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最近の記事

今年の夏の味(Day1)

夏休みが今日で終わる。寂しさと満足感と明日が始まる憂鬱が一緒くたに交わり合い、夕方に溶けていく。 今年の夏はいつもと一味違う夏だったように思う。 あらゆる景色、会話、味、匂い、音、感情がチカチカと巡り、その波にゆったりと乗っている気分だった。そういったたくさんの要素に包まれた8日間だったからなのか、体感時間は実際のそれよりも長く感じる。 私の夏休みは、新神戸駅の新幹線ホームで流れるメロディから始まった。聞き慣れないそのメロディを耳にしながら、ああ、知らない地にやってきたな

    • 哀れなるものとは誰なのか

      原題 POOR THINGS、邦題 「哀れなる者たち」という映画を観た。 この物語は一言で言うと、感情の物語とでも言えばいいのか。無垢な心が、色々を見、聞き、身体で感じ、その色々を足掛かりに自分の道を定めていく。つまり普遍的なことを描いているのだが、あのエマストーンがヒップまである黒髪を揺らしながら、ポップで奇妙な衣装を纏い感情冒険の旅に出ているものだから、何か壮大な渦に巻き込まれる感覚がある。 新しい体験に目を見開き、没頭し、執着し、疲弊し、でも尚明るい方を見ようとするエ

      • ナーバスが膨れてる

        新しい職場での入社日が限りなく近づいていて、ナーバスが膨れている。 初日というものは緊張するもので、今回は2回目ではあるが前回と同じくらい緊張しそうだ。 それはそのはず、だって新しい理念、人、デスク、椅子、PC、建物、文化、全てが真新しい。新しくないものなんて、継続して使用予定のワイヤレスマウス、服、靴、自分の思考傾向くらいでは。 笑顔を貼り付けて、やる気と直向きさを全面に押し出して。それはどう考えても、疲弊感マックスなので、今回はそんなに気負って登場しなくても良いいのでは

        • 現職にて、最後の海外出張

          長い間飛行する、飛行機の中は、おもしろい。 200人程の人が、同じ方向を向いて、同じ時間に飲み物を飲み、渡されるあられミックスをつまみ、同じ機内食を食べる。映画は同じ選択肢の中から選び鑑賞し、電気が消える時間帯に眠ったりする。 私は8割がた、最初の飲み物は白ワインを頼む。ワイン瓶に模した、小さなプラスチックのボトルに入っていて、特別に美味しい訳ではないが、きちんと冷えていて、悪くはない。容量は187mlだから、グラス2杯くらいか。 上空は何故か酔っ払うほどたくさん飲めない。

        今年の夏の味(Day1)

          退職と風

          今、人生2回目の、退職に向けた日々を過ごしている。1回目は今から6年ほど前。今は、去る身として着々と工程を踏んでいる。引継ぎやら、身の回りのものを捨てたり、人に託したり。 前回の6年前と共通点があった。それは、風に対して何かしらの感情を抱く瞬間があったということ。退職は無関係で、ただ季節の変わり目だとかそういうことかもしれないが。 1回目の時は、電車を待っている時、そよ風が吹いた。天気の良い日で、冬にはなりきれていない秋で、風も透明で澄んでいた。風を身体が受け止め、なんか

          ボディアップデート:コンフォートゾーンについて

          いわゆるダイエットを2020年5月頃に始め、体重を7kgほど落とし2年弱たった今、3kgほどリバウンドしている状況なのだが、その過程で気が付いたことがある。 それは体重を落とし、その体重のままで居たいのであれば「その体重の人物」であり続けないといけないということ。例えば、45kgのままでいたいのであれば45kgの人の食生活、運動を続けなくてはいけないということ。今までの生活習慣を見直して勝ち取った理想に近い体重と身体。その過程が厳しく、負荷の大きいものであればあるほど、維持

          ボディアップデート:コンフォートゾーンについて

          ボディアップデート: 食への執着

          食との向き合い方のことを英語ではRelationship with foodという表現をすることがある。この言い回しが好きでよく頭の中で使っている。食に対して主体性を持って関わる一方で、食に振り回されることもあるという、一方的な関係性でなく相互に影響し合っているイメージを的確に表現していて、よりリアルな感じがするから好きなのだと思う。 私と食とのrelationshipはというと、かなり起伏が激しいものになってきている。食を起点にすぎる日があると言っても過言でない。 カロ

          ボディアップデート: 食への執着

          Lowな状態の備忘録

          年が明けてから、気持ちがなにかと落ちていた。正月を実家で過ごし、一人暮らしの家に帰っているその時から、ローな領域に押し出された。 ローな精神状態のとき、何が起こるか: •色々惰性的になる •好きなことが、霞んで見える。その事実にも落ち込む •1人で内省に没頭したい •食に対して上手く付き合えなくなりがち •マルチタスクができない •好奇心が失われる もともと全然ハイな人間ではないので、ローとは古くからの同房のような間柄ではあるものの、ローにひたすら入り込んでしまうのはなか

          Lowな状態の備忘録

          癖毛を味方につけた日 2

          前回の記事では、長年私が悩み倒していた癖毛について、そして癖毛を活かそうとマインドチェンジするきっかけの一つを記した。本記事では、続きを綴ろうと思う。 マインドチェンジャーその2 ヘアケアデバイスを一新したこれまではドライヤーはパナソニックのナノケア、コテはAIVILを使用していた。 癖毛仲間の友人との会話の中で、彼女はバイオプログラミング社が製造しているレプロナイザーというとてつもなく高額でハイテクなドライヤーを使用していて、それがとても良い仕事をしてくれていることを教

          癖毛を味方につけた日 2

          癖毛を味方につけた日

          2020年、自分に訪れた変化の一つとして、癖毛を活かそうと思いたったことがあげられる。 これは私にとって最近の大発見だったので、シェアしたいと思い、noteで一つ目の記事を書くことにした。 10代の頃から癖毛に悩まされてきて、ハイペースな時は3ヶ月に一度のサイクルでせっせと癖を伸ばし続けてきた。縮毛矯正歴は15年以上。毛量が多い上に剛毛で、広がりやすい癖が本当に扱いにくくて、梅雨時期とジャングルみたいな高温多湿な日本の夏がとにかく大嫌いだった。髪が上手くいかないと、その日

          癖毛を味方につけた日