ボディアップデート:コンフォートゾーンについて
いわゆるダイエットを2020年5月頃に始め、体重を7kgほど落とし2年弱たった今、3kgほどリバウンドしている状況なのだが、その過程で気が付いたことがある。
それは体重を落とし、その体重のままで居たいのであれば「その体重の人物」であり続けないといけないということ。例えば、45kgのままでいたいのであれば45kgの人の食生活、運動を続けなくてはいけないということ。今までの生活習慣を見直して勝ち取った理想に近い体重と身体。その過程が厳しく、負荷の大きいものであればあるほど、維持するのは本当に難しい。(例えば、従来52kgのライフスタイルの人が45kgの人になりきって食事量を減らし、カロリーを燃やし、おやつを減らすことを想像すると、涙ぐましい忍耐や努力が必要だろう)
英語でのDietという言葉が「食生活・習慣」という意味がある通り、ダイエットは一時的なものではなくずっと続けていくものということを私はようやく理解した。
私には美しい、50代の二人姉妹の叔母がいる。彼女たちが歳を重ねる姿を見てきた私は、若い頃の強く張りつめたような美しさも、今の優しく大らかな美しさもどっちも知っている。二人ともそれぞれに美しく、食と身体に関する向き合い方が違う。妹はストイックで抜かりない。お腹いっぱい食べることはなく(一緒にご飯を食べに行った時のこと。その定食のごはん一膳はただでさえ小さかったのに、叔母は全部食べていなかった)、毎日の筋トレも欠かさない。彼女には、新しい下着を定期的に買い、身体が下着に美しくおさまるか確認する儀式があるそうだ。そのような努力の結果、叔母の身体は贅肉とは無縁でいつも引き締まっており、この前はタイトなライダースジャケットに身を包んでいた。
一方で姉は、自分の欲望に忠実であることをある程度、大切にしている。食べたいお菓子があれば我慢はしすぎず食べる幸せを選ぶ、そんな風に。柿ピー(柿の種?)の中でも好きな味・好きな製菓会社が決まっており、自らそれらを選び購入する。以前のシャープさは際立たないものの、自分の機嫌の取り方を心得ていて、いつも満たされていて、お菓子を食べる姿はとても可愛くもあり、そのような彼女の在り方が、彼女のしなやかな美しさを生み出しておりそれはそれでとても美しいと思った。
二人の叔母を見て、人には人のコンフォートゾーンがあって、それが何かを見極めることが大事なのだと感じた。食べる幸せより、薄いお腹でいる幸せが強いこともあれば、下腹に脂肪が多少のることよりも、好きなお菓子を食べる方が幸せなこともある。
(ボディアップデートシリーズで女性の絵画を載せることにしているが、美しいと感じさせる何かがあるため、そうしている)
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