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映画「花束みたいな恋をした」を1人で鑑賞

「誰か大切な人」と観るべき映画のような気がして、あえてこの時期まで鑑賞せずに温めていた作品・・・。
結局、「誰か大切な人」からの誘いはなく、仕方がないので独りで、
「新宿テアトル」に足を運びました。
すでに新宿で唯一の上映館だった気がします。

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周りカップルばかりかと思いきや、、、
自分と同じタイミング逃した独り身だらけでした。ラッキー!(笑)

「花束みたいな恋をした」タイトルが天才!

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急に映画の感想に移りますが、
まず、タイトルが素敵だなあと思います。
もちろん「花束」「恋」という語感の良さもあるのですが、

「女の子に花の名前を教わると男の子はその花を見るたび、
一生その子のことを思い出しちゃうんだって」

という絹のセリフがタイトルを連想させます。

絹と麦の恋愛は「花束のように忘れられない思い出がつまった、淡くて繊細な恋」だったのだと思います。
様々な受け取り方ができる一方で、上手く映画の骨子を捉えた秀逸なタイトルだと思いました。

「恋愛生存率」って確かに、超低いよね。

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劇中で絹が愛読していたブログ「恋愛生存率」。
恋愛は「いつか終わりを迎えるもの」であると捉えており、その生存率はわずか数%に満たないと断言しています。
このブログのテーマである「はじまりはおわりのはじまり」を伏線として、
2人のすれ違いが描かれる劇中後半が展開されます。

きっと絹と麦の恋愛は特に変わったものではなく、世に溢れている「生存できなかった恋」をリアルに描いているだけなのだと思います。
多くのドラマや映画で描かれている「生き残った恋」よりも現実に近い。
だからこそ多くの人の胸に刺さるのでしょう。


「恋愛生存率」のシビアさは、当たり前のことのようですが、
人間はどこかで「恋愛」は甘くて幸せなものだと信じたいのではないでしょうか。
自分が進むべき終着点は、間違っていないと、
この恋は生存すると、そう願って「おわりのはじまり」をはじめるのです。

結局、麦と絹が羨ましくなり情緒不安定に。

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「恋愛生存率」について散々独り語りをしていた筆者ですが、
この映画を観て1番思ったのは、
素直に『羨ましい』に尽きます。。。

ここまで上手に育んでいた愛を、何故ここで手放してしまうのか。
映画の趣旨としては違うと思いますが、嫉妬に狂いそうになりました。
もし自分だったら、この愛が傾きかけたとして、
天と地の果てまで追いかけ回してでも、この恋を生存させます。

・・・

きっと、そういうところがダメなんだろうと情緒不安定になったところで、
映画の幕は閉じていました。

そこで気がついた。
え、あの、かの有名なAwesome City Clubの「勿忘」流れてなくない?

「インスパイア・ソング」だったんですね!
帰り道死ぬほど聴きまくりました!

「花束みたいな恋をした」はUNEXT限定配信だそうです。
最近雨続きなので、是非この機会に鑑賞してみて下さい♪

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