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【連載】#3 なぜ女性の浮気・不倫件数が増えているのか?|プロの探偵だから知っている「不倫」のリアル

本連載は、年間1000件、経歴24年、男女問題を取り扱ってきた現役のプロ探偵・今野裕幸さんが、探偵だから知っている、最新の大人の浮気・不倫事情を徹底解説。浮気調査現場ならではのリアルをお伝えしていきます。「不倫や浮気の悩みを抱える方」「不倫報道をはじめとする恋愛ゴシップに興味のある方」「探偵業に興味のある方」に役に立つ内容になっています。

※本連載は、毎週火曜日更新となります。
※当面の間、無料公開ですが、予告なしで有料記事になる場合がありますのでご了承ください。


浮気発覚率も増加!?

今から15年〜20年前の依頼者は、主に、「浮気をしているかもしれない。だから、その真実を知りたい」という理由で調査に踏み切る人が多くいました。特に当時はガラケー全盛期。浮気を見破る方法は、ケータイメールと電話帳といったケータイに入っている情報のみで判断をするしかなく、不確定な部分がかなりありました。

しかし昨今、事情は変わりつつあります。

2020年、国内企業ガイアックス社の調査によると、LINEのアクティブユーザー数は、国内で8000万人、Twitterは2017年度より公表はされていませんが、当時4500万人、一時期より失速しているFacebookでも2600万人、そして、昨今、増加傾向にあるのがInstagramの3300万人。

重複して利用している人たちがいるとしても、国内でこれだけ多くの人がSNSを使う世の中となっています。

これだけSNSの利用者がいるということは、その中には、浮気・不倫に走る人、利用する人たちも多いと言えます。

そして、SNSを利用した不倫の結果、何が起きるかというと、浮気発覚率も高くなるということです。

調べる側もLINEやInstagramをはじめとしたSNSを使う時代。気の緩んだ、パートナーの浮気の動向もチェックしやすい環境であり、ブログやTwitter といった他のSNSも連携して調べ上げていきます。

そして、浮気相手の氏名・年齢・生年月日・勤務先・おおよその住所・乗っている車・最近の行動・行動範囲といったような調査に必要な情報を、調査開始前にほぼ集められているのです。

そう、浮気調査を依頼される前から、「クロ!」と断定した上での調査となり、目的はただ1つ、証拠の入手に尽きるのです。

15〜20年前は、「浮気をしているかもしれない。でも、していないことを信じたい」。そんな一様の望みを託す人も多かったのですが、現在は、依頼者自身でシロかクロを判別していることが多く、さらに、浮気相手の人物特定まで済ませ、クロの証拠を得るために浮気調査を必要とする傾向がいっそう強まっています。

女性の浮気が急増中

ここ数年の傾向として、男性からの調査依頼が非常に増えています

かつて、浮気する側といえば、一般に圧倒的に男性というイメージが強かったものです。たとえば、会社の上司と部下の不倫、男性が夜の飲食にかかわる女性と浮気するといった話は聞いたことがあるでしょう。私たち探偵の世界でも、依頼者の多くは女性でした。

しかし、2013年に起こった元アイドルグループの女性タレントの「寝室ばったり事件」をはじめ、「センテンススプリング」という言葉が話題になった女性タレント、その後、そのセンテンススプリングの生みの親、週刊文春の文春砲により、多くの著名人、有名人、スポーツ選手、政治家の不倫スキャンダルが表沙汰になっているのは周知のとおりです。男性以上に女性の浮気・不倫スキャンダルが急増しています。先にお伝えしたとおり、男性からの調査依頼が右肩上がりに上がっています。

SNS時代では男性以上に、良き妻、良き母を演じていた女性アイドルや女性タレントが、不倫スキャンダルによって失墜。その後、メディアから姿を消すなど、今や、世間の一般的な話題の1つと言えます。

女性が大胆不敵な浮気をしている現実

こう言った出来事が、世間に明るみに出たことで、「自分の彼女や妻が浮気しているのではないか」という不安に駆られる男性が増えています。それが、男性からの依頼増加に拍車をかけているかもしれません。

ただ、増加の理由はそれだけに限りません。近年、男性からの調査依頼は増加傾向にありました。いくつかの理由をざっと挙げてみると、

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