アコハモ・マスター

アコースティックハーモニー 代表 弦楽器奏者兼修理屋・釣師 ・中古車査定士

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最近の記事

Banjo Set-Up 番外編

後編で既に雑談的な内容になってしまったのですが、番外編はまさに思いつくままに書きつけています。暫くお付き合いください・・ 1: 結構難しいレグボルト さて、バンジョーの修理ではネックのレグボルトが抜けない・折れた・根本がグサグサになった・・などのトラブルが多いです。此処は素人さんには結構大変なので専門業者に任された方が安心安全ですが、比較的マホガニーのネックに多く見られるので気をつけてください、またバーチというカバ系の木材もメイプルなどに比べるとヤワいのでボルトが抜けやす

    • Banjo Set-Up 後編

      さて、これからは応用ですが前編では楽器のパフォーマンスを最大に、という目標で自然に響くよう(余計なチカラを掛けず)に調整しました しかしバンジョーの音が「うるさい」のは仕方がないとして、余計なサスティーンは要らない、とか個性的なトーンを探したい、というのもアリだと言う視点も見逃せません 1: ドラムの張りを不均等にしてみる 弦と平行な向きでテンションを掛ける張り方をしてみます(いわゆる縦張り)これは某楽器店のリペアスタッフ氏から教わった方法ですが 図の8個のフックを若干強

      • Banjo Set-Up 前編

        5弦バンジョーのセットアップ方法などを書き留めておきます ちなみにアール・スクラッグスの楽器を調整されていたカーティス・マクピーク翁やオールドギターショップの故大森康弘氏、などから教わった手法が基になっているので本流と思って頂いても大丈夫かと・・ まず最初は其の楽器の持っているパワーをロス無く完全に出せるようにすることから始めましょう 1: ドラムの張り具合 Gibsonなどの主要メーカーの製品は24個のフックとナットで太鼓を張るようになっていてゆっくり均等な強さで張るよ