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自分の市場価値はなんなのか。

個人で発信できる時代になり、オンライン上でどう自分の価値を伝えるか?が重要度を増しています。どんなに素晴らしい何かがあっても、それを知ってもらえなければ真価は発揮できません。

僕は料理人として自分の価値は何かを考える時期がありました。今まで働いてきたシェフ達の特徴はなんだったかや、自分の持っている能力を棚卸してみたりと、できる限り客観的に自分と業界の事を見る努力をしたつもりです。

例えばですが、服を作れる、料理を作れる、絵が描けるというのは価値の1つですが、それ自体が優位性があるかというとほぼありません。出来る人の数が多いからです。

少し解像度を上げて、美しい服が作れる、美味しい料理が作れる、綺麗な絵が描ける、これもほとんど優位性はありません。何故ならばプロとしての最低条件だからです。できて当たり前のことは優位性にはならない。

ではどれくらいのレベルで優位性が出るのかと言えば、僕の感覚的には、業界の評価を得られるくらいの力です。しかしこれだけで生き残れるほどの優位性はありません。やっと比較対象としてステージに立てるくらいのイメージです。

どんなジャンルでもそうですが、そのジャンルの基本的なスキル以外の掛け算が必要になります。それは特別なことというよりはその人個人のパーソナルな部分であるとか、好きなことに左右されるイメージです。

勿論直接的に関係のあるスキルでの相乗効果もあります。

僕の場合は、美味しいを生み出す能力と生産効率の向上やオペレーションの構築を前提とした商品選定、自分のやっていることを言語化する事と、SNS等での発信が好きな事、継続して同じ事を続けられる事など色々あります。数字が好きで理解しないと気持ち悪いのもそうですね。

どちらかというと料理人ではない職業の方がむいていた可能性まであります。あとは客観視するのが好きな事ですね。疑問を持って改善することも好きでした。


自分の持っている能力を組み合わせた時にどんな表現ができるのか?そしてそれが世の中に対してどの様な影響を及ぼせるのか?この辺りを考えることで、自分の市場価値というか、市場での優位性を確立できるのではないかと思います。

これは本当に人それぞれ違うので、自分で見つけることが大切な気がします。それか自分の事を理解してくれている大切な人が見つけてくれるかもしれません。


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新しい料理人の働き方から、個人でどう生きていくか、どう価値を生みだしていくかを色々な視点で書き綴ります。月3~4回ほどの更新なので、定期購読がお勧めです。

曜日や時間、場所に捕らわれずに料理を自由に表現するためにレストランを辞めた料理人の働き方を変えていく奮闘記。 これから増えていくだろう料理…

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