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健康寿命はある日突然なくなる 【読書日記】未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと
本書の結論は、
病気で簡単に
死なない時代が到来した
ということなのです。
どうも読書セラピストのタルイです。
突然ですが、
あなたは「健康寿命」って
ご存知でしょうか?
「平均寿命」が人間の
平均的な寿命であるのに対して
「健康寿命」とは
「健康上の問題で日常生活が
制限されず自立した生活できる期間」
要は
健康な状態で過ごせる期間
のことです。
2000年に
世界保健機関(WHO)が
提唱した考え方です。
こちらがその対比を
グラフにしたものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1687397088853-Ku3sKeUyZZ.png?width=800)
実はこの
平均寿命と健康寿命の差は
ご覧の通り
年々縮まっているのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1687397019137-t55CrAKDGh.png?width=800)
今後も間違いなく
縮まっていくでしょう。
なぜならば日本の医療は
年々進化しているからです。
今回紹介する本は
その根拠がたくさん書かれてます。
![](https://assets.st-note.com/img/1687136308622-S7l9sBf4nE.jpg)
著者の奥真也さんは
「医療未来学者」を名乗ってます。
![](https://assets.st-note.com/img/1687104500400-wUauDZth95.jpg?width=800)
【奥真也(おくしんや)氏プロフィール】
1962年、大阪府生まれ。医師・医学博士。経営学修士(MBA)。
大阪府立北野高校を経て、東京大学医学部医学科卒。英レスター大学経営大学院修了。専門は、医療未来学、放射線医学、核医学、医療情報学。東京大学附属病院に入局後、フランス国立保健医学研究所に留学。東京大学医学部附属病院22世紀医療センター准教授等を経て、製薬会社、薬事コンサルティング会社、医療機器メーカーに勤務。現在、埼玉医科大学総合医療センター客員教授。著書に『Die革命』(大和書房)、『医療の未来年表』(講談社現代新書)など。
奥真也さんの動画もありました。
私がこの本を
紹介しようと思った理由は
私の母の健康寿命が
なくなってしまったからです。
母は糖尿病から
アルツハイマー型認知症となり
要介護5になりました。
私は今回学びました。
健康寿命は
ある日突然なくなります。
正しい知識と
予防と準備が必要なのです。
ここからは
医療ロードマップの根拠を
くわしくまとめてみました。
ご覧ください。
◆2025年:初の本格的認知症薬誕生
![](https://assets.st-note.com/img/1687108084815-eFGKamDBib.jpg?width=800)
人生100年時代を迎える上で
避けて通れないのが認知症です。
『LIFE SHIFT—100年時代の人生戦略』の共著者である
リンダ・グラットンによれば、
日本の2007年生まれの人々の半数は
107歳まで生きると予測されてます。
認知症の約68%は
アルツハイマー型認知症です。
その主な原因は
アミロイドβという
タンパク質が蓄積して
神経ネットワークの働きが
弱ったために発症します。
この特定のアミロイドβが
脳に蓄積しないようにするのが
認知症の根本的治療と考えてきました。
ところが過去10年間の研究は
それの失敗が続きました。
最近の研究では、
アミロイドβに代わって
タウ・タンパク質が
認知症の原因と考えられており、
2025年までに治療薬が開発される
可能性もあるとのことです。
しかし、
認知症の治療が可能なのかという
根本的な疑問も浮上しており
新たなブレークスルーが
必要とされています。
2025年に初の本格的認知症薬誕生
残念ながら私の母は
認知症の薬が間に合いませんでした。
◆2030年:AIドクターが主流に
![](https://assets.st-note.com/img/1687108490578-iBRWjk0GrO.jpg?width=800)
医療業界のイノベーションも
やはりAIです。
いままで人間の「五感」を頼りにした
画像診療などから
AI画像診療へ大きく変化してます。
実際に現在の日本において
X線、CT、MRI、超音波画像の診断は
すでに人間の医師のレベルを超える
水準になっているそうです。
未来は診療室では、
画像診断だけではありません。
体温測定も患者さんが入室した瞬間に
サーモメーターが体温を感知します!
患者さんの顔写真を撮影すれば
AIが状態を自動判別できるようになる。
また、薬の飲み方においても、
AIによる投薬中のデーター解析から
複数薬の最適化を計算した
細かな処方が可能になるのです。
◆2030年:感染症の脅威から解放
![](https://assets.st-note.com/img/1687108581246-KxgQyZaseY.jpg?width=800)
2030年といったら
もうあと少しで解決する!
と私は驚きと喜びが湧きましたが
2030年に起こるのは
「感染症の脅威からの解放」です。
感染症が消えてなくなるわけでは
ないようです。
脅威から解放される理由は
新しい感染症に対して
治療薬やワクチンを作り始める技術や
体制が大きく進化したからです。
今回の新型コロナで
遺伝子配列が分かったのは
原因不明の肺炎が判明してから
約2カ月後です。
AIDSなどと比べると
はるかに早かったのです。
創薬技術が発達したのが
21世紀初めの20年間でしたが
今回、新型コロナを機に
また技術が進んだので
著者は2030年までに
もう一段発達するだろうと見ています。
◆2032年:安楽死法制定
![](https://assets.st-note.com/img/1687108689368-XP3J4rqrK3.jpg?width=800)
どうやらやっと日本でも
安楽死が実現できるかもしれません。
半年前に宣言しましたが
私は安楽死には非常に興味があります。
自分の死に方は
安楽死を選択したいと考えてます。
ここで本書には書かれていませんが
安楽死に関しての情報を書いておきます。
欧米の一部の国では、
医師が致死薬を患者の体内に注入する
『積極的安楽死』や
医師から処方された致死薬を
患者本人が服用して自殺する
『自死介助』が認められています。
安楽死先進国のオランダでは
2018年に国民の全死亡率のうち
4%が安楽死で亡くなっています。
国民の25人に1人の割合です。
立命館大学の美馬達哉教授は
欧米の安楽死制度は、自己決定による「覚悟の自殺」
と説明されてます。
それからあまり有名ではありませんが
実は日本でも
「消極的安楽死」は
認められていたのです。
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