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ボディアップデート: 食への執着

食との向き合い方のことを英語ではRelationship with foodという表現をすることがある。この言い回しが好きでよく頭の中で使っている。食に対して主体性を持って関わる一方で、食に振り回されることもあるという、一方的な関係性でなく相互に影響し合っているイメージを的確に表現していて、よりリアルな感じがするから好きなのだと思う。

私と食とのrelationshipはというと、かなり起伏が激しいものになってきている。食を起点にすぎる日があると言っても過言でない。

カロリーを把握し、逸脱しないようコントロールしなくてはという重圧。その重圧が重くのしかかるほどに、食べ物を口の中に運んだ瞬間に起きる、味の広がり、様々な食感の体験、飲み込む時の安心感、これらを愛してやまない。
愛してやまない一方で、身体を思うようにコントロールできない苛立ちと相まってほとんど憎悪のような感情に駆られることがある。不健全なのは分かっている。

食との激しい関係性は、肉体への執着と直結している。無駄な肉が削ぎ落とされ、肩が尖り、腹回りのダボ付きが解消され、縦長に伸びた感じがする気持ちの良さ。これを味わってしまうと、丸みを帯びた肉の塊が許せなくなる。ぼてぼてした締まりのないお尻や太ももが許せない。

肉の塊が粘土のように付き、また付き、また付く恐怖。この恐怖の真っ只中に今は居て(つまりじわじわリバウンドしている)、恐怖に脅かされるほど、食の魅惑に引きずり込まれる。食の瞬間的で爆発的な喜びに振り回され、時に壊される。

肉体と食とのrelationship、なんて複雑で難しいのか。リハビリが必要だ。

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