【夢の話】月明りに照らされた白銀の城
どうも、楠木茶葉です。m(_ _)m
皆さんは不思議な体験や、不思議な夢を体験したことはあるでしょうか?
自分は小学生の時薄っすらと、またある時ははっきりと覚えているくらい鮮明な夢を今も覚えています。
今回はそんな自分が、小学生時代に体験した不思議な夢の話しをしようと思います。
少し物語風に書きたいのもあり、なおかつ夢の話なのもあり、朧気で多少癖が強めになってはしまいますが、お時間がある時にでも読んでいただけると嬉しいです。
それではよろしくお願いします。m(_ _)m
1.真夜中の夢
小学生時代の自分は……いえ、今もではありますが、夕方から夜にかけて、景色と空を見るのが好きでした。
学校の窓から眺める夕日と夕空が好きで、よく窓をあけてボーっと眺めていました。
なので他の同級生から「おっ、今日も黄昏てんねぇ(笑)」など、よく笑われることもありました。
昔からの事なのですが、よく学校の放課後に誰もいない廊下の窓から外を眺めるのが好きで、精神が落ち着いたり、考え事が整理できたりするので、今もその習慣が抜け切れてなくて、たまに空をボーっと眺める時もあります。
特に夜に眺める空は、外の空気と涼しさも相まって本当に大好きで、綺麗な星空、星座や月を見たり、「あの星はなんの星座だろう…」と、外で静かに考えたりするのが、当時はとても自由で最高のひと時でした。
満月が綺麗な夜の日、自分はいつもの時間に眠くなり、いつものように空を眺めた後、眠りにつきました。
その夜、夢を見ました。
その時の夢はいつもより現実感のある夢でした。
いつものように家の前で、夜空に輝く満天の星空を眺めていると、満月がいつもより近く、とても大きく輝いていることに気づきました。
「今日の満月はいつにもまして綺麗やなぁ…。」
そう思った瞬間、体がいきなり宙に浮かび、月に少しずつ吸い寄せられていきました。
「まぁ夢だからこういうこともあるだろうなぁ。」
と思い、そのまま身を任せ、気持ちの良い夜風に当たりながら月へと向かっていきました。
月が近づくにつれて眩しく輝いていき、視界が徐々に真っ白になっていきました。
気がついたら自分は、月明かりが一番照らされている雲の上に浮いていて、月がいつの間にか上空にあり、雲の上にフワフワと浮かんでいました。
2.白銀の城
雲の上に浮かんでいる状態の自分は
「今、自分はどこの、どのあたりにいるのだろうか」
と思い、辺りを見渡しましたが、そこでふと違和感に気づきました。
「さっきまで雲一つなかった夜空を眺めていたのに、なぜいきなり雲がでてきたのか、なぜ雲の上に招かれたのか」
違和感と疑問が頭をよぎる中、状況確認のため周りをグルっと見渡すと、とてつもないものが目に入りました。
そして、しばらく”それ”に目を奪われていました。
どれくらいかはわかりませんでしたが、1時間くらいは眺めていたでしょうか。
月明かりに照らされた、白銀に輝く屋根、鉄とも大理石とも違う。
真っ白な宝石を加工して、屋根に使っているかのような綺麗な白。
それと同じく、雪のように真っ白かつ繊細な模様の外壁と精巧に作られた装飾。
そこにあったのは、雲の上に浮かぶ、眩しいくらい輝いている、月明かりに照らされた巨大な白銀の城でした。
丁度この章の冒頭に貼った写真のような巨大な城で、ディズニー作品「アナと雪の女王」の時に出てきたエルサの氷の城のように高く、その周りを綺麗な六角形の青々とした手入れの行き届いた庭園、その敷地内に囲まれて建てられていて…
そして、雲の上に建っていました。
正確には雲の下から建物が突きだしているような感じでした。
当時の自分はそのぼんやりとした、それでいて月明りに照らされ、眩しく輝いているこの白銀の城を忘れることはできず、夢から覚めるまでずっと眺めていました。
目が覚めて、気がつくといつもの朝。
「あの城はなんだろう…」「中はどうなっているだろう」と色々気になってしまい、その日は他の事が手につきませんでした。
3.偶然
ここから少し話が逸れます。
”それ”を手に入れたのはこの夢の前か後か、それは忘れてしまいましたが、小学生時代に”とあるもの”を手に入れました。
それはチョコボールの金か銀の羽を集めて応募した、キョロちゃんの応募景品「缶詰」です。
偶然か必然か、それとも月の城か街に行きたいと願った結果の夢だったのかはわかりませんが、当時は運命かのように思えてきてなりませんでした。
なぜなら自分がその缶詰を選んだものは「月の缶詰」だったからです。
その缶詰の中に入っていたもので好きだったものは、キョロちゃんと月が彫ってある白い石の置物でした。
これを見た後に「チョコボール 月の缶詰」で検索してみるとわかると思うので、お暇がありましたらぜひ調べてみてください。m(_ _)m
4.再び
自分はその出来事もあり、「再びその城に行きたい」と願いながら眠りにつきました。
場所は再び自分の家の前。
月が綺麗で、夜空に輝く星も綺麗で、いつものように眺めていると、月が近づき、眩しく輝き、体が浮かび、吸い寄せられる現象に陥りました。
「またあの綺麗な城に行けるんだ!!」
そう思うとワクワクが止まりませんでした。
ですが自分は知っていました。
夢を見る前、”意識がある状態”は、自分の単なる想像、妄想ということを。
ここまでは自分の確実に自分の想像や妄想が作り出した情景であり、自分に意識があって夢を操作しているにすぎません。
意識がふと途切れ、またあの時の城に辿り着けるか不安なまま深い眠りについていきました。
気が付いた時、あの雲の上で自分はまた雲の上に浮いていました。
偶然、そして再び、あの景色に行けたのが奇跡だと思うほど、驚きを隠せませんでした。
更に今度は、もうすでに眼前には城がありました。
ですが今回は少し違いました。
城の中にぼんやりとほのかな明かりが灯っていました。
5.城の中
城の中にはほのかな明かりが灯っていて、いかにも誰かが住んでいるかのような、そんな明るさでした。
まるで誰かが廊下を通るためにつけられたかのようなそんな部分的な灯かり。
ふと目をやると、動いている1つの白い人影をみつけました。
ベランダから白いドレスを着た少女が手を振っていました。
よく見ると手招きをしていて、誘っているようにも見えました。
少女がいたベランダのある部屋は灯かりが消えていて、遠目から見て、月明かりに少しだけ照らされただけの暗闇の部屋でした。
そして少女は手を振るのをやめ、自分がその場所に行く前にベランダから奥の暗闇の部屋へと走っていきました。
自分はその時、なぜか冒険心がくすぐられ、不思議と興味が湧き、その城のベランダまで急いで移動することにしました。
移動しようと念じれば、その方向に浮遊して移動することを最初から理解していたのが今思うと本当に不思議でした。
移動している時、ふと曲が聞こえてきました。
「こんなに月が蒼い夜は 不思議な事が起きるよ」
綺麗な声、リズムのいい曲調、ですがすぐには思い出せませんでした。
自分はそれよりも城内が気になり、その曲の事は気にも留めず、ベランダへと降り立ちました。
ここから何故かはっきりした記憶はなく、途切れ途切れに思い出せます。
ただどういう感じだったかは、明確には思い出すことはできませんでした。
ベランダから入った部屋は、真っ白な書斎。
本棚には色とりどりの本がびっしりと敷き詰められていて、入ってすぐ右には一人用の椅子と机と一冊の本。
自分はそれよりも、その真っ白な少女の行方が気になり、その先へとゆっくり進みました。
奥の扉は開け放たれていて、その先は綺麗かつシンプルなデザインの白い大理石の様な石で作られた廊下、その通路を抜けた先は、下に降りる階段と踊り場、階段と踊り場を降りた先には大広間が広がっていました。
地面には、青と水色、白の基調とした配色、円形の中に星型の模様、さながら魔法陣のようなデザインが施されていて、見るものすべてが綺麗でした。
ダンスホールで流れるようなクラシック調の曲が流れている中、大広間の中心で自由に、優雅に踊る1人の少女。
大広間に明かりはなく、月明かりだけが差し込んでいました。
白髪と白いシンプルなドレスで踊るその少女を階段の手すりに手をかけ、眺めていました。
どれくらい時間がたったかはわかりません。
気がつけば、城内の明かりはすべて消え、少女の姿もなく、月明かりだけが城内を照らしていました。
ですが、不思議と怖いといった感情はなく、「月明かりに照らされた城内も綺麗だなぁ…。」と思い、ボーっと城内を眺めながら歩いていました。
その間の記憶は覚えていません。
「歩いていたこと」以外はまったく。
気が付いたら、いつも学校の窓で夕日を眺めるような、腕組をして、そこに顔を乗せているような態勢で、入ってきたところと違うベランダの手すりで、月と雲海を見て、黄昏ていました。
ただただ綺麗で、ただただ美しく、それでいて造形がシンプルで、どこか自由を思わせるような感じで、世界の絶景よりも価値があるのではないかと思わせるほどでした。
もう少ししたら夢から覚めるだろうと、直感的に思い、最後にベランダの手すりに腰を預け、城の上部を見上げていました。
「ここに連れてきてくれて本当にありがとう」
「とても綺麗で素敵なだった」
と心の中で感謝をし、「さて、そろそろ帰るか」と思い、ベランダから降りようとしたその瞬間
「こちらこそ、来てくれてありがとう」
「見つけてくれて嬉しかった」
その綺麗な声と言葉とともに目が覚めました。
6.後日
あれはなんだったのか、なんのために自分を呼んだんだろうか。
今でも全くわかりません。
ただ年月が経ち、あの時一瞬だけ流れた曲が気になっていたころ、その曲を歌ってる配信者さんがいました。
自分は驚き、全身に鳥肌が一気に立ち、急いでその曲の題名を確認しました。
「月のワルツ」
もしかしたら当時の自分は、知らない間にその曲のイメージと、偶然重なった月に関係することによってみた夢なのかもしれないですね。
大人になった今でも、あの城にはまた行ってみたいなぁと思わせるほどに綺麗で、ずっと居たい場所でした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
夢で見た話は以上になります。
そして自分もまたいつか、この夢をもう一度みてみたいとnoteを書いていて思いました。
これを読んでくれた人にも、この月の城からの招待で、綺麗な世界に誘われ、月明かりの照らされた城で癒されますように。
この景色をいつかイラストで描いてみたいですね。
それでは、また。m(_ _)m
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