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【読書日記】働き方5.0 これからの世界をつくる仲間たちへ

今回は「先行き不透明で将来が不安だ…」

と、頭を抱える方に

「働き方の軸」となる思考をもたらことでしょう。



どうも

あなたのキャリアを失敗させないコンサルタントのタルイです。

▼今回読書したのはこちら

まず気になるのが本書のタイトルである『働き方5.0』

どんな意味なのでしょうか?



著者の落合さんはこう表現しています。

「AI やロボットが幅広い分野で進化し、人間と共に働いていく時代」

はるか昔の狩猟社会を(働き方1.0)

人類の大発明である農耕社会を(働き方2.0)

文明が発達した工業社会を(働き方3.0)

そして少し前から今にかける情報社会を(働き方4.0)

そして

今突入した AI と機械と共存する社会...

これが働き化5.0ということです。



ではなぜ、

いま突入したと言えるのでしょうか?


それは、

新型コロナウイルスが猛威を振るい

私たちの生活を一変させてしまったからです。



つまり、

コロナ禍によって働き方が180度変わったのです。

正確にいうと、変わってしまったというよりも

どこにいても仕事ができてしまうことを

証明できてしまったということです。



どこにいても仕事ができるということは

もう社会に、人と人とが会う必要がない

非接触型のインターフェイスが

確立したということです。



この非接触型のインターフェイスとは

クラウドワークスのこと。


多くの仕事がリモートで

仕事ができてしまいます。



こうなってくると

給料の高い社員にではなく、

アウトソーシングして請負業者に頼めば

コストが安くなります。



なんだったら機械よりも人件費の安い国に頼めば

コストが更に下がります。


つまりアウトソーシングできる仕事は

さっさとアウトソーシングして

私たちのやるべきことは何か?

を再定義しましょう。

これが本書のテーマであると私は考えました。



いよいよ社会が次の世代に

移行したことを受け入れましょう。

では本論より解説します。



◆著者の落合陽一さんってどんな人?

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※画像はTwitter よりお借りしました。

落合 陽一さんは日本のメディアアーティスト、研究者 、大学教員 、実業家、学位は博士号でした。

他にも写真家 、随筆家、オンラインサロン主宰者、

ビデオブロガーなどの顔を持ってます。

Wikipediaで、初めて知ったのですが

落合信彦さんの息子さんだったのですね。



▼堀江貴文氏いわく落合陽一さんは「現代の魔法使い」

最先端のテクノロジーとアートを組み合わせることで、

まるで「魔法使い」であることから

落合さんの代名詞のようです。


堀江氏:落合さんって、魔法使いなんですよね?
落合氏:そうです。魔法使いを志しております(笑)

すごい!ご本人も本当に目指してるんだ!


▼さて本書の目次も紹介します。

新書版まえがき/今こそ「未来の働き方」を共有したい
プロローグ/「魔法をかける人」になるか、「魔法をかけられる人」になるか
第一章/人はやがてロボットとして生きる?
第二章/いまを戦うために知るべき「時代性」
第三章/「天才」ではない、「変態」だ
エピローグ/エジソンはメディアアーティストだと思う
新書版あとがき/新しい自然を創りたい

本書は落合陽一氏のロングセラー書籍

『これからの世界をつくる仲間たちへ』

アップデートして新書化されたものです。


▼尚、『これからの世界をつくる仲間たちへ』はAudible版もあります。

定価が2500円とありますが、

Audibleはサブスクで30日間の無料体験中

0円で聴けるので

聴いた後に30日以内に解約すれば

タダで聴ける裏ワザがあります。


それでは、本書より私が「興味深い!」

と感じたところを

4つ紹介します。



◆ついにシステムが上司になる時代がやってきた

落合さんはこう述べます

「オリジナル以外の『もどき』はシステムに負ける」

コロナ禍の影響によって

クラウドソーシングで仕事ができて


なおかつコストがかからないことが証明されました

つまり

●既存の営業に回って仕事を受注する

●見積書を作成する

●クラアントの要望を現場に伝える

これらの仕事は全てシステムが行うようになります。



RPA(Robotic Process Automation)

ロボティック・プロセス・ オートメーション

これまでホワイトカラーがやっていた

定型的な作業やデスクワークを

プログラムによって自動化して代行が可能です。



つまり

オフィスではRPAソフトウエアのロボットが

それまでホワイトカラーのやっていた

作業を担うようになるのです。



ホワイトカラーがシステムに淘汰されるだけではなく

SF映画の世界のように

人がシステムの下請けにもなるのです。


例えば人間より正確に判断できるAIやロボットが

ブルーカラーの作業の段取りや

現場監督業務をシステムで行い

現場で働く人がその下請けになってしまうのです。



私はこれを読んで

1926年公開のドイツ映画 

「メトロポリス」を思い出しました。


この映画の舞台は100年後の2026年の未来です。

ゴシック調の摩天楼がそびえ立ちメトロポリスと呼ばれる未来都市では、高度な文明によって平和と繁栄がもたらされているように見えたが、その実態は摩天楼の上層階に住む限られた知識指導者階級と、地下で過酷な労働に耐える労働者階級に二極分化した徹底的な階級社会だった。〈wikipedia〉

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※画像はwikipediaよりお借りしました。

...2026年ってあと5年後の世界じゃないですか!

なんとも予言めいた映画なんだろう😰...



なんて怖い妄想を抱いたところに

本書で落合さんはこう述べます

「すでに人間がシステムに組み込まれた状態になっている場面が見られる」


ま、マジっすか!!



例えば、ウーバーイーツ。

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ウーバーイーツは注文や決済などは

すべてシステムが行い

運ぶのは人間と役割分担されてます。


これこそが、

システムが上で人間が下という

関係図とも言えます。



しかし

これも見方を変えてみると...

そんなに嫌じゃないかもしれません。


というのもキャリコンサルタント的には

システムが上司なのは

むしろ良いことだと考えます。


なぜならば

上司によるパワハラの心配がないからです。

システムは暴言嫌味も言いませんからね。


考えてみれば

信号機だって私たちの交通を

ある意味仕切っているシステムのようなものです。


機械が上司も当たり前の世の中になれば

ストレスを感じなくなりそうです。



私が経営コンサルティングしている飲食業界でも

AIに店長をやらせる時代が

近づいているようです。


リクルート社が開発した「Airメイト」

店長がエクセルでやっていた

計数管理をすべて自動化。


さらにスタッフ教育までやってしまう。

メイトというよりは、もう店長です。

例えば、

店でお客様がクレームをつけて

「店長を出せ!」と言えば

アルバイトの子がPCかタブレットを持ちだして

「店長です」という時代になりそうです...




◆クリエイティブクラスを目指す。

ここまでを読んで

「システムが人をコントロールするなんてなんとも受け入れがたい😤

そう考える方もいらっしゃるでしょう。


では私たちは、

システムに淘汰されない人間になるには

どうしたらいいのか?



落合さんは

『もどき』ではシステムに

コントロールされてしまうので、

一人のオリジナルになる必要がある。

と告げます。

落合さんはそのオリジナルの存在を

クリエイティブクラスと呼びます。


飛行機の高そうな座席シートみたいですが

クリエイティブクラスとは、

創造的専門性を持った「知的労働者」のことでした。


機械では代替されにくい

付加価値の高い能力を持つ人材のことです。



余談ですが

クリエイティブ・クラスとは、

経済・社会学者のリチャード・フロリダ

提唱した概念でした。


このクリエイティブクラスとは

いったいどんな人達なんでしょう?



◆天才の「専門性」と変態の「暗黙知」


クリエイティブクラスの特徴は

専門性×変態性といえます。


専門性とは縦に深堀りすることです。

誰も持っていないリソース(資源・資質)を

独占している人たちです。

株式を握っている資本家だったり

スポーツ分野のアスリートだったり

芸能人などもリソースを持っているといえます。



誰にも真似できない技術だったり

表現力を持っている人って

それぞれの分野で専門性をもって

成功してますね。



その専門性にプラスして変態性を持つこと。

「ヘンタイ」とか「hentai」じゃないほうの

変態です。


変態性と

横に広くいろんな専門知識を持つことです。


本書では建築家の例で説明されます。

「天才建築家」だと

仕事は建築士に限定されてしまいます。


一方で

「建物好きの変態」であれば、

建物にまつわる様々な事に

深い興味を抱くため

建築士のみならず

素材・重機・インテリア・都市計画など

多種多様な分野で活躍することができます。


藤原和博さん風にいうと

建築士×素材オタク×重機マニア×インテリアデザイナー

この掛け算で1%の人材になる

というイメージでしょうか。


ところが、

落合さんいわく

このクリエイティブクラスには


はっきりとしたロールモデル(お手本)が

存在しません。


つまり、どこの誰を、

どう目指したら良いのかが

はっきりとしていないのです。



クリエイティブクラスの好例として

スティーブ・ジョブズが紹介されてました。

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でも彼のような生き方をすれば

クリエイティブクラスになれる

というわけでもないのです。


なぜならば、クリエイティブクラスは

唯一無二の存在だからです。



ではどうすればいいのか?

落合さんは、

成功したクリエイティブクラスを

目標にするのではなく

その人は

「なぜ、今の時代に価値を持っているのか」

それを考えよ!

と言ってます。



このように淘汰されないためには

時代が求める価値を

見出せる能力が必要だったのです。



◆「好きなことをして生きる」時代ではない

最近の自己啓発本でよく

「好きなことをやる」ことが

これからの時代の生き残り方だと

言われたりします。


ですが、

落合さんはそれは違うとバッサリと述べます。

「好きなことをして生きる」のではなく、適切な課題設定を社会に創造するのがクリエイティブ・クラスの役割だと考えている。

ビジネス書や自己啓発書の多くも、

「好きなことをして生きる」というフワッとした

ど近眼なノウハウを重要といいます。

そして

あいも変わらず優秀なホワイトカラーになるための

ノウハウを提供しています。



もう残念ながら

こういったノウハウは

これからの時代に沿った

方向性とはいえないのです。


つまり

「好きなことをして生きる」のではなく

「自分が解決したいと思う小さな問題を探す」ことが

最重要でした。



◆タルイ的まとめ 「大丈夫。未来はそんなに悪くない」


本書のまとめとしては

クリエイティブクラスになることが

今後生き抜くために必要である。

そのために専門性変態性

そしてモチベーション

大切であると書かれてました。



ところで私は

本書の主旨とは違うところで

ある確証を得ました。


「機械(AIやロボット)には働くモチベーションがない」


これは私が考える「明るい未来」

根拠となります。



まず、労働の大半が機械になることは

悪いことではありません。


そもそも機械にはモチベーションがないので

「昇給アップして欲しい物を買いたい」とか

「出世して偉くなりたい」とか

物欲承認欲求もまったくないのです。



つまり

人間のライバルには永遠にならないです。

ですから

「AIやロボットに仕事を奪われる」という発想は

そもそもがおかしいのです。



もう一点

労働の大半を

モチベーションがない機械がやるということは

機械は「働いた自分にご褒美!」と

消費行動を求めないので

物価はデフレ傾向

継続できるということです。


つまり

良いものが安く買える時代

これからも続きます。



デフレは悪い経済状態のように

言われますが真実ではありません。


「不景気でデフレな状態」が良くないのです



そして「不景気の正体」とは、

みんながみんな

不安がって、世の中にお金を回さないことです。



いまこのnoteでサポートしあってるように

みんなが自分で出来る範囲で

お金を回せばいいのです。



AIが上司でもいいじゃないですか。

仕事の悩みの大部分は職場の人間関係です。

パワハラしかできないアホな上司

いなくなる未来は「希望」しかありません。



「これからの時代はプログラミングが出来ないといけない😰」


私もそう考え

去年からプログラミング

勉強しているのですが


今後の未来は
ノーコードローコード

主流なのだと知りました。


よって

異世界の魔法の呪文のようなコード

そんなに覚えなくても大丈夫です。


つまり、

「自分が解決したいと思う小さな問題」

を解決したいと思ったら

そのシステムをつくることは

容易な未来が待っています。



もちろん

仕事自体、働くこと自体が嫌いな人には

辛い未来かもしれません。


しかしこれも考えようで

「仕事しないで生きてくためにはどうしたらいいか?」

と逆に強い覚悟が持てれば、

それがモチベーションともなり

自分が解決したい問題が生まれるのです。



「この社会をどうしたいのか」

「何を実現したいのか」


モチベーションは人間特有の感覚です。


このモチベーションを高く、強く持てるかどうか


これがクリエイティブクラス

なるための条件でもあります。



最後までお読みいただきありがとうございました😊



「働き方5.0」のあとは「マーケティング3.0」はいかがですか?

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