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『ルプロドゥイール ドゥ ローズ』vol.2 ウォラトン・オールド・ホール

ルプロドゥイール ドゥ ローズ(Reproduire de rose)とは、フランス語で「バラを再現する」という意味。
この企画では、実在のバラを【着せかえ布花ブローチ】のサイズ(全長約5センチ)の布花にして発表していきます。

では2回目の『ルプロドゥイール ドゥ ローズ』をご覧ください。


【ウォラトン オールド ホール】

〔和名〕ウォラトン オールド ホール
〔英名〕Wollerton Old Hall
〔作出者〕David Austin
〔作出年度〕2011
〔作出国〕イギリス
〔系統〕イングリッシュローズ (English Rose Climbers)

クリーム色の花弁の奥から、ほわっと灯がついたような温かな色合いのイングリッシュローズです。
販売元のデビッド・オースチン・ロージズ株式会社のHPでは、“コクのあるバターイエローから、徐々にやわらかなクリーム色へと変化する”と紹介されています。

特徴的なのが、蕾に入る濃いピンク色の模様。
蕾の外側にシュッと一筆描いたように入っているのです⬇️
内側のピンク色が表面に出てきているのか?不思議ですよね。

花形がゴブレット(聖杯)型で、開花が進んでも高さのある深いお椀のようなキレイな形を保ちやすいそうです⬇️
花弁が多ければグワーっと大きく開いてしまいそうなのに、雰囲気に反して根性があるバラだなあ…と関心してみたり。

ネット検索で、このバラを育てている方たちのブログを色々閲覧してみました。
育てる環境の違いなのか、クリーム色というより白っぽい花弁のものもあったり。
しているのも見かけました。

そこで私は下記URLのブロガーさんのウォラトンの画像を参照して制作しました。
この方のウォラトンは内側がアプリコットピンク色を帯びているのがとてもキュートで、この複雑な色合いに惚れ惚れ!

[参考]
てふ(2020)「Tef's Garden 〜ベランダでバラと暮らす〜」, ウォラトンオールドホール ツルにするか切るか迷う…. https://tef.hatenadiary.com/entry/2020/01/17/180630
(閲覧日:2022年1月21日).

このバラはミルラ香という、中華料理に使われる八角(スターアニス)に似た濃厚な香りがするそうです。
豚の角煮に使うお花のような形のスパイス…と言えば香りをイメージ出来るでしょうか?
私は好きな香りなので、ウォラトンを育てている方が本当に羨ましい…

今回は『蕾・開きかけ・中央が開いた花・開花が進んだ花』と、開花の様子が分かる4種類の花姿を制作しました。
どの植物もそうですが、バラの成長・開花していく様子は本当に摩訶不思議。
その動きは生命の輝きですから、惹き付けられて虜になってしまうのですね。
子供の成長を見ていても同じように感じます。
(小学生の甥っ子の成長にワクワク・ハラハラしている叔母さんです)

小さなバラを作りながら、バラと甥っ子の成長の不思議さに思いを馳せて…


それでは次回の『ルプロドゥイール ドゥ ローズ』をお楽しみに!

【お知らせ】
『ルプロドゥイール ドゥ ローズ』で作ってほしいバラがありましたら、ぜひリクエストをお願いいたします。
下記の『お問い合わせフォーム』にアクセス→『ご用件』から「リクエスト」を選択→『お問い合わせ内容』にリクエストするバラの品種名をお書きください。

※この企画は不定期開催です。リクエストから発表まで時間がかかりますことをご了承ください。
※リクエストしたら買い取らないといけない…など、リクエストは購入を強要するものではありません。
このバラを布花で見てみたいな、ぐらいに気軽にリクエストしていただけたら嬉しいです。
※『ルプロドゥイール ドゥ ローズ』の布花をご購入希望の場合は、オーダーメイドとしてご注文を承ることも可能です。
詳しくは下記のリンク先をご覧ください。


[参考]
デビッド・オースチン・ロージズ株式会社(2022)「デビッド・オースチン・ロージズ」, ウォラトン・オールド・ホール つる鉢苗 - Wollerton Old Hall Climbing Potted (Ausblanket). https://www.davidaustinroses.co.jp/products/ウォラトン-オールド-ホール-つる鉢苗-wollerton-old-hall-climbing-potted-ausblanket?variant=39974318801073 (閲覧日:2022年1月21日).

応援していただけますと、ひとりきりの制作の中でも『まだ見ぬあなたに布花を届けるんだ』ともうひと踏ん張りできそうです。よろしくお願いいたします。