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どっか痛いなら、まずパンとパスタやめてから痛がるべき。

足が痛い。もう歩けない。くるぶしがもげそうなのよ。今日はよく歩いたからね、と自分をねぎらおうとして、全然大きくない本屋とユニクロを歩いただけだということに気がついた。

そんな、くるぶしがもげそうなほど歩いていない、決して。

なんでだっけね、あぁ普段履かない靴ひさしぶりに履いて歩いたからだわねと思いなおし、待て、だから歩いていないじゃないかともう一度気がついた。

そうでしたそうでした、私はお昼にパンを食べたんでした。

以前腰椎椎間板ヘルニアをやって、あれって痛みは腰に出るわけではなくて、足に出るんですよね。もはや陣痛すら恋しくなるようなひどい痛みに2週間ものたうちまわり(陣痛はそんなに長くないからね)松葉杖で生活し、足の痛みが引いてから今度は本命の腰痛に苦しんだ。

腰痛も腰痛でろくに歩けないほどにひどくて、なんなら直立が困難。前かがみでいるしか無いが、しかし前屈に挑戦すると足の指先まで電撃アタックのしびれが走るのもヘルニアである。バンザイから前屈までできなくて、だからスリアナマスカーラがしょっぱなからできなくなり、さっぱりヨガができなくなった。

健康オタクですので、そういう時には良い子にじっとして健康本を読みあさります。大義名分があるので、本よみふけってても誰にも怒られない。

結論:糖質が痛みをじゃんじゃん生み出してる。


まず、糖質は悪だと色んな権威がたたきのめしているのを多数目撃した。

へぇぇ。じゃあまぁ、それで。痛みがとれるなら何でもやるわ。というわけで、私は涙ぐましくも考え得る限りの糖質の摂取をストップしてみた。ただし瞬間的に。2週間だけね、ってことで。

きっと全人類みんな知ってるであろう、でも私は知らなかった。糖質って砂糖だけじゃなかった。マヌカハニーもオリゴ糖も糖質ならば、白米も玄米も小麦もだめである。煎餅もあられも日本酒もビールもパスタもパンもピタパンもナンもスコーンも悪である。やってられるもんか。

でも2週間で恐ろしく,本当に天変地異ほどに痛みは薄まった。

こんなにも!!?まさかね、偶然よね?と思って食べてみたらすんなりもどってきた。

お帰り私の炭水化物と激痛。

人体実験で思い知ったのは、炭水化物は激痛とタッグを組んでるということだった。大丈夫、世界の動物たちは傷つけていない。マウスもラットも守られてる。実にエコロジカルな人体実験であった。

とは言え家計を考えると、主食は要らないのでおかずだけ食べますという余裕は我が家にはない。イケルものとヤバイものを割り出して経済的に且つ、痛み無く効率的に生存を継続させる必要がある。日に4度も鎮痛剤を飲むのはもうごめんなのよ。

で、いくつかの、というよりも、あまたもの人体実験を更に繰り返し、至った苦肉のソリューションがこちら。

平日は小麦粉を主食にしない。おやつに食べるくらいは目をつむってあげる。本気で食べたければ週末まで待て。

小麦粉製品てものすごくどれもこれも美味しいのだ。パンもパスタもラーメンもおうどんも大好きだ。でも平日にはぐっと我慢。そのかわりスコーンとクッキーはいいことにする、おやつだから。こういうのを世間では、棲み分け、或いはウィンウィンと言います。

で、文頭にもどりますと、仕事がない日には食べていいのだ、パンだって。だってマイルールだからね。

人の体というものは、ある程度は順応します。

たいしてお酒飲めない人でも毎日飲んでたらちょっとは飲めるようになったりする。でも2年も飲まなければ再開時にはまた一口でへべれけになる。

小麦耐性もかなりそういうもんである。ふだん控えていると、たまの1回が盆に正月の祭りみたいになる。くるぶしから腰までぜんぶ固まりつく、そしてもれなくすごい痛い。足どころか、みずおちから下が全部棒、有能なかかしにだってなれる。いいの、これも覚悟で食べてるから。

美味しいものを選りすぐって食べれるのは幸せなことだ。少々の犠牲は払ってもよかろう、とそう思えるクオリティを求めて今日も彷徨う。

また来週末をお楽しみに~。くるぶしは言い放ち、私は体を引きずって布団に入る。あぁ幸せなランチだった。


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