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【連載】#12 ラブホは使わない!? 変わる不倫現場|プロの探偵だから知っている「不倫」のリアル

本連載は、年間1000件、経歴24年、男女問題を取り扱ってきた現役のプロ探偵・今野裕幸さんが、探偵だから知っている、最新の大人の浮気・不倫事情を徹底解説。浮気調査現場ならではのリアルをお伝えしていきます。「不倫や浮気に悩みを抱える方」「不倫報道をはじめとする恋愛ゴシップに興味のある方」「探偵業に興味のある方」に役に立つ内容になっています。

※本連載は、毎週火曜日更新となります。
※当面の間、無料公開ですが、予告なしで有料記事になる場合がありますのでご了承ください。

探偵と芸能記者の違い

芸能人、著名人の不倫スキャンダルは絶えることはありません。ここで思いつくままにざっと挙げてみます。

福原愛さん、近藤真彦さん、矢口真里さん、今井絵理子さん、東出昌大さん、渡辺謙さん、小泉今日子さん、鈴木杏樹さん、田中哲司さん、斉藤由貴さん、袴田吉彦さん、原田龍二さん、ビートたけしさん、浜田雅功さん、渡部建さん、宮迫博之さん、千鳥・大悟さん、千原せいじさん、Zeebraさん、川谷絵音さん、ベッキーさん、ファンキー加藤さん、乙武洋匡さん、宮崎謙介さん、瀬戸大也さん、宮崎大輔さん……。

記憶にあるもの、言われてみれば思い出せるもの、そもそも知らなかったものなど、人それぞれかもしれませんが、挙げればキリがないほど、多くの方が不倫スキャンダルとして暴露されています。

このような芸能人・著名人の不倫スキャンダルが取り上げられる実状は、ベッキーさんの不倫が取り沙汰されるようになった、「週刊文春」の存在が大きいでしょう。その後、「文春砲」と言われる取材能力、ネタ出しの仕方なども注目され、さまざまなメディアを巻き込み、話題となりました。賛否両論あるものの、このような話題性は週刊誌の販売部数にも影響します。となれば、他の週刊誌も黙っていません。「文春に追いつけ追い越せ」と、「フライデー」「女性自身」なども話題となる不倫スキャンダルを暴露するようになっています。

このように、雑誌記者による不倫スキャンダルの取材は、ともすれば、探偵の浮気調査と同じと思われがちです。しかし、探偵と記者は、根本的に立ち位置が異なります。

不倫カップルの追跡や撮影するという行動は同じかもしれません。しかし、探偵は依頼者ありき。依頼者の権利を侵害している対象者に対して浮気調査を行ないます。加えて、その調査結果は公に公開することもありません。このように、離婚問題や慰謝料請求など、正当な理由がある上で調査を行ない、違法性を証明するところに、大きな違いがあります。

また、芸能記者による不倫現場の写真は、町中を歩く男女、車中にいる男女、飲食店から出てくる男女というように、現場にその2人がいたことはわかりますが、実際、肉体関係まで伴う不貞行為の証拠とはいえません。

探偵は、不貞行為の立証ができる証拠を得る必要があるため、町中の二人を押さえただけでは事足りません。そのため、ラブホテル内のタッチパネル操作、シティホテルの部屋への出入りなど、かなりリアルな状況を証拠として押さえることが求められます。

「アパ不倫」にみえる、
不倫カップルたちの狙い

袴田吉彦さんの「アパ不倫」は、世間を大きく騒がせた不倫報道の1つです。「芸能人でも、アパホテルを使うの?」などと、さまざまな憶測を多くの人の記憶に植え付けました。

では、実際に探偵の現場で「アパ不倫」は多いかというと、アパホテルに限らず、ビジネスホテル、シティホテルを利用する不倫カップルは昨今増えています。

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