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恋心

正しさよりも優しさが欲しい
それに尽きるのかも知れない
あぁ、恋をしていたんだと
夕焼け空がささやいている

冬の気配が思い出させる
ありありとした感情と涙の意味を
頭は冷静のつもりでも、心は正直
流れ落ちた涙は、熱くて痛い

また月日がめぐっても
刻み込まれた断片は鮮明で
思いのこもった感情をいつまでも
離せずにいる

今日もまた、空は紅く頬を染めて
時の流れなど感じさせない
繰り返すあの瞬間
止まったままの感情がそこにある

綺麗だとつぶやいた声に
涙が華を添えて
きれいなまま枯れていく
ドライフラワーのように色だけ褪せて
残るのは抜け殻か

さよならを言わなくちゃ
正しいことはわかっている
優しさは黄昏に似て
昼と夜の狭間に



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