癖毛を味方につけた日 2
前回の記事では、長年私が悩み倒していた癖毛について、そして癖毛を活かそうとマインドチェンジするきっかけの一つを記した。本記事では、続きを綴ろうと思う。
マインドチェンジャーその2 ヘアケアデバイスを一新した
これまではドライヤーはパナソニックのナノケア、コテはAIVILを使用していた。
癖毛仲間の友人との会話の中で、彼女はバイオプログラミング社が製造しているレプロナイザーというとてつもなく高額でハイテクなドライヤーを使用していて、それがとても良い仕事をしてくれていることを教えてくれた。
すぐにリサーチの上店舗に走り、まずはコテをお試しした。コテを当てた部分がつやんとしっとりみずみずしく纏まる不思議現象を目の当たりにし、即決で購入した。(一般的なコテは、カールはつけてくれはするものの、水分が持っていかれるのか、全体的にカスっと硬そうでドライな質感になるのだ。)
当時一番上のグレードの4D plusは52,000円とドライヤーの中で最も高い部類に入る価格帯だと思うが、私のホウキみたいな髪の毛をこのように変身させてくれるのであれば、52,000円なぞ喜んで払う、くらいのテンションで購入した。
それからというもの、このコテは私のライフラインとなり毎日毎日愛用している。
コテを購入して間もなくドライヤーの4Dプラスも購入し、私は(3種ではなく)2種の神器を手にしたのだった。
ドライな質感のちりちり、ぱさぱさの髪に悩んでいる方、是非同社の製品を試して頂きたい。私は特にこのコテに出会って、スタイリングという概念がひっくり返った。
マインドチェンジャーその3 ウェットヘア X 癖毛(パサ毛)の相性の良さを知った
ウェットヘアなるものが巷で流行っているのは知っていた。
私には関係のないことだと思い込み特に気にもとめていなかったのだが、友人がプレゼントしてくれたNUXEというマルチオイルを、コテで巻いた後に塗布すると多少パサつきが和らぐことになんとなく気づき始めた。
その後、ほかのブランドから出ているマルチオイルやバームを買い集め日に日にオイルの塗布量が増えていき、ウェットヘアと言える領域に達した。
マインドチェンジャーその4 脱コンサバへの関心の高まり
社会に出てある程度の年月が過ぎると、自我が芽生え始めた。
社会への反発心が轟々と燃え始めた。
年功序列、規律、トップダウン、イエスマン、無駄な接待、女性軽視発言、謎な体育会系精神、ごますり、行き当たりばったりな経営方針。
行き場のない怒りを日々抱えていた私の癒しはファッションとなった。
社会人2〜3年目頃まで着用していたつるんとした生地のブラウスやレース生地の膝丈タイトスカート、ピンヒールは全て脱ぎ捨てた。
代わりに古着屋を巡り買い集めたブリーチされたセーターや、無骨なミリタリーパンツ、柄シャツ、珍しい生地のビンテージ、足袋ブーツを好んで着用し出勤するようになった。
社会との距離感を服で表現したい。自分の意思、社会に対する不可解な思いを佇まいで表したい、そんな気持ちで今日も日々服を選んでいる。
それに伴い、縮毛矯正で押さえつけている髪の毛がしっくりこなくなり、自分の素の髪への関心がどんどん高まっていった。縮毛矯正をやめたいと思ったきっかけだった。
そんなこんなでいろんな要素が交差し合い、自分の癖毛と向き合い、楽しめるようになったのだった。
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