中に根付いているものってあると思うんですけども、それが一般的になったっていうのは、海外からマインドフルネスということが入ってきてっていうのは、きっかけとしてはあったと思うんですけど、やっぱり日本人の中で培われてきたものっていうのはかなり大きいんじゃないですかね。
 
森上:そうですか。そういう意味では、オーストラリアとかベトナムとアメリカとかで講師をされる方っていうのは、受講されている現地の方にとっては、かなり新鮮と言うか。今はマインドフルネスという言葉がパッと出てきましたけれども、かなりまだ新鮮な状況と言うか。
 
倉橋:そうですね。わかっている人はわかっているけど、そうじゃない人はもう全然知らないっていう状態ではあると思うんですよ、海外に関しては。知らない方がヨガとか、あるいはピラティスっていうのをきっかけに呼吸法っていうのをより深く知りたいなあっていうときに、「マイブレス式呼吸法ってなんだろう?」っていうことで、うちに来られているので、結構新鮮にとらえていただいている部分っていうのは大きいですね。
 
森上:そうですか。関心の高い方は女性のほうがやっぱり多いんですか?
 
倉橋:そうですね。女性がだいたい7割、8割ぐらいですね。やはり女性はいろいろとホルモンバランスの変化っていうのもあって、自分の体調にすごく敏感な方が多いっていうのも1つの理由じゃないかなと思いますね。
 
森上:なるほどね。そういう意味で接点が多いと言うか、呼吸に対しての意識が高いのはやっぱり女性なんですかね。
 
倉橋:そうですね。美容であったりとか、ダイエットであったりとか、そういったところに関心が高いのもやっぱり女性が多いと思うので、それきっかけで呼吸法に興味を持たれるっていう流れもありますね。

弟の死から学んだ「呼吸」の大切さ

森上:そうですか。それで、プロフィールの中の、倉橋さんが5歳のときの弟さんの話、その辺をちょっと詳しく教えてもらってもいいですか?
 
倉橋:そうですね。私が呼吸っていう言葉を聞いたのが、本当に初めてだったんですけども、5歳のときに家族で集まっている際に、うちの父親がすごく険しい顔をして、「ちょっとお前、こっち来い」って家の外に呼び出されたんですね。で、何を言われるんだろうと思ったら、その1週間ぐらい前に自分の初めての弟が生まれていたんですけども、その弟の体調がよくならずに亡くなってしまった、死んでしまったと。“死ぬ”っていうことが5歳の自分にはわからなかったんですけども、「死ぬってどういうこと?」って聞いたら、「息ができなくなること、呼吸ができなくなることだ」って言われて、そんなことがあるんだっていう、本当にびっくりしたと言うか。まあ、弟が亡くなって悲しいというのもあるんですけれども、実は今まで自分はずっと息をしてきたんだということを改めて意識させられたっていうきっかけでもありましたね。
 
森上:なるほど。じゃあ、お父さん自身が何か呼吸法とか、そういった部分に関心があったわけじゃなくて、普通に生きる=呼吸っていうところでお話をされたのか、もしくは呼吸に対して何か関心が高かったのか、どちらなんでしょう?
 
倉橋:いや。おそらくそういう関心が高かったわけじゃなくて、びっくりしたと思うんですよ、「死ぬって何?」って聞かれたことに対して。父親は答えを持っていなくて、そのときにとっさ出た言葉がたぶん「呼吸」だったんだと思いますね。
 
森上:そうですか。そこで幼い倉橋少年は、呼吸に意識が向くようになり、勉強を重ねるっていう感じになってくるんですね。
 
倉橋:そうですね。
 
森上:それがきっかけだったと言うか。
 
倉橋:そうですね。いろいろときっかけと言えるものはあるんですけども、本当に原体験はその5歳のときですね。
 
森上:そうですか。実際、禅とかスピリチュアルとか、そういったこともかなりいろいろ、成人されてからでも体験されたりしたんですか?
 
倉橋:そうですね。私自身、20代の頃にいろんな経営者の方にインタビューをする機会がありまして、その経営者の方にお会いしていて、実際に感じたのが長い期間、経営がうまくいっている方に共通しているポイントの1つとして、「穏やかで落ち着いた呼吸をしている」方が多いなと。それまでは、私の中での勝手なイメージなんですけども、うまくいっている経営者って、鼻息荒く、フーンみたいな。「俺が、俺が」みたいな人が多いのかなと思ったら、実は真逆で、落ち着いた方が多いなって言うのを感じて、それから改めて呼吸とビジネスであったりとか、あるいはそれ以外の禅であったり、スピリチュアルということを探求し始めたっていうことがありましたね。
 
森上:なるほどね。元々呼吸に関心がおありだったから、そういったインタビューを重ねていくうちに、呼吸に関しての共通点を見出したといったところなんですね。
 
倉橋:そうですね。
 
森上:なるほど。マイブレス式呼吸法ということで、呼吸法をまとめ始めたのはいつ頃からなんですか?
 
倉橋:そうですね。マイブルス式呼吸法っていうかたちで、人に伝えようって考え始めたのは、今、46歳なんですけれど、だいたい30代半ばぐらいなので、10年ぐらい前からですね。
 
森上:そうだったんですね。一緒に本を作らせていただいた2016年の時点では、かなり体系化されて、資料があって、実際に講師の方も60人ぐらいいらっしゃったという記憶があるんですが。
 
倉橋:そうですね。今でこそ呼吸法って、わりと馴染みのある言葉になってきたんじゃないかなと思うんですけども、私が初めた10年ぐらい前まではお坊さんの修行法とか、ご老人の養生法みたいなイメージがすごく強くて、それをなんとか変えていきたいなという思いがあって……。できるだけわかりやすいネーミングで、若い人でも初心者でも取り組めるようにまとめ直したものが、マイブレス式呼吸法ですね。
 
森上:なるほどね。そのマイブレス式呼吸法をベースにしながら、本にしていったわけなんですが、それについてはお時間も迫ってまいりましたので、また明日、いろいろとお聞きできればなと思っているのですが、渡部さんいかがでしょうか?
 
渡部:そうですね、明日はさらに倉橋さんがされているマイブレス式呼吸法について具体的にお話ししていただきたいと思います。僕はてっきり今、呼吸と言えば「鬼滅の刃」なので、「鬼滅の刃」の話が出てくるのかなと思ったんですけど。
 
倉橋・森上:(笑)。
 
渡部:そういう意味でも呼吸にご興味を持たれているリスナーさんも多いのかなと思ったんですけど。
 
森上:なるほど。
 
渡部:本日は倉橋さんの歩んできた人生と言いますか、呼吸に対するお考えをお伺いすることができました。明日もゲストとしてお越しいただけますので、先ほどお話しいただきました、オリジナルのマネジメントメソッドであります、マイブレス式呼吸法を交えながら、具体的に心を整えるための呼吸法について詳しくお伺いしたいと思います。倉橋さん、森上さん、本日はどうもありがとうございました。
 
倉橋:ありがとうございました。
 
森上:ありがとうございました。
 
(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)
 


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