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mioarty
明星
なけなしの愛をはたいて
送ったエールは届いているかい
みえないものを見ようとした季節は過ぎ去って
枯れ葉のような心模様
いつかを夢見ていた
春の日差しのような温もりに包まれる世界を
そこにある形にないものが全ての世界を
知っているかい
目覚めとともに流れる涙のわけを
深い深い闇の淵をなぞるように
川の流れを堰き止めて、ただ立ちすくむ瞬間を
あたながくれた
言葉など意味を持たなくて
伝わった棘に拒絶を感じて
やっと芽が出た希望は
場違いなカケラを何度も何度も
拾い集めては、その度に知るのだ
空虚に名前などないのだと
愛と憎しみは紙一重
溢れてしまっては、還ることは無い
音のない世界に生きる
聞こえない声
無くしたはずのカケラは、寄せては返す波のよう
解けてなくなれと微笑みながら
明日を夢見て眠るのだろう
紺碧の青が色を帯びて土にかえる
ただそこにあり続ける灯り
名もなき星のように
読んでくれてありがとうございます!読んでくれるだけでも立派なサポートなので、また読みに来てください。サポートはすべてクリエイティブ活動のために!