没頭と現実逃避
趣味は何ですか?
好きなことは何ですか?
最近ハマっていることは何ですか?
ふと意識し始めた自分の「好きなこと」。
趣味と、好きなことと、ハマっていることの違い。
ハマっていることはわかりやすいかな。
言い換えれば、比較的短いスパンで飽きそうな趣味。
率直に楽しい。マイブーム。
趣味はどうだろう。
長いスパンで続いている、特技にも出来そうなことにしようか。
そして好きなこと。
あなたはあなたの趣味を、本当に「好き」と言えますか?
風の噂によれば、物事を習慣化するまでには平均66日かかるとか。
人間というものは日を重ねるほど物事をやめにくくなる。
これまで費やした時間や努力が無駄になる気がするからだ。
この心情をコンコルド効果と呼ぶらしい。
パチンコ、辞職、大学中退、投資、競馬、彼氏や彼女との別れ。
惰性という言葉がある。
なんとなく、続いている。
案外多そう。
中学、高校と部活動を続けていた者はみな部活動が好きであったのか。
パチンコ屋の雰囲気が陰鬱であるのはなぜか。
告白より別れを切り出す方が苦しいのはなぜか。
最後までやりきること。
大事なことだと思うし、ぼくもその一人だった。
大学に入学するまで一度も何かを辞めたことはなかった。
始めて大学のサークルを辞めた時も、決断に時間がかかった。
後味が悪かった。なんだか逃げたみたいで。
だけど一度逃げてみてわかった。
逃げない。いや、逃げられない。
そんな制約が心のどこかにあった。
逃げるは恥だが役に立つ。
ガッキーが可愛いかはさておき、そんな馬鹿なことがあるものか!
と昔思っていたことを思い出した。
案外逃げてもいいんだな。
そう考えた時、「趣味=好きなこと」の方程式は成立しなくなった。
もう一度「好き」を考えるための余白が生まれた。
惰性の趣味は、辞められない。
向上も何も考えていない。
ただ、楽しさの上澄みを享受しているだけ。
ハマる。ハマるけどなぜだか後ろめたい。
時間が溶けている、何も成長してない。お金がもったいない。
辞めたい。
好きな趣味は、辞めたくなる。
悔しい、つらい、苦しい、おもんない。
真剣にやっているからこそ、出てくる負の感情。
でももう少しやってみようかなとか思ったり。
乗り越えるたびに強くなる。
辞めたくない。
辞められない、けど辞めたい。
辞めたい、けど辞めたくない。
なんだか変テコ過ぎる基準。
伝わりにくいかな。
結論(私論)。
趣味が全て、好きなことに含まれるわけではない。
始めるよりも辞めることに労力がかかる。
辞める勇気も大切だ。
惰性とは上手に付き合おう。
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