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強みの再確認とバリュープロポジション

先日の田村シェフのnoteはとてもインパクトが大きく今週はそれしか考えれない日が続きそうです。

ぼくが認識していた市場価値というものがどれほど未熟だったかを思い知らされると同時に、再認識しなければいけない機会ができたことは「今でよかった」と胸を撫で下ろせるくらい幸運なことに思えました。

Sioの鳥羽シェフやMrcheesecakeの田村シェフが持ってる市場価値。

ミシュラン一つ星を獲得したシェフたちが持っている市場価値はきっと誰かがつけたものではなく、自分自身が内なる自分との対話によって得た勲章のようにも見えます。

私も独立を志すにあたり、自分のビジネスはまだ持っていないけれども真剣に「市場価値」について考えてみようと思います。

僕の市場価値を構成できそうな要素

はっきり言って僕は「ひねくれてると思われている」と思います。

会社内でも思ったことはしっかり言うし、変なことには提案して改善しようとします。会社内での無駄な同調圧力は嫌いだし、それによって誰も得をしていないのであればなおさらです。

僕の強みは田村シェフの言い方をお借りするなら、

① プロとしての最低条件でできて当たり前だから優位性にはならない「料理」という無価値な価値があります。

でもおっしゃるように参加者が多く、必要最低限の当たり前な要素なので無価値です。

② 提案力があります。基本的に固定概念に縛られるのが嫌いなので、柔軟ではないかもしれませんがいつも複数の違った目線から物事をとらえようと努力し発案しています。
③ パソコンソフト(VBAやマクロ プログラミング)や調理にかかわる流れの構築など、「システム開発」が得意です。
④ 論理的思考で物事をしっかり考えます。
⑤ 説明するのが得意です。これは④の能力の応用とも言えますが、自分自身がしっかりと理解するまで考える性格から人に教えるときも「なぜ」をしっかり教えることができます。
⑥ 点と点をつなぐことが得意です。きっと論理的思考のもとに構築される世界の全体像をとらえるのが得意だからです。
⑦ 投資を通しての投資家目線の考え方を持っています。(少し)

以上が僕を客観的にとらえたときの長所(少し甘いかもしれない)だと思います。

これらの能力を料理というものを中心に置いたときにどう活かすかが僕の今後の市場価値の生成につながると田村シェフはおっしゃっています。

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田村シェフがおっしゃるように市場価値はスキルの掛け算です。

でも数学の2次方程式における次数のように、この市場価値を構成する要素も時には因数分解したり変化させていかなければいけません。

僕にとって①を基軸とし②~⑦までをどう料理に行かせる形に状態変化させ掛け算の式に組み込めるのか。

きっとこの考え方は本当に大変で、どこまでも自分探しの要素が強く、でも独立するうえで一番大切な根幹になる部分だと思います。

田村シェフのように数学的論理的思考を料理に掛け合わせビジネスにする人もいれば、鳥羽シェフのように圧倒的な人間力を料理を通して広げていく人もいます。

きっと意識無意識の差はあれど、素晴らしい料理人はこのプロセスをしっかりと経験して自分の答えを出して進んでいているんだと実感します。

だから僕が今の時点で「この方々に学んでいる立場」なのだと思います。

先に決まった僕のバリュープロポジション

実は以前より自分の強みが何なのかは考えたことはありました。

ただそれが文章にできるようなしっかりとした内容ではなくぼやーっとしていたところを先日の田村シェフの記事を見てどつかれた感じです。

この自分の中での市場価値の認識行為は本来避けて通れないところですが、僕は漠然と意識していたので店のコンセプトが先に決まったのだと思います。

店のコンセプト「答え合わせの店」という目標は、自分の市場価値が何なのかを深く考える前に生まれましたが、その答えが出ていない今でもこのコンセプトは自分にとって間違っていないと直感的に思っています。

きっと漠然とだけど意識していたことで未だ出てはいないけどたどり着きそうな将来の答えに沿って決まったのだと思います。

料理の世界はどんなにきれいごとを言ってもビジネスであることに変わりはありません。それは出店予定地での他社の分布や消費者の好みなどがとても重要で自分が提供できる価値がその場においてどのような影響があるのかは先に考えておかなければいけないと思います。

それはオンラインでも同じことで自分の発信している情報がどこに需要があるのかをしっかり認識しておかないとただ他の情報と埋もれてしまうだけです。

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難しく図で表すとこんな感じですが、きっとこれは専門家に助けてもらえば解決する話ではなく、自分でしっかりと自分自身のことを見直して認識しないと今後の行動にも影響してくるような大きな問題です。

独立において本当に重要だと感じる土台作りですが、このタイミングで改めてしっかりと考えられたことは本当に良かったと思います。

ミシュランのシェフでも強みを3個以上組み合わせているのだから、僕みたいなへっぽこは4個以上組み合わせないとだめでしょう。

数ではなく深さなのは理解していますが、数によって複雑に構築されたものも他者に真似されないオリジナルになるのかと思います。

引き続き考えます。



働きたい飲食店を目指して目標に進んでいます。